中国メーカー紅双喜製の粘着ラバー「省チーム用キョウヒョウ (狂飆) NEO3ブルースポンジ」のレビューです。
キョウヒョウの絶大な回転性能に加え、スピード性能もあわせ持つ代表的な粘着ラバー。
今回は中国の省チーム選手が使うグレード「省狂ブルースポンジ」を実際に使って感じたメリット・デメリットをすべて正直にレビューします。
省チーム用 キョウヒョウ(狂飆)NEO3 ブルースポンジの評価 | |
---|---|
満足度 | ★★★★☆ |
回転量 | ★★★★★ |
スピード | ★★★☆☆ |
飛距離 | ★★☆☆☆ |
重さ | ★★★☆☆ |
寿命 | ★★★★☆ |
硬度 | ★★★★★ |
使いやすさ | ★★★☆☆ |
結論から先に伝えると、省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジは「硬い打球感かつ飛距離も出ないため扱いにくいが、圧倒的な回転量と変化量の多いボールを打てるラバー」でした。
スピードを求める選手、硬いラバーが苦手な選手は、正直扱いにくいと思います。しかし「強い回転性能を求める粘着ラバーユーザー」、「強いインパクトを出せる中級者から上級者」には、文句なくオススメできるラバーです。
卓球歴20年、さまざまなラバーを使った経験を元にレビューしていきます!
目次
- 1 キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の基本情報
- 2 キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の性能をレビュー
- 3 キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の硬度
- 4 キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の重さ
- 5 キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の寿命
- 6 キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)のデメリット
- 7 キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)のメリット
- 8 キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の値段とお得に買う方法
- 9 キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)に合うラケット
- 10 ニッタク、紅双喜で販売されるキョウヒョウNEO3の違い
- 11 キョウヒョウNEO3の見分け方
- 12 まとめ:キョウヒョウNEO3ブルースポンジをオススメするプレーヤー
キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の基本情報

省チーム用 キョウヒョウNEO3ブルースポンジ 基本情報 | |
---|---|
メーカー | 紅双喜 |
ラバー種類 | 裏ソフト:粘着ラバー |
スポンジ厚さ | 2.10 mm 2.15 mm |
スポンジ硬度 | 39 40 41 |
カラー | 黒 |
キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の性能をレビュー
以下の技術について、それぞれ詳しくレビューしていきます。
- ドライブ
- ブロック
- ツッツキ
- ストップ
- フリック・チキータ
- 流し
- カウンター
- スマッシュ
- サーブ
ドライブ性能をレビュー
前進回転に対するドライブ
- 回転量 :★★★★☆
- スピード:★★★☆☆
- 飛距離 :★★☆☆☆
下回転に対するドライブ
- 回転量 :★★★★★
- スピード:★★☆☆☆
- 飛距離 :★★☆☆☆
擦る打ち方により圧倒的な回転量のドライブを打てます。
特に下回転に対するループドライブは非常に強力。強い回転で弧線を描きながら安定して台に収まります。
コントロールしやすく、ネットギリギリの質の高いループドライブを狙って打ちやすいです。
一方で前進回転のボールに対してのドライブは難しさを感じます。
一般的なテンションラバーや微粘着ラバーは相手のボールの威力を利用して自然に食い込ませることでスピードを出せます。しかしキョウヒョウNEO3ブルースポンジは、打球感が硬く反発力も控えめなため、相手の威力をそのまま利用できません。
そのため前進回転のボールに対しても、自分から強くスイングしないとボールが飛んでいきません。
スピードは出しにくいですが、ドライブの回転量は間違いなくトップレベル。回転量を武器にしたい選手にとってオススメできるラバーです。
スピードは出しにくいですが、回転量は抜群の性能を誇ります
ブロック性能をレビュー
- 安定感 :★★★☆☆
- スピード:★★☆☆☆
- クセ球 :★★★★☆
相手ボールの威力を抑えやすい一方で、回転の影響を受けやすく角度調整が難しいと感じました。
スピードドライブやスマッシュに対するブロックは安定します。しかしながら、ループドライブへのブロックは、角度調整がシビアで神経を使います。
ブロックしたボールは、ナックル気味になったり、バウンド後に沈んだり、逆に伸びたりと、微妙に変化するボールが返りやすいです。意図せず変化をつけたブロックができるため、試合では有利に働く場面も多いです。
角度調整に難しさを感じますが、意図せず変化がつくのでクセ球での返球が可能です
ツッツキ性能をレビュー
- 回転量 :★★★★★
- スピード:★★★☆☆
下回転の強い切れたツッツキが非常にやりやすいです。
特にナックルやアップ系の球質に対するツッツキで真価を発揮します。振り下ろすように打つことで、回転量が多く球足の速い攻撃的なツッツキを打てます。
安定したツッツキは、試合序盤の組み立てや緊張する場面において有効です。
初見の相手と対戦する際、サーブの回転が分からない状況でも安定したレシーブが可能です。
不用意に強打されるリスクが減り、試合の流れを相手に持っていかれずに主導権を握りやすくなります。
力が入りすぎてもオーバーミスしにくいため、試合の緊張した場面でも安心して攻めのツッツキを選択できるでしょう。
攻撃的なツッツキが安定します
ストップ性能をレビュー
- 回転量 :★★★★★
- コントロール:★★★★☆
弾みが少ないため、2バウンドに収めやすいです。
ストップを安定させるには、回転を考慮した細かな角度調整と力加減が必要となります。
例えばナックル性のボールに対しては、ただ合わせるだけでは浮いてしまう可能性が高く、浮かないように抑え込むような力加減が必要です。
しかし浮かないように意識して強く当てすぎると、今度はボールが長くなり、相手に強打されるリスクが高まります。
キョウヒョウNEO3ブルースポンジは、多少強めに当てたとしても、2バウンドに収まる感覚があります。大まかに角度を合わせればストップになるため、難易度が低いと感じました。
ストップが長くなりがちな方でも、短く止めやすいと感じるはずです
フリック・チキータ性能をレビュー
- 回転量 :★★★☆☆
- スピード:★☆☆☆☆
ある程度の回転はかけられるものの、スピードや安定感を両立させるには高い技術力が求められます。
ラバーが硬いため、強いインパクトを出さなければスピードが出ません。下回転に関しては、はじめは持ち上げるのすら難しく感じました。
また回転を重視したフリックやチキータを行う場合、相手の回転の影響を受けやすいため、コントロールが難しくなります。
ただ純粋な反発力が抑えられているため、強めにミートしてもオーバーミスしにくいメリットもあります。ミート打ちのフリックは比較的安定しやすいでしょう。
とはいえミート系のフリックは角度調整がシビアなため、簡単というわけではありません。キョウヒョウNEO3ブルースポンジを使ってフリック・チキータを安定した得点源にするには、十分な技術力とボールの見極めが必要です。
フリック・チキータの難易度は高めに感じます
流し性能をレビュー
- 安定感:★★★★☆
- 飛距離:★★☆☆☆
飛距離が抑えられるため安定しやすく、台上技術のバリエーションの1つとして使う分には十分な性能に感じます。
しかし飛距離・スピードが出ないため、攻撃的な流しをするのは難しく、流しを多用する戦術を取るのは難しいと感じました。
ボールが浅くなるため、慣れられると一撃で打ち抜かれる可能性が高いからです。
とは言え流し自体は安定するので、ラリーの組み立てや相手の意表を突くための選択肢としては優秀です。流しをメインで使う選手以外は、不自由に感じることはないでしょう。
入れる性能は高いので、台上技術のバリエーションの1つとして組み込む分には有効です
カウンター性能をレビュー
- 安定感 :★★★★☆
- スピード:★★☆☆☆
一定の技術力があれば、速い打球点でのカウンター、打点を落としたカウンターともに安定します。
ループドライブに対してカウンターを狙う際は、厚く当てると回転の影響を強く受け、オーバーミスが増えました。
安定してカウンターを決めるには、スイングスピードを速くし、ボールを薄く捉える技術が求められます。
中陣で打点を落とした位置でも、ボールの上を捉えて前にスイングすれば安定したカウンターが可能です。スピードは出にくいものの、弧線を描くように安定した軌道で回転をかけ返せます。
技術力は必要なものの、コツを掴めば安定したカウンターが可能です
スマッシュ性能をレビュー
- 安定感 :★★★★☆
- スピード:★★☆☆☆
スピードは出ませんが、コントロール性能が高くコースを狙いやいです。
前陣でのプレー中であれば、十分に決まるスピードが出ます。
カットマンやロビングが得意な選手を相手にした場合、打ち抜くのは難しいです。スピードだけでは決定打にならないため、コースを狙う必要があります。
コース取りが必要になります
サーブ性能をレビュー
- 回転量 :★★★★★
- スピード :★★☆☆☆
- コントロール:★★★★☆
回転量とコントロール性に優れたサーブを打てます。
特に台上で2バウンドするショートサーブをコントロールしやすい点が大きな強みです。
一般的に回転量を増やすためにスイングスピードを速めると、コントロールが難しくなり長くなってしまいがちです。
キョウヒョウNEO3ブルースポンジは、強い回転をかけながらも、2バウンドで台の中に収まります。
ただしスピードが出しにくいため、球足の速いサーブやスピード系のロングサーブは得意ではないと感じました。
ショートサーブからの展開を作りたい選手は使いやすいと感じる優秀なサーブ性能を誇ります。
回転量、コントロールともに優れています
キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の硬度
キョウヒョウNEO3ブルースポンジは、シート (ゴム部分) とスポンジの両方が硬いラバーです。
スポンジ硬度は39、40、41度の3種類があり、今回使用したのは40度。

テンションラバーの中でも硬めとされるテナジー05ハードやディグニクス09Cと比較しても、キョウヒョウNEO3ブルースポンジのほうが硬いと感じました。
一方で、省チーム用のキョウヒョウNEO3オレンジスポンジと比べると、若干柔らかい打球感です。
使いこなすには強いインパクトを出せるスイングと、粘着ラバーに適した打ち方を身につける必要があります。
非常に硬い打球感のラバーです
キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の重さ

キョウヒョウNEO3ブルースポンジ (硬度40、スポンジ2.1mm) の重さは、カット後で49g。
テナジー05ハード、ディグニクス09Cと同程度、キョウヒョウプロ3ターボブルーよりは軽い重量となります。
ラバー名 | 重量 |
キョウヒョウプロ3ターボブルー (特厚) | 54g |
省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ (2.1mm) | 49g |
テナジー05ハード (特厚) | 49g |
ディグニクス09C (特厚) | 48g |
テナジー80 (特厚) | 47g |
ディグニクス80 (特厚) | 45g |
ロゼナ (特厚) | 45g |
キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の寿命
試合前であれば40時間、それ以外のときは70時間ほど使えると感じました。
平均で週2回、2時間の練習をする方は4ヶ月ほどの期間です。使用期間に応じたラバー性能の劣化状況は下記のとおりです。
- 20時間
回転量が9割程度まで低下。スピード、弾みが若干増加する。 - 40時間
回転量が8割程度まで低下。引っかかりが悪くなり、カウンターの精度が悪化。試合で使うには少し不安を感じる。 - 70時間
回転量のマックスは8割程度で変わらないが、平均値が落ちる印象。グリップせず滑る場面が明らかに増える。
40時間ほどがターニングポイントに感じます。引っかかりが悪くなりカウンター精度が落ちはじめるので、試合前であれば私は交換します。

キョウヒョウNEO3ブルースポンジは個体差があるラバーでもあります。
過去には20時間ほど練習した段階でラバーが浮いて使用不可になるケースもありました。そういうものだと割り切って利用するようにしましょう。
40時間から70時間が交換目安です
キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)のデメリット
キョウヒョウNEO3を使って感じた主なデメリットは3つです。
- スピードと飛距離が出ない
- 回転の影響を受けやすくコントロールが難しい
- 打球感が硬く重いため、技術力が求められる
スピードと飛距離が出ない
テンションラバーや微粘着ラバーと比べると、スピードと飛距離の面で劣ります。
ラリー中にノータッチで打ち抜く機会が減り、後陣からの攻撃は得点につながらない傾向にあります。
カット打ちやロビング打ちでは、テンション系ラバーのようなスピードが出せず打ち抜けません。
台から距離をとってドライブすると、ボールが浅くなりカウンターを受ける可能性が高いです。
とは言え、相手が前陣でプレーしている際に打つスマッシュは、十分決定打になるスピードが出せませす。
スピード不足を補うためには、回転量を活かした質の高いドライブやコースを狙うプレーが重要になるでしょう。
スピードと飛距離を活かしたプレーには適さないラバーです
回転の影響を受けやすくコントロールが難しい
キョウヒョウNEO3ブルースポンジは、粘着性の強いシートを持つため、相手の回転をダイレクトに受けやすくコントロールが難しいです。
特に難しい技術は、回転量の多いループドライブに対するブロック、カウンターです。適切なラケット角度を取らなければ、オーバーミスにつながるからです。
コントロールが難しい一方で、返球できれば回転量を予測しづらい変化のあるボールとなるメリットもあります。
ラケット角度やインパクト強さを細かく調整する技術力が求められるでしょう。
ループドライブに対するブロック、カウンターが難しいです
打球感が硬く重いため、技術力が求められる
シート (ゴム部分) とスポンジの両方が硬く、重量もあるラバーであるため、安定して威力を出すためには技術力が必要です。
自らのスイングで回転をかけないと、テンションラバーのように自然に飛んでいく感覚は得られません。
中陣から後陣に下がった際は、どれだけ回転をかけても簡単にブロックされてしまうと感じます。
速いピッチのラリーになると、咄嗟に打ったボールが浅くなるため、苦しい展開に陥りやすいでしょう。
キョウヒョウNEO3ブルースポンジを使って安定して威力を出すためには、高い技術力が求められます。
硬く重いラバーであるため、使いにくいと感じる方も多いです
キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)のメリット
キョウヒョウNEO3を使って感じたメリットは以下の3つです。
- 圧倒的な回転性能
- ストップが2バウンドで止まりやすい
- クセ球を打てる
圧倒的な回転性能
キョウヒョウNEO3ブルースポンジ最大の強みは、その圧倒的な回転性能にあります。
粘着性の強いシートのため、テンションラバーや微粘着ラバーと比べ回転をかけやすいです。特に下回転に対するループドライブとツッツキで、その性能が際立ちます。
ループドライブでは強烈な回転がかかるため、相手のブロックミスを狙え、カウンターを防ぐ役割を果たします。
ツッツキでは回転量を活かし、相手の強打を防ぎ、ラリー展開を優位に進められます。持ち上げるようなドライブを打つ機会が増えるため、カウンター攻撃を狙いやすくなるのも大きなメリットです。
回転量を武器にしたい選手には、文句なくオススメできるラバーです
ストップが2バウンドで止まりやすい
ストップが2バウンドで止まりやすい点も、キョウヒョウNEO3ブルースポンジの大きなメリットに感じます。
テンションラバーを使用しているときは、緊張による力みによって1バウンドで台から出てしまうことが多くありました。
弾みが抑えられているこのラバーは、力加減を調整しやすくストップが安定します。
このメリットは大会本番でそのありがたみを感じるように思います。緊張した場面でもストップが止まるため、精神的な余裕につながります。
緊張する試合でも、ストップが止まりやすいです
クセ球を打てる
回転や軌道が不規則なクセ球を打てるため、得点につながりやすいです。
クセ球の大きな特徴は、バウンド後に予測しづらい変化をする点です。
クセ球はバウンド後に沈んだり、はねたりする不規則な軌道を描きます。
また見た目が同じようなボールでも、微妙に回転量が異なるためミスを誘いやすいです。
意図せずラリー中に相手のタイミングを狂わせたり、ブロックやカウンターの精度を低下させたりと、得点方法が広がります。
クセ球で相手の凡ミスを誘えます
キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)の値段とお得に買う方法
キョウヒョウNEO3ブルースポンジを買うなら、オンラインショップでの購入をオススメします。
値段(税込)※送料込 | |
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Amazon |
5,580円 |
楽天市場 | 6,200円 |
Yahooショッピング | 5,800円 |
(※2025年4月1日時点の値段です。)
キョウヒョウNEO3ブルースポンジの値段を上記の表にまとめました。2025年4月1日時点では、Amazonが最安値です。
またセール期間やポイントアップキャンペーンを利用すれば、さらに安く購入可能です。
キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(省狂)に合うラケット
スピード性能を補助しつつ、粘着ラバーの持ち味である回転性能を損なわないラケットを選びましょう。
キョウヒョウNEO3ブルースポンジは圧倒的な回転性能を誇りますが、スピードや飛距離が出にくいです。そのためスピードを補助できるラケットが求められます。
しかし過度に弾むラケットを選ぶと、打球感が硬くなりすぎて球持ちが悪くなり、粘着ラバーの強みである回転のかけやすさが失われます。
反対に弾みが弱すぎるラケットを選ぶと、スピードや飛距離が不足し、決定打を出しにくくなります。
以上より、「適度な弾み」と「柔らかめの打球感」を兼ね備えたラケットが最適です。この条件に合うラケットは、アウターカーボン系の中でもコントロール性能が優れたモデルや、インナー系のカーボンラケットが候補になるでしょう。
具体的におすすめするラケットは下記の2つです。
ビスカリア【バタフライ】
カーボンの高反発性能とアリレートの柔軟性を兼ね備えた「アリレートカーボン」が採用されたバタフライ製のラケットが「ビスカリア」です。
弾み、回転、コントロールのバランスが優れている点がビスカリアの大きな特長です。適度な反発力、しなやかさを持ち、粘着ラバーの持ち味である回転性能を維持しながらスピードを出せます。
打球感は若干硬めに感じるかもしれませんが、それでも十分に回転をかけやすく、安定したプレーを実現できます。
ビスカリアは、攻撃だけでなく台上技術やブロックといった守備的なプレーでも扱いやすいため、キョウヒョウNEO3ブルースポンジとの組み合わせに適しています。
過去多くのトッププレーヤーが使用しています
カーボネード45【STIGA】
カーボネード45の最大の特長は、球持ちの良さです。
一般的に、ラケット外側にカーボンを配置した「アウタータイプ」のラケットは高い反発力を持ちます。しかしカーボネード45は木材に近い打球感で、粘着ラバーの強みである回転性能を最大限に引き出せます。
スイングスピードが十分でなくてもボールにしっかり回転がかかるため、カーボネード45にキョウヒョウNEO3ブルースポンジを組み合わせれば、安定したドライブや台上技術が可能になります。
回転量を重視する選手や安定したプレーを求める選手には特にオススメです。
回転量と安定性を重視する方に、カーボネード45を推奨します
ニッタク、紅双喜で販売されるキョウヒョウNEO3の違い
キョウヒョウNEO3は全て中国の紅双喜で製造されており、以下3つのクラスに分かれています。
- 国チーム用 (国狂)
- 省チーム用 (省狂)
- 一般流通用 (普狂)
- ニッタク販売品
最も性能が低いキョウヒョウが一般流通用、最も性能が高いキョウヒョウが国チーム用。クラスが上がると、その分値段も高くなります。
国チーム用・省チーム用には「オレンジスポンジ」と「ブルースポンジ」の2種類が存在します。
国チーム用 | 省チーム用 | 一般流通用 | ニッタク販売品 | |
パッケージ形状 | 4角形 | 6角形 | 8角形 | 4角形 |
スポンジ | オレンジ ブルー | オレンジ ブルー | オレンジ | オレンジ |
スポンジ硬度 | 37度 39度 40度 41度 | 37度 38度 39度 40度 41度 | 37度 39度 40度 41度 | 1種類のみ |
スポンジ厚さ | 2.10mm 2.15mm 2.20mm | 2.10mm 2.15mm 2.20mm | 2.10mm 2.15mm 2.20mm | 特厚 1.9〜2.1mm |
なおニッタク販売品は、一般流通用キョウヒョウNEO3を入荷して販売しているとされています。

キョウヒョウNEO3の見分け方
キョウヒョウNEO3のランク、スポンジ種類は、パッケージの見た目で判別できます。
具体的には下記4つで見分けられます。
- パッケージの四隅
国チーム用 :4角形
省チーム用 :6角形
一般流通用 :8角形
ニッタク販売品:4角形 - 「蓝海绵」の記載有無
「蓝海绵」と記載があればブルースポンジです。 - 「省、国」の記載有無
省チーム用は「省」、国チーム用は「国」のシールが付いています。 - 「Nittaku」マークの有無
ニッタク販売品は「Nittaku」シールが付いています。
なおニッタク販売品と国チーム用の見た目が酷似している点に注意です。
ニッタク販売品はパッケージ右上に「Nittaku」のロゴが付いています。
「国家チーム用のキョウヒョウNEO3がめちゃくちゃ安い!!」と思ったら、ニッタク販売品だった、なんてことにならないようにしましょう。
また、キョウヒョウNEO3は以下のようにデザインが違うパッケージが存在していますが、中身は同じラバーです。
まとめ:キョウヒョウNEO3ブルースポンジをオススメするプレーヤー
省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジは「硬い打球感かつ飛距離も出ないため扱いにくいが、圧倒的な回転量と変化量の多いボールを打てるラバー」でした。
スピードを求める選手、硬いラバーが苦手な選手は、正直扱いにくいと思います。しかし「強い回転性能を求める粘着ラバーユーザー」、「強いインパクトを出せる中級者から上級者」には、文句なくオススメできるラバーです。
慣れるまで扱いが難しく感じるかもしれません。
しかし、使い続けるうちにその魅力が徐々に理解できるようになるはずです。私自身、完全に慣れるまでに約半年の時間を要しました。
もし使い始めたばかりで「思うように扱えない」と感じている場合でも、焦らず継続することをおすすめします。
半年ほどじっくり使い込むことで、キョウヒョウNEO3ブルースポンジの持つ本来の性能を引き出せるはずです。
使っていくうちに少しずつ良さが分かってくるかと思います!
以上、参考になればうれしいです。
ありがとうございました。