こんにちは、村長です。
卓球においてサーブは試合の結果を左右する非常に重要な技術です。
そのため、サーブでしっかり得点するためにもきちんとルールを理解しておく必要があります。
しかし、サーブのルールは細かく規定されており、
・試合でサーブについて注意を受けたけど、何が間違っているかわからない
・対戦相手のサーブが体で隠れて全然見えなかった、これってルール的にいいの?
といった場面に遭遇する方もいるかと思います。
実際私も本番の試合でサーブについて注意された経験があり、その試合は動揺してサーブミスを連発し何も出来ずに負けてしまいました。
この時に物凄く悔しい思いをしたので、サーブのルールについて徹底的に調べ、今では注意されないようなサーブを身につけることが出来ました。
そこで今回は当時の自分と同じように、サーブのルールを正確に理解できていない方に向けて、卓球のサーブのルールについて徹底的に解説していきます。
かなり詳しく踏み込んで解説するので、この記事の内容を理解してサーブを身につければ注意を受けることは無くなります!
「サーブのルールは理解できているよ!」という方でも、実は知らなかった事があるかもしれないので、是非読んでみてください!
目次
卓球のサーブのルールを守る重要性について
そもそも何故サーブのルールを守らないといけないのか?について解説していきます。
競技をする上でルールを守るのは当たり前かもしれませんが、ルールを守らないとどうなるか理解することで、より納得してルールを覚えていくことができます。
ルールを守らないことによる主なデメリットは以下の2つです。
・試合で2回以上指摘されると失点してしまう
・周りからの信頼を無くす
試合で2回以上指摘されると失点してしまう
サーブのルール違反をしていた場合、1回目は注意で失点となりませんが、2回目から失点となります。
また、サーブを直そうと意識すると、
・慣れていないサーブになるのでサーブミスをしてしまう
・サーブ以外に集中できなくなる
といった事になります。
結果、その試合を有利に進めることが難しくなってしまいます。
まさに私が過去に陥ってしまった失敗です…
周りからの信頼を無くす
ルールを守らない人、という印象を持たれるので周りからの信頼を無くします。
周りからの信頼が無くなると、
・チームに加入できない
・練習相手が見つからない
といったような不利益しかありません。
「なかなかチームに入れてもらえない」
「練習相手に声をかけても断られる」
という方は、もしかしたら信頼を無くしていることが原因かもしれません、注意しましょう。
卓球のサーブを出す際の流れ
サーブは2本交代で自分と相手が交互に出していきます。(ただし10ー10以降のデュースでは1本交代)
具体的にサーブを出す際の流れは以下の通りです。
①構える
②トスする
③打球する
それぞれの場面でのルールについて、9つのポイントを詳しく解説していきます。
卓球のサーブのルール(構え)
構え時のサーブのルール①:手を開きボールを乗せる
フリーハンド(ラケットを持っていない手)を広げ、相手に見えるようにボールを乗せる必要があります。
下記の画像のように、ボールを握った状態はNGなので気をつけましょう。
構え時のサーブのルール②:ボールを静止させる
手のひらに乗せた後、ボールを完全に静止させます。
ボールが手の上でコロコロと動いている状態でサーブを出してはいけません。
手を広げた状態で静止させるので初めは難しく感じるかもしれませんが、数日で慣れて意識せずに出来るようになっていきます。数日だけ我慢して意識していきましょう。
卓球のサーブのルール(トス)
トス時のサーブのルール①:手のひらから16cm以上投げ上げる
手のひらから16cm以上投げ上げる必要があります。
よくある勘違いなのですが、卓球台の上から16cmではありません。覚えておきましょう。
トス時のサーブのルール②:回転をかけずに真上に投げ上げる
回転をかけずに真上に投げ上げる必要があります。
回転をかけたボールに対してサーブをすると、ラケットを振った方向と関係ない方向の回転がかかり、返球することが困難になるためです。
実際1937年にFSS(フィンガースピンサーブ)という、トスする際に指で回転をかけて異常な変化をつけるサーブが猛威をふるったことがありました。
この時に、ラリーが続かずサーブだけで終わるため競技として面白みがなくなり禁止されたと言われています。
トス時のサーブのルール③:卓球台のエンドラインより後ろかつ卓球台表面より上の領域から投げ上げる
卓球台のエンドライン(端)より後ろかつ卓球台表面より上の領域からトスを上げる必要があります。(下図参照)
私が指摘されたのもこのルールでした
私もそうだったのですが、多くの人があまり意識できていないポイントかと思います。しっかり意識して練習しておきましょう。
卓球のサーブのルール(打球時)
卓球のサーブのルール①:ボールの落下中に打球する
トスしたボールが頂点に達した後、落下している最中に打球する必要があります。
頂点に達する前に打球しないようにしましょう。
卓球のサーブのルール②:1バウンド目を自コート、2バウンド目を相手コートに
シングルスのサーブに関しては1バウンド目を自コート、2バウンド目を相手コートに着する必要があります。(下図参照)
ただし、ダブルスのサーブに関しては1バウンド目は自コートの右反面、2バウンド目は相手コートの左反面に着地するようにする必要があります。(下図参照)
卓球のサーブのルール③:ネットに触れて相手コートに入った場合やり直し
1バウンド後ネットに触れて相手コートに入った場合、無効となりサーブのやり直しとなります。
ただしダブルスにおいては、相手コートの左反面でバウンドした場合はサーブのやり直しとなりますが、右反面でバウンドした際はサーブミスとなります。(下図参照)
卓球のサーブのルール④:ボールを体、衣服で隠さない
相手から見えるように、ボールを体や衣服で隠さないようにする必要があります。
これはボールを打つ瞬間が見えないと、回転が分からずに返球することが非常に困難になるためです。
こちらのルールに関しては、2002年以前は体で隠しても問題ありませんでした。
しかし、いかにボールを上手く隠すことができるか、という点が勝敗に大きく影響してしまうため、ルールが変更され今のルールとなりました。
また、フリーハンドに関してはボールとネットの間の空間に入っているだけでルール違反となりますので注意しましょう。
卓球のサーブのルールに関するよくある質問
サーブのルールに関するよくある質問をまとめました、疑問に思うことがあればこちらも参考にしてみてください。
打つ時に足音を立ててもいいの?
問題ありません。
ただし、あまりにも大きな音を意図的に出していた場合、注意されることもあります。
2度打ちしてしまった場合どうなるの?
ミスで失点となります。
相手が構えていない時にサーブを出したらどうなるの?
無効となりサーブやり直しとなります。
ネットインは何回やってもやり直せるの?
何回でもやり直せます。
たまに2回ネットインしたら失点と勘違いしている方もいますが、何回でもやり直し可能です。
まとめ:卓球のサーブのルールは細かいですが、覚える価値があります
以上でサーブのルールに関する説明は終わりです、お疲れ様でした。
少し細かいところまで解説しましたが、試合本番で指摘されないためにもしっかり覚えておきましょう。
サーブのルールを把握したうえで、それを守るように練習していけば安心してサーブを出せるようになります。
「できていないポイントがあった・・・」という方は、早速次の練習から意識して練習していきましょう。
初めは慣れないかもしれませんが、すぐにできるようになるので大丈夫です!
また、サーブ以外の基本ルールについては、こちらの記事でまとめているので参考にして下さい。
「サーブを強化していきたい!」という方は、こちらの記事で解説しています。あわせて読んでみて下さい。
皆さんの参考になればうれしいです。
ありがとうございました。