こんにちは、村長です。
育児や仕事に区切りがついて、「シニア世代から新しく趣味を見つけたい」という方も多いのではないでしょうか?
そのような方には是非卓球をオススメしたいです。
何故かというと、卓球は年齢を重ねても楽しむことが出来るスポーツだからです。
2023年に開催された第75回東京卓球選手権大会90代の部では10名もの選手が出場しており、この年代になって続けている人も実際にいます。
今回の記事は、
・シニアで卓球を始めたいけど、まず何をすればよいか分からない
・シニアから卓球を始めてみたけど、なかなか上達しない
という方に向けて、
・シニア初心者が卓球を始める方法
・シニア初心者でも卓球を上達していく方法
について20年間卓球を続けている私が詳しく解説していきます。
目次
シニアから卓球を始める初心者も多い
私の周りの話になりますが、シニアから卓球を始める初心者は非常に多いです。
卓球場の経営者の方と仲が良いので色々と話を聞きますが、60代以降で新しく卓球をスタートした人もかなり多いようです。
また私が指導を受けているコーチにも聞きましたが、ジュニア世代以外で指導している生徒の半数は
「40代より上の世代」かつ「学生時代卓球経験のなかった人」
とのことです。
シニア初心者が選ぶべき卓球の種目
卓球には大きく分けて下記2つの種目が存在しており、それぞれの違いを知ってどちらの種目にするか決めていきましょう。
・硬式
・ラージボール
もちろん両方楽しむという手も有ですが、初めは1つに絞った方が上達しやすいです
硬式
「スピード感が好きな人」、「回転をかけていきたい」という人は硬式がオススメです。
テレビなどで放送されている皆さんがイメージする卓球が硬式となります。
卓球の醍醐味である
・スピードの速さ
・ボールの回転
といった要素が大きく影響することが特徴です。
「スピードは出せないから、分かりにくい回転をかけて相手のミスを誘う」
といったように回転で得点することも可能で、幅広いプレースタイルで卓球を楽しむことが出来ます。
ラージボール
ラリーを楽しみたい人はラージボールがオススメです。
なぜなら、ラージボールは硬式と比べてラリーが続きやすいからです。
ラージボールはボールのスピードが遅く、回転量も少ないため返球しやすいことが理由です。
ラージボールでラリーが続きやすい具体的な理由は以下の3つです。
・ボールが大きくて軽い(硬式と比べ直径+4mm、重量-0.3g)ため、空気抵抗の影響を強く受ける
・ネットが2cm高いため、ボールが山なりになる
・表ソフトラバーのみ使用可能であるため、回転がかからない
上記理由から硬式と比べラリーが続きやすく、初心者でも楽しみやすいので最近競技人口が増えています。
詳しくはこちらの記事で解説していますので参考にしてみて下さい。
シニア初心者が入りやすい卓球教室の探し方2つ
用具を揃えたら、次は卓球できる場所を探していきましょう。
具体的に卓球教室は以下の2つの方法で探すことが出来ます。
①地元の卓球専門店で探す
②インターネットで探す
それぞれ詳しく解説していきます。
シニア初心者が入りやすい卓球教室の探し方①:地元の卓球専門店で探す
地元の卓球専門店は地域の卓球事情に詳しいため、卓球教室を知っている可能性が高いです。
卓球用品を揃える際などのタイミングでついでに聞いてみましょう。
「全国の卓球専門店・ショップ一覧【47都道府県を完全網羅】」という記事で日本全国の卓球専門店を紹介しているので、住んでいる地域の近くの卓球専門店が見つけられると思います。
シニア初心者が入りやすい卓球教室の探し方②:インターネットで探す
「住んでいる地域 + 卓球」でインターネット検索すると地域の卓球教室などが出てくることがありますので、こちらに直接問い合わせして参加できるか聞いてみましょう。
もしくは、「ジモティー」という全国の地元情報が集まっているサイトを探すのも良い方法です。
「ジモティー」より引用:https://jmty.jp/all/les-spo/g-2198
このような形で、各都道府県の卓球教室を調べることが可能です。
もし卓球教室の情報が出てこない場合は、住んでいる地域の卓球連盟/協会に問い合わせて聞いてみましょう。
「住んでいる地域 + 卓球連盟」でインターネット検索すると出てくると思います。
卓球シニア初心者がまず身につけるべき4つの技術
続いてシニア初心者が上達するためにまず身に付けるべき4つの技術について解説していきます。
詳しい打ち方は卓球教室、クラブで教えてもらいまずは下記技術の練習を徹底的に繰り返して身に着けていきましょう。
卓球シニア初心者がまず身につけるべき技術①:フォアロング
利き手(ラケットを持っている手)側に来たボールに対して、前進回転をかけて返球する技術です。
卓球において最も基本的な技術で、恐らく1番初めに習う技術がフォアロングとなります。
全ての技術の土台となる技術なので、しっかりマスターしましょう。
イメージしやすいようにプロ卓球選手の練習風景をまとめた動画を載せます。
卓球シニア初心者がまず身につけるべき技術②:バックロング
利き手と逆(ラケットを持っている手と逆)側に来たボールに対して、前進回転をかけて返球する技術です。
フォアロングだけだと、卓球台全てをカバーすることが出来ないので、バックの技術も非常に重要です。
こちらもイメージしやすいように動画を紹介しますので、参考にしてみて下さい。
卓球シニア初心者がまず身につけるべき技術③:フォアツッツキ
利き手側に来た下回転のボールに対して、下回転をかけて返球する技術です。
実際の試合では、単純な前進回転ではなく下回転系のサーブで始まることも多いので、下回転に対して返球できる技術を習得する必要があります。
ツッツキは下回転に対して最も安定して返球できる技術なので、ロングの技術と並行して習得していきましょう。
卓球シニア初心者がまず身につけるべき技術④:バックツッツキ
利き手と逆側に来た下回転のボールに対して、下回転をかけて返球する技術です。
フォアだけでは卓球台全面をカバーできないので、バックの技術も並行して習得していきましょう。
今回紹介した以外により詳しく練習方法について知りたい方は、「【卓球初心者向け】おすすめ練習メニュー3選」という記事で解説しているので参考にしてみて下さい。
卓球シニア初心者にオススメのラケット・ラバー
ラケットはスワット、ラバーはマークV(スポンジ厚さ:中)を両面に貼ることをオススメします。
このラケット・ラバーの組み合わせをオススメする理由は、卓球上達に必要な基礎技術を身に付けるのに最適な用具だからです。
こちらの用具の組み合わせだと、
・弾み過ぎずコントロールしやすい
・回転をかけやすい
・重量も重すぎない
といった特徴がありシニア初心者でも扱いやすく上達しやすいです。
こちらで紹介した組み合わせの用具は、シェークドライブ型というプレースタイルであることを前提としています。何故シェークドライブ型をオススメするのかはプレースタイルの選び方を解説する記事で紹介していますので参考にして下さい。
また、ラケット・ラバー以外で初心者が揃えるべき用具を下記記事で紹介していますので、こちらも参考にしてもらえればと思います。
卓球シニア初心者のよくある質問
卓球の練習を続けていくと、どうしても上手くできない事が出てくるかと思います。
そこで、よく聞く質問とそれに対する回答をまとめましたので参考にしてみて下さい。
レシーブが出来ない
卓球の中でも難易度が高くすぐに出来るようになる技術ではないので、初心者の内は上手くできなくて当然なので過度に心配する必要はありません。
サーブはコースもランダムで複雑な回転をかけてくる人もいるため、どのような角度を作って良いか即座に判断できないためです。
以下の手順で1つずつ練習していけば必ず上達していくと思いますので、地道に練習していきましょう。
STEP①:回転、コースを指定してレシーブ練習する
STEP②:回転を指定、コースをランダムでレシーブ練習する
STEP③:回転をランダム、コースを指定してレシーブ練習する
STEP④:回転、コースをランダムでレシーブ練習する
STEP⑤:色々な人にサーブを出してもらいレシーブ練習する
STEP①:回転、コースを指定してレシーブ練習する
初心者の場合、回転に対してどの角度でボールに触ればよいかそもそも分かっていないことが多いです。
前進回転、下回転、右横回転、左横回転のサーブに対してどうやってラケット角度を出せばよいかまずは身体で覚えていきましょう。
フォア、バック、ミドルそれぞれのコースで各回転のショートサーブ、ロングサーブを出してもらい、レシーブ練習していきましょう。
STEP②:回転を指定、コースをランダムでレシーブ練習する
各回転に対して、どのようにボールに触れば良いか覚えたらコースをランダムにしてレシーブ練習していきます。
どのコースに来てもSTEP①で覚えたボールの触り方を無意識に再現できるまで、繰り返し練習して体に染み込ませていきましょう。
STEP③:回転をランダム、コースを指定してレシーブ練習する
相手のサーブフォーム、ラケット角度を見て、どのようなレシーブをするか判断していく練習となります。
コースをランダムにすると難易度が高いので、まずはコースを指定して色々な回転のサーブをランダムに出してもらいましょう。
STEP④:回転、コースをランダムでレシーブ練習する
STEP①~③をこなしていくと各回転に対してどのようにレシーブすれば良いか自分の中に引き出しはできているはずです。
このSTEPでは回転、コースをランダムにした際にどう対応すればよいのか練習していきましょう。
STEP⑤:色々な人にサーブを出してもらいレシーブ練習する
色々な人のサーブ受けて対応力を上げていきましょう。
試合では同じような回転のサーブであったとしても違う人が出すと全然取れない、ということが起こります。
身長、腕の長さ、用具、打球タイミングは人それぞれなので、人によって全く違うサーブになるためです。
プロ選手であっても初めて受けるサーブを完璧にレシーブできないのはこれが理由です。
しかし、プロやレシーブが上手い人は何回かサーブを受けると対応して上手く返球できるようになります。
この対応力を上げていくためにも、色々な人のサーブを受けましょう。
同じ人のサーブは受け続けるとある程度レシーブできるようになります
しかし、あくまでその人のサーブに慣れただけですので、色々な人のサーブを受けて対応力を上げていきましょう!
スピードについていけない
ピッチについていけないと思ったら、以下の可能性があります。
・自分の打つボールが速い
・台に近い
この解決策としては、以下の方法があります。
・スピードが出ない用具を使う
・台から距離を取って卓球する
スピードが出ない用具を使う
自分の打ったボールが速いと返球されるボールのスピードも速くなり、間に合わなくなっている可能性があります。
解決策としては
「スピードが出ない用具を使うことで、ボールのスピードを落として間に合うようにする」
となります。
ゆっくりなボールを打つように意識出来ればそれも有効ですが、初心者の内は意識してゆっくりなボールを打つことは難しいかと思います。そのため用具変更がオススメです。
用具を変更することで、自動的にスピードを落としましょう!
台から距離を取って卓球する
代から距離を取ることで、ボールが到達までの時間を稼ぐことができます。
上手な男子選手の試合を見ると、距離を取ってプレーしている人が多いことが分かるかと思います。
男子選手の場合、ボールが速いのである程度台から距離を取らないと間に合わないためです。
ただし何mも離れる必要はなく、いつもより半歩程度距離を取るだけでも結構変わってきます。
自分のタイミングが合う距離を見つけてプレーしましょう!
どうしても硬式でピッチについていけないと思うなら、スピードが出にくいラージボールを試してみるのも良いかと思います。
練習はできるけど試合でできない
これについては私を含め皆同じように悩んでおり、初心者特有の悩みという訳ではなく今後ずっと向き合っていかなければならない課題です。
それを踏めた上で、私の20年間の経験から解決策を伝えると
「大会など本番の試合でどんどん使って試していく」
となります。
「そんな当たり前のことでいいの?」と思うかもしれませんが、実際に大会で試していくのは非常に難しいです。
私もそうなのですが、「自信のない技術を試そう!」と思って大会に臨みます。
しかし、いざ試合になると負けるのが嫌で自信のある技術だけを使ってしまいます。
とはいえ「負け前提で、新しい技術をどんどん使う」というのもあまりオススメしません。あくまで試合に勝つためにその技術を使うことが重要だからです。
私のオススメとしては
「負けたくないから自信のない技術でも絶対入れるように集中して臨む」
というくらいの意識で試合に臨むのが良いと思います。
大会に出たことがない人は、以下の記事で「大会の申込み方法」、「大会の一日の流れ」「大会情報まとめ」について解説していますので参考にしてみてください。
また、うまくなる方法についてはこちらの記事で更に詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。
まとめ:卓球シニア初心者でも練習をしていけば上達していきます
卓球はその競技性から年齢を重ねてもプレーできるので、シニアになってから新しく始めることが可能です。
また、正しく練習を重ねていけば確実に上達できます。
もしこれから何か新しい趣味を見つけたいと思っている人がいましたら、是非卓球をオススメします。
卓球をスタートして行き詰まることがあったら、今回の記事を読み返して参考にしてもらえればうれしいです。
ありがとうございました。