・初心者はどんな用具を使えばいいの?
・ラケットが必要なのは分かるけど、他に何を用意したらいいの?
卓球を始める際まずは適切な用具を揃えることが大事です。
用具選びを間違えてしまうと「頑張って練習しているのに上達していかない」という状況に陥ってしまうことがよくあります。
特に初心者の方はラケット・ラバー選びを間違えていることが多いです
そこでこの記事では、卓球歴20年、全国大会にも出場経験のある私が
・初心者が絶対に揃えるべき用具6選
・持っていると便利な用具5選
について紹介していきます。
今回の記事で紹介するものを揃えれば、卓球初心者でも迷うこと無く卓球を始める前の準備が完了します。
卓球初心者が絶対に揃えるべき用具6選!:これだけあればOK!
①ラケット:スワット【VICTAS】
スワットをおすすめする理由は、初心者が最初に身につけるべき基礎技術の習得に最適だからです。
最初に身につけるべき基礎技術とは以下の2つです。
・ボールの飛ばし方をコントロールする技術
卓球は直径40mmのボールを小さな卓球台に収めるようにコントロールするスポーツです。まずは力加減を覚えることが必要となります。
・回転をかける技術
卓球は「回転のスポーツ」とも言われるほど回転をかける技術が重要です。上達するためには、この技術の習得が欠かせません。
「値段が高い高性能なラケットを使ったほうがはやく上達するんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、初心者の方が最初から高価なラケットを買うことはおすすめしません。
高価なラケットの多くは、はずみが強く扱いが難しいからです。
はずみの強いラケットを使うと、少しの力でもボールが飛びすぎてしまい、細かな力加減の習得には向きません。また、回転をかける前にボールが飛んでいってしまうため、回転をかけるのにも適しません。
以上の理由から、はずみが適度で回転をかけやすいスワットを初心者におすすめします。
コントロール性能、回転性能のバランスが良いので初心者の方に最適です!
また、2010年の販売開始から14年経った今もなお売れ続けているロングセラーラケットとしても有名です。卓球王国(日本最大級の卓球メディア)に記載されている売り上げランキングでは、常に上位にランクインしており人気の高さが分かります。
握り方によって「シェークハンド」、「ペンホルダー」の2種類ありますが、特にこだわりが無いなら「シェークハンド」をオススメします。
何故シェークハンドをオススメするかというと、
・トップ選手のトレンドがシェークハンドで、現代卓球の最適解といえるから
・指導者も多く上達しやすいから
となります。気になる方は「【初心者向け】卓球スタート時どの戦型(プレースタイル)を選ぶべきか徹底解説!」という記事で詳しく説明していますので参考にしてみて下さい。
シェークハンドのグリップについて
ラケットの柄の部分の形はFL(フレア)、ST(ストレート)、AN(アナトミック)の3種類に分かれます。初心者の方は特に気にせずにどれを使っても大丈夫です。使っていくうちに好みを見つけていきましょう。
ラバー:マークV(スポンジ厚さ:中)【ヤサカ】
卓球は回転のスポーツとも言われており、回転をかける技術が非常に重要です。
実はこの「回転をかける技術を習得する」というのが結構難しく、初心者の方が最初に躓くポイントになってきます。
このラバーは初心者が回転をかける感覚を掴むのに適したラバーと考えています。フォアとバック両面に貼りましょう。
その理由は
弾み過ぎないので、勝手にボールが飛んでいかず回転をかけやすいためです。
値段の高いラバーは性能が高く回転をかけやすいラバーも多いですが、弾み過ぎてしまい初心者の内はコントロールすることが難しいです。
マークVは「回転のかけやすさ」、「弾み」が丁度よいバランスで初心者には最適のラバーです
「ラバーはどうやってラケットに貼ったらいいの?」
と思うかもしれませんが、卓球専門店では買ったラバーをラケットに貼ってくれるサービスを行ってくれます。
ラバーを買ったらお店の人に貼ってもらいましょう。
ラケットケース:ラケットが2本入るもの
ラケットをそのままバッグに入れると、傷がついたり汚れたりしてしまいますのでラケットケースが必要となります。
基本的に好きなデザインのラケットケースを買えば良いとます。
強いて言うなら、サブラケットを入れるために2本まで入るケースを選んだ方が良いとは思います。
こちらのラケットケースは硬い素材が使われているハードタイプのラケットケースで、持ち運ぶ際に多少衝撃があっても保護してくれるので、迷うならこちらを使ってみると良いと思います。
シューズ:サイズの合った運動靴ならOK!無いならクロスマッチソード2【ミズノ】
屋内競技用のスポーツシューズで、足のサイズに合ったものであれば何を使っても問題ありません。
なので手元にサイズの合った運動靴があれば、わざわざ新しく買う必要はないかと思います。
私の周りにも、フットサルの靴やバトミントンの靴を履いて卓球している人もいます
しかし、卓球用のシューズは卓球の動きに適した作りになっているのも事実なので、卓球がある程度上達し動けるようになった時は使うようにした方が良いでしょう。
手元にシューズがなく卓球用に新しく買うのであれば、「卓球シューズ クロスマッチソード2」をおすすめします。
おすすめする理由は
・クッション性が高いので、慣れない動きでも足への負担が少ない
・値段が安コストパフォーマンスが良い
です。
シューズに関しては「【初心者向け】オススメする卓球シューズを超厳選して5足紹介!」という記事で私のオススメするシューズを紹介しています。よければ参考にしてください。
運動着:何でもOK!
運動用の服装であれば何を着ても良いです。
今後大会に出ていくのであれば、「初めからユニフォームを買って練習着としても使っていく」という方法でも良いと思います。
値段も手ごろでデザインもシンプルなので練習着としても使いやすいという意味で、こちらのユニフォームをオススメします。(JTTAのワッペンがついていれば日本の全ての大会に出ることができます。)
自分の着たいと思った服を選んでいくのがモチベーションも上がるので良いと思います。
40mmボール:卓球メーカーの出しているボール
卓球メーカー(Butterfly、ニッタク、VICTAS、ヤサカ)の出しているボールから選びましょう。
ボールは品質によって数段階にランク付けされており、値段も変わってきます。
品質が良いボールとは「歪みが少ないもの」と思っていただければ良いですが、初めのうちは違いが分からないと思うので、練習球で十分かと思います。
練習球の中で最もおすすめはトレーニングボール 6個入り【ニッタク】です。
このボールの特徴は
・練習球なのに歪みが少なく高品質
・色々なお店で販売されている
の2点です。
品質の違いが分からないと言いましたが、練習球の中には個体によって明らかに歪んだボール、すぐ割れるボールも稀に紛れ込んでいたりします。
このJトップは私も普段練習で使っていますが、個体差がほとんどなく歪んだボールが混じっていることもほぼないという印象です!
また、色々なお店に置かれているため、ボールがなくなってもすぐに購入することができます。
以上の理由から、トレーニングボール 6個入り【ニッタク】をおすすめしています。
卓球初心者でも安心!あると便利な用具5選:気になったら使ってみよう
ここからは「必須ではないがあると便利だと思うもの」を紹介していきます。
もし気になるものがあったら使ってみましょう。
ラバーメンテナンス用品
メンテナンス用品を使うことで、ラバーの性能をある程度維持することができます。
裏ソフト、表ソフトでメンテナンス用品が異なりますので、それぞれご紹介します。
裏ソフト用
ラバーに息を吹きかけて拭いている人を見たことがありませんか?
あれは息を吹きかけることでラバーを湿気らせて、汚れを拭き取っています。
原理はあれと同じですが、クリーナーのほうがしっかりと汚れを落とせます。
ゴムの性質上、空気に触れていると劣化が進んでいきますので、保護シートを貼って劣化を防止しましょう。
表ソフト用
裏ソフト用と同様に、性能を維持するために汚れを落とす必要があります。
ただ、表ソフトは粒があるので汚れを落とすのにブラシを使います。
使うタイミングとしては練習が終わる度に使っていくと良いでしょう。
サイドテープ
ラケット側面を保護し、ラケットの寿命を延ばすことができます。
どんなに大事に使っていっても、どうしても卓球台にラケットをぶつけたりする機会があります。
その際にサイドテープを使用しているとダメージを軽減、寿命を延ばすことができます。
さすがにラケットが割れるような衝撃は防げませんが、軽くぶつける程度であればダメージを軽減できます
パワーテープ
ラケット側面に貼り付けることで、ラケットを重くすることができます。(1枚で+1g)
ラケットが軽すぎてボールが飛んでいかないときに貼ったり、ラケット先端にだけ貼ってラケットを回しやすくしたりする際に使います。
扱いが難しいので、最初の内はあまり使わなくても良いかとは思います。
グリップテープ
ラケットのグリップ(握るところ)に貼ることで握りやすくすることができます。
「ラケットが何となく握りにくい」「滑って力が上手く入らない」という方は使ってみると握りやすくなるかもしれません。
ユニフォーム
オープン大会ではあまり気にする必要はないですが、日本卓球協会主催の大会に出る場合、JTTAのマークがついたユニフォームでしか大会に出場できません。
(オープン戦でも大会によってはJTTAのマークがないと出場できない場合もありますので大会案内はよく見ておきましょう。)
シューズや靴下は指定がありませんので、上下のユニフォームさえ揃えれば大会に出ることは可能です。
気に入ったデザインのユニフォームを選んでいきましょう。
ラバー貼り用の接着剤
お店でラバーを買えば貼ってもらえますが、インターネットで買う場合は接着剤を使って自分でラバーを貼り付ける必要があります。
しかし、そこまで難しくないので、以下の動画を見ながら自分でやってみましょう。
接着剤に関しては、動画でも使われていたこちらのフリーチャックが使いやすく値段も手頃でおすすめです。
また接着剤を使う際の注意点として覚えておいて欲しいことは、
専用の接着剤以外を使うと、ルール違反になってしまう可能性がありますので注意しましょう。
初心者は用具を揃えたら早速卓球をスタートしよう!
今回紹介した必須の用具があれば、卓球の準備は完了です。もし不足しているものがあったらこの機会に揃えておきましょう。
「紹介されていたもの以外を買ってしまった」という方は新たに買いなおす必要はありません。卓球はやってみないと分からないことも多いので、まずは卓球を始めてみるということが大事です。
卓球を始めてみて上手くいかなかったら、用具をどうするか考えていきましょう。
また、こちらの記事で卓球の始め方からうまくなる方法までを詳しく解説しているので、合わせて参考にして下さい。
参考にしてもらえたらうれしいです。
ありがとうございました。