こんにちは、村長です。
卓球には数多くのラバー、プレースタイルが存在します。
ラバー、プレースタイルを選ぶ時に、
・色々なラバー、プレースタイルがあるけど、どんな人が向いているの?
・自分の性格や能力に合ったラバーを知りたい
といった疑問をもつ方もいるかと思います。
私自身、1番最初は兄が使っていた表ソフトラバーをそのままもらって卓球をスタートしました。
しかし1ヶ月程続けた頃に、
全然上手くならないし、卓球つまらない…
という状態になってしまい、卓球のやる気が無くなってしまいました。
そんな時、指導者に「裏ソフトラバーを使ったドライブ型にしてみない?」と言われラバーを変えたところ、なぜか卓球がめちゃくちゃ面白くなりました。
今なら分かりますが、当時は回転もかけられないし、ラリーも続かない事に嫌気が指していたんだと思います。
というわけで、当時の自分と同じように、
「自分にあったラバーを知りたい!」
という方に向けて、20年間卓球を続けている私が、
初心者の方でも分かるように、性格や能力別に向いているラバーを解説していきます。
目次
卓球で表ソフトラバーが向いてる人の特徴4つ
表ソフトラバーとは、下記の図で示すように表面にツブツブした凹凸があるラバーのことで、
・回転をかけにくい
・回転の影響を受けにくい
・球離れが早く、初速が速い
・ボールが直線的な軌道となる
・飛距離が出ない
といった特徴があります。
表ソフトラバーが向いている人は、以下の4つに当てはまる人です。
①速いテンポのラリーが好きな人
②筋力が少ない人
③手先が器用な人
④戦略を考えるのが好きな人
卓球で表ソフトラバーが向いてる人①:速いテンポのラリーが好きな人
表ソフトラバーはその性質上、球離れが早く初速が速いため、速いテンポでラリーが展開されます。
そのためテンポの速さで相手を振り回したり、卓球台の近くでスピード勝負をして打ち合うのが好きな人に向いています。
卓球で表ソフトラバーが向いてる人②:筋力が少ない人
初速が速いので、筋力が少ない方であっても速いスピードのボールを打つことが可能です。
また、回転をかけるラバーではないため、スピードに全ての力を配分することができるので、筋力の少なさをカバーすることが出来ます。
女子選手も表ソフトラバーを使う選手が多いです
卓球で表ソフトラバーが向いてる人③:手先が器用な人
表ソフトラバーは、手先が器用な人に向いています。
ラバーの性質上、速いテンポでコースを狙ったり、回転の少なさでミスを誘ったり、細かい技術で点数を取る場面が多いためです。
手先が器用な人には表ソフトラバーをおすすめします。
卓球で表ソフトラバーが向いてる人④:戦略を考えるのが好きな人
相手のプレースタイルに合わせ、柔軟に戦略を考えることが好きな人に向いています。
卓球台の後ろから反撃したり、強い回転でオーバーミスさせるといった力技で点数を取るラバーではないためです。
相手の弱点を探し、そこを上手く攻めて得点していくことが好きな人は表ソフトラバーが最適です。
卓球で粒高ラバーが向いてる人の特徴4つ
粒高ラバーとは、下記の図で示すように背の高いツブツブした凹凸があるラバーのことです。表ソフトも同じように凹凸がありますが、より背が高いものが粒高ラバーと呼ばれ、
・自分から回転をかけることができない
・回転を逆回転にして返すことができる
・不規則な変化をつけることができる
・スピードを吸収するため、強いボールに対してもブロックしやすい
といった特徴があります。
粒高ラバーが向いている人は、以下の4つに当てはまる人です。
①運動神経・体力に自信がない人
②人と違うことをするのが好きな人
③手先が器用な人
④戦略を考えるのが好きな人
①運動神経・体力に自信がない人
大きく動いたり、強い力を使う事が少ないため、運動神経・体力に自信がない人に向いています。
粒高ラバーは、相手の回転を利用したり、回転に変化をつけて相手のミスを誘うプレースタイルであるためです。
例えば、バック側に回り込んだり、フォア側に大きく飛びついたりする機会はかなり少ないです。
以上の理由で、運動神経・体力に自信がない方に粒高ラバーは向いています。
体を動かすことが苦手という方でも安心してプレーできます!
②人と違うことをするのが好きな人
現在の卓球のプレースタイルの中で粒高ラバーを使う方は少ないため、他の人と違うことをしたい方におすすめです。
現在の卓球で最もメジャーなプレースタイルは裏ソフトラバーを使うドライブ型で、ほとんどの人がこのプレースタイルで卓球をスタートします。
「他の人と同じだと面白くない」という方は、粒高ラバーがおすすめです。
③手先が器用な人
表ソフトラバーと同様ですが、手先が器用な人に向いています。
回転に変化をつけたり、ブロックで相手を前後左右に揺さぶるといったディフェンシブなプレースタイルなので、大きなラリーではなく細かい技術がより重要となるためです。
例えば、
・相手に打たせないためにボールの威力をなるべく吸収して2バウンドするようなブロック
・相手コート深くにコントロールしたブロック
といった繊細な技術が必要となります。
このような技術を習得していくためにも、手先が器用な人が向いています。
④戦略を考えるのが好きな人
こちらも表ソフトラバーと同様になりますが、相手のプレースタイルに合わせ柔軟に戦略を考えることが好きな人に向いています。
粒高ラバーは自分で強い回転をかけたり、速いボールを打つことができません。そのため、対戦相手に合わせて戦略を考える必要があります。
ドライブ攻撃型の選手であっても、ドライブが得意、ミート打ちが得意、ブロックが得意といったように特性が異なります。
例えば、ドライブが得意な選手にはなるべく短いブロックを多用する、ブロックが得意な選手にはコート深くにブロックする、といったような戦略を考えないと、ひたすら攻撃されてしまうので勝つことが難しくなります。
トップ選手であっても、フルスイングされたボールを取るのは非常に難しいです
以上の理由から、戦略を考えることが好きな人は粒高ラバーに向いています。
ペンラケットに粒高ラバーを貼ったペン粒というプレースタイルに関して、強くなる方法をこちらの記事で紹介しています。気になる方はこちらも参考にして下さい。
卓球で裏ソフトラバーが向いてる人の特徴3つ
裏ソフトラバーとは、下記の図で示すように表面が平らなラバーのことで、
・回転をかけやすい
・相手の回転の影響を受けやすい
・技術の幅が広い
といった特徴があります。
裏ソフトラバーが向いている人は、以下の3つに当てはまる人です。
①ラリーするのが好きな人
②色々な戦い方をしたい人
③どのラバーを選んでいいか分からない人
裏ソフトラバーが向いてる人①:ラリーするのが好きな人
ラリーが続きやすいので、ラリーで打ち合うのが好きな人に向いています。
ラリーが続きやすい理由は、回転をかけることでボールが安定した軌道になるためです。
前進回転のラリーではボールのスピードが早くなりますが、回転をかけることで山なりの軌道となり、安定したラリーとなります。
また、ボールの飛距離が出るので、卓球台から下がっても卓球台に入るようにコントロールすることが可能です。
以上の理由から、ラリーするのが好きな人に裏ソフトラバーは向いています。
裏ソフトラバーが向いてる人②:色々な戦い方をしたい人
様々な技術を習得できるので、色々な戦い方をしたい人に向いています。
・攻撃的プレー
・守備的プレー
・卓球台の近くでのプレー
・卓球台から離れたプレー
といったような幅広い戦い方を選ぶことが可能です。
また、回転をかけやすい裏ソフトラバーですが、技術力が高くなると回転をかけないボールを打つこともできるようになります。
自分のやりたいプレースタイルに合わせて色々な戦い方を選択したい人におすすめできます。
台から下がってロビングするのも裏ソフトラバーがやりやすいです
裏ソフトラバーが向いてる人③:どのラバーを選んでいいか分からない人
やりたいことが特に浮かばない、考えたけどよく分からない、という人は裏ソフトラバーを選んでおくのが無難です。
何故かと言うと、後でやりたいプレースタイルができた時に変更しやすいためです。
卓球は最初に身に付ける技術、打球感覚が土台となります。しかし、最初に身に着けた土台を後から修正するのは非常に難しく時間がかかってしまいます。
私も打ち方のクセを直すのに物凄く苦労した経験があります
表ソフトや粒高で卓球をスタートすると、ボールを弾く打ち方や相手の回転を利用する打ち方が土台となります。
弾く打ち方を身に付けた状態から裏ソフトラバーに移行すると、回転をかける打ち方を身につけるのに非常に時間がかかってしまいます。
一方で、裏ソフトで卓球をスタートした場合、弾く打ち方と回転をかける打ち方の両方を身につけることが出来るため、表ソフトや粒高へスムーズに移行することができます。
移行のしやすさは以下の通りです。
◯ 下記変更はスムーズに行える
裏ソフトラバー → 表ソフトラバー
裏ソフトラバー → 粒高ラバー
✕ 下記変更は時間がかかる
表ソフトラバー → 裏ソフトラバー
粒高ラバー → 裏ソフトラバー
以上の理由から、どのラバーを選んでいいか分からない人は裏ソフトラバーを選ぶのが無難です。
卓球で粘着ラバーが向いてる人の特徴3つ
粘着ラバーは裏ソフトラバーの一種ですが、その名の通りラバー表面にベタベタとして粘着力があるもので、
・強い回転をかけることができる
・台上技術がやりやすい
・スピードを出しにくい
・飛距離が出ない
といった特徴があります。
粘着ラバーが向いている人は以下の3つに当てはまる人です。
①回転で勝負したい人
②我慢強くラリーできる人
③しっかり練習量を確保できる人
粘着ラバーが向いてる人①:回転で勝負したい人
粘着ラバーはボールのスピードが出にくいですが、非常に回転をかけやすいという特徴があるため、回転で勝負したい人に向いています。
以下の2つのプレースタイルの選手が当てはまります。
・ドライブを多用する選手
・カット主戦型の選手
ドライブを多用する選手
回転量の多いドライブを打つことで、相手のブロック、カウンターのオーバーミスを誘うことが出来ます。
また、粘着ラバーは敢えて回転をかけずに打つことも可能なので、回転量の差でネットミスを誘うことも可能です。
カット主戦型の選手
ドライブと同じように、回転量の多いカット、少ないカットを使い分けることで相手のドライブミスを誘うことが出来ます。
また、粘着ラバーは弾みが弱いので回転の強いボールを打たれても、オーバーミスを防ぐことが可能です。
粘着ラバーが向いてる人②:我慢強くラリーできる人
我慢強くラリーすることが出来る人に向いています。
粘着ラバーはスピードが出ないため、一発で打ち抜いて得点する機会は少ないからです。
強い前進回転をかけて相手のブロックミスを狙ったり、相手のボールに少し変化をつけたクセ球で返球しミスを誘って点数を取ることができます。
このような我慢強くラリーするような戦い方ができる人に向いています。
粘着ラバーが向いてる人③:しっかり練習量を確保できる人
しっかり練習量を確保して、ラケットを振り切れる人に向いています。
粘着ラバーは相手の回転の影響を受けやすいので、ラケット角度の調整やボールに合わせて充分な体勢を作って打球しないと、すぐにミスに直結します。
また、弾みが弱いので練習量を積んでラケットを振り切れるようにしておかないと威力のあるボールが出しにくいです。
しかし、しっかり扱うことができれば回転量が多く威力のあるボールを打つことも可能であるため、非常に頼もしいラバーとも言えます。
要するに練習していないと使いこなせないということですね
以上の理由から、練習量を確保できる人に向いています。
ここまで読んで「粘着ラバーを使ってみたい!」と思った方は、こちらの記事でおすすめの粘着ラバーを紹介しているので参考にして下さい。
まとめ:自身がやりたい卓球のプレーに合わせて向いているラバーを選びましょう
各ラバーに向いている人を紹介してきましたが、前提として自分がやりたいと思ったプレーが出来るラバーを選ぶことが大事です。
やりたいことが出来なければ、卓球を続けるモチベーションが下がり続けることが難しくなってしまうためです。
目的や目指す目標は人それぞれですが、「卓球楽しい!」と思えることが目標達成のための近道だと思います。
自分がやりたいプレーが分からない方は、指導者や卓球に詳しい方に相談して考えていきましょう。
私に直接連絡してもらっても大丈夫です!
分からないことがあれば以下のリンク先で気軽にご連絡下さい!
参考になればうれしいです。
ありがとうございました。