ニッタク製の微粘着ラバー「キョウヒョウ (狂飆) プロ3 ターボブルー」のレビューです。
キョウヒョウプロ3のトップシート (表面のゴム) に日本製の高弾性ブルースポンジを組み合わせた粘着ラバー。

本記事では、そんな「キョウヒョウプロ3ターボブルー」を実際に使って感じたメリット・デメリットをすべて正直にレビューしていきます。
キョウヒョウ(狂飆)プロ3 ターボブルーの評価 | |
---|---|
満足度 | ★★★★☆ |
回転量 | ★★★★☆ |
スピード | ★★★☆☆ |
飛距離 | ★★★☆☆ |
重さ | ★★★★★ |
寿命 | ★★★☆☆ |
硬度 | ★★★★☆ |
使いやすさ | ★★☆☆☆ |
結論から先に伝えると、キョウヒョウプロ3ターボブルーは「硬く重いため扱いは難しいが、使いこなせれば威力があり変化の大きい球質を作り出せる高性能ラバー」でした。
初めて粘着ラバーを使う選手や初心者には不向きですが、「威力を求める粘着ラバーユーザー」、「パワーヒッターの中〜上級者」にオススメできるラバーです。
目次
- 1 キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの基本情報
- 2 キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの見た目をレビュー
- 3 キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの性能をレビュー
- 4 キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの重さ
- 5 キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの寿命
- 6 キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの硬度
- 7 キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーのメリット
- 8 キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーのデメリット
- 9 キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの口コミ・評価
- 10 キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーと相性の良い組み合わせのラケット
- 11 キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーのレビュー・評価まとめ
キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの基本情報
キョウヒョウプロ3ターボブルーの基本情報は以下のとおりです。
キョウヒョウプロ3ターボブルー 基本情報 | |
---|---|
メーカー | ニッタク |
ラバー種類 | 裏ソフト:微粘着ラバー |
スポンジ厚さ | 中 :1.4〜1.7 mm 厚 :1.7〜1.9 mm 得厚:1.9〜2.1 mm |
カラー | 赤 黒 |
キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの見た目をレビュー
キョウヒョウプロ3ターボブルーの見た目を紹介します。

ラバー表面には透明の粘着フィルムが貼られており、粘着力が落ちないように配慮されています。

フィルムを剥がすとこんな感じ。汚れや傷などは一切付いていませんね。


スポンジは鮮やかなブルー。TURBO BLUEの文字と型番、スポンジ厚さが刻印されています。
キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの性能をレビュー
以下の技術について、それぞれ詳しくレビューしていきます。
- ドライブ
- ブロック
- ツッツキ
- ストップ
- フリック・チキータ
- 流し
- カウンター
- スマッシュ
- サーブ
ドライブ性能をレビュー
前進回転に対するドライブ
- 回転量 :★★★★☆
- スピード:★★☆☆☆
- 飛距離 :★★★☆☆
下回転に対するドライブ
- 回転量 :★★★★☆
- スピード:★★☆☆☆
- 飛距離 :★★★☆☆
使用する選手の技術やパワーによって、ドライブの評価は大きく変わると感じました。
正しく使いこなせれば、回転量が多く変化の大きい、決定力の高いドライブを打てます。しかし技術力やパワーが不足していると、スピードも回転も中途半端になり、扱いにくいと感じる可能性が高いです。
使いこなせれば、変化量が多く威力あるドライブを打てます
このラバーの大きな特徴は、硬いスポンジを採用している点。ただ硬いだけではなく、強くインパクトを加えることで、飛距離を生み出せるという特長があります。
硬めのスポンジを採用している粘着ラバーもありますが、このラバーほどインパクトに比例して飛距離を出せるラバーも少ないでしょう。
キョウヒョウプロ3ターボブルーを最大限活かすには、以下のような打ち分けの技術が求められます。
- スピード出したいとき:厚くぶつける
- 回転をかけたいとき:うすく擦る
打球の質をコントロールする技術と、それを支える十分なパワーが必要です。ラバー自体の重量もあるため、スイングスピードが遅いと振り切るのが難しくなるという点も考慮しなければなりません。
特に下回転打ちにおいては、十分なスピードを出すために強いインパクトが求められます。
粘着ラバーの扱いに慣れていない方は、回転をかけること自体が難しく感じるかも知れません。粘着ラバーに慣れていても、パワーが足りなければ十分な威力を出すことはできません。
このラバーを最大限活かすには、粘着ラバー特有の回転をかける技術と、硬いスポンジでもしっかりとインパクトを加えられるパワーの両方が必要です。
「インパクトに自信はないけど、スピードを出したいんだけど…」という方は、キョウヒョウプロ3ターボオレンジ、ディグニクス09Cといったラバーをオススメします。
威力あるドライブを打つには、技術とパワーが必要です
ブロック性能をレビュー
- 安定感 :★★★☆☆
- スピード:★★☆☆☆
- クセ球 :★★★★☆
スピードボールには対応しやすいですが、ループドライブには角度調整が必要です。うまくブロックできれば、変化をつけた嫌なボールで返せるため、試合では武器となるでしょう。
弾みすぎないため、スピードのあるボールに対しては安定したブロックが可能です。
一方でループドライブに対するブロックは難易度が高いと感じます。ラバーの粘着性が強くグリップ力があるため、回転の影響を受けてオーバーミスにつながりやすいからです。
正しく角度を合わせることができれば、回転が残った状態でブロックでき変化をつけて返球できます。嫌なボールになりやすく、試合では得点につながることも珍しくありません。
たまに練習相手に嫌な顔をされるのがキズですね。
回転を残してブロックできるので、相手のミスを誘いやすいです
ツッツキ性能をレビュー
- 回転量 :★★★★☆
- スピード:★★☆☆☆
回転量が多く、安定感の高いツッツキを打てる点が特徴と感じます。
一般的に回転をかけようとして厚く当てすぎるとオーバーミスをしがちです。しかしキョウヒョウプロ3ターボブルーは弾みが抑えられているため、厚く当ててもオーバーミスしにくいです。
多少の前進回転や横回転がかかっているボールに対しても、上から振り下ろすようにツッツキをすれば安定して台に収められます。
回転の分からないサーブを受ける際、とりあえず上からツッツキすればチャンスボールになりにくいです。レシーブが苦手な選手にとっては、試合の序盤でサーブに慣れるまでの展開作りに役立ちます。
回転量の多いツッツキを安定して打てます
ストップ性能をレビュー
- 回転量 :★★★★☆
- コントロール:★★★☆☆
飛びすぎるミスが起こりにくいため、2バウンドに収めやすいです。強くインパクトしなければ飛ばない特性があるからですね。
ただし粘着ラバーの特性上、回転の影響を受けやすいため角度調整が重要になります。回転を見誤ると、影響をもろに受けてミスにつながります。
とはいえ短くコントロールしやすいので、多少浮いても2バウンドに収めやすいです。トータルで見るとストップしやすいラバーと感じました。
2バウンドに収めやすいので、ストップが苦手な選手にもオススメです
フリック・チキータ性能をレビュー
- 回転量 :★★★☆☆
- スピード:★★☆☆☆
回転量の多いフリックを打てますが、スイングスピードを確保しにくく難易度が高いと感じました。
フリックは台上でコンパクトなスイングを求められる技術であるため、ドライブのように体を大きく使ってスイングできません。非常に硬いこのラバーで威力を出すためには、コンパクトなスイングでインパクトを出すための技術力が不可欠です。
特に回転系のフリック・チキータが難しいです。
回転の影響を受けやすいため、下回転は持ち上げにくく、前進回転はオーバーミスを頻発します。ラバー自体も重いため、振り遅れやすくスイングスピードを上げること自体が難しい点も挙げられます。
ミートするようなフォアフリックは、バックフリックやチキータに比べてやりやすいです。なぜならミート技術は回転系のフリックほどスイングスピードを必要としないから。
しかしミート技術にはラケット角度の細かい調整が必要であり、安定させるにはやはり高い技術力が求められます。
回転系のフリック技術は難しいですが、ミート系はやりやすいです
流し性能をレビュー
- 安定感:★★★★☆
- 飛距離:★★☆☆☆
流し技術はコントロールしやすく、安定しやすいです。
回転の影響を受けやすい粘着ラバーですが、流し技術ではボールの横を捉えることで回転軸をずらして返球できます。そのため、回転の影響を受けにくく安定した返球が可能です。
ただしボールは浅くなりやすいので、返球しやすい球質になりがち。流しだけで相手にミスさせるのは難しいかもしれません。
しかし流し技術は「相手の逆を突き有利な展開を作ること」が重要です。相手の意表を突く点がポイントなので、ボールの浅さは大きなデメリットではないでしょう。
コントロールしやすく安定します
カウンター性能をレビュー
- 安定感 :★★★☆☆
- スピード:★★★☆☆
粘着ラバーに慣れている選手にとっては、特別難しくは感じないように感じます。
テンションラバーに慣れた選手は難しく感じるかもしれません。テンションラバーのようにボールを食い込ませて打つと、相手の回転の影響を受けてオーバーミスにつながりやすいからです。
カウンターを安定させるには、粘着ラバー特有の薄く擦る技術が求められます。
薄く捉えればキョウヒョウネオ3のような純粋な粘着ラバーと同じ感覚でカウンターが可能です。若干飛びやすいのでオーバーミスに注意は必要ですが、それでも他の粘着ラバーと極端な違いは感じません。
カウンター性能は他の粘着ラバーと大差なく、やりやすいです
スマッシュ性能をレビュー
- 安定感 :★★★☆☆
- スピード:★★★☆☆
テンションラバーのようなスピードは出ませんが、キョウヒョウネオ3のような純粋な粘着ラバーと比べてスピードが出ます。粘着ラバーの中では打ちやすい部類に入るでしょう。
前陣や中陣での攻撃では十分に決まるスピードを持っています。相手のボールが浮いた際や、甘い返球に対するスマッシュは得点につながります。
一方でカットマンやロビングが上手い選手相手では、一撃で打ち抜くのに苦労します。緩急やコースを意識した攻め方が重要です。
前陣から中陣でプレーする相手には、得点できるスピードが出ます
サーブ性能をレビュー
- 回転量 :★★★★☆
- スピード :★★☆☆☆
- コントロール:★★★★☆
ショートサーブからの展開を作りたい選手や、サーブの回転量で得点するタイプの選手に向いています。
粘着ラバーを使い慣れていない選手にとっては、回転性能を引き出すのが難しく感じるかもしれません。スポンジが硬いため、厚く当てて食い込ませるような回転のかけ方が難しいからです。
サーブはドライブのように大きく体を使ってスイングスピードを出す技術ではなく、コンパクトな動作の中でインパクトを出す技術が求められます。
シート、スポンジ共に硬いキョウヒョウプロ3ターボブルーで回転をかけるには、薄く擦る技術が必要です。薄く擦る技術があれば、回転量を活かしたサーブで試合展開を有利に運べるでしょう。
薄く擦る技術を身につければ、回転量の多いサーブを打てます
キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの重さ
キョウヒョウプロ3ターボブルー (スポンジ厚さ特厚) は54g。
私がこれまで使った裏ソフトラバーの中で、最も重いラバーでした。過去使ったラバーの重さは下記のとおりです。
ラバー名 | 重量 |
キョウヒョウプロ3ターボブルー (特厚) | 54g |
省チーム用キョウヒョウネオ3ブルースポンジ (2.1mm) | 49g |
テナジー05ハード (特厚) | 49g |
ディグニクス09C (特厚) | 48g |
テナジー80 (特厚) | 47g |
ディグニクス80 (特厚) | 45g |
ロゼナ (特厚) | 45g |
正直な話、慣れるまで重すぎて苦労しました
キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの寿命
週2回✕2時間ほどの練習時間であれば、2〜3ヶ月は使えます。一般的な粘着ラバーと同程度の寿命と感じました。
キョウヒョウプロ3ターボブルーは劣化にともない、引っ掛かりが悪く打球感が徐々に柔らかくなっていく傾向にあります。
打球感が徐々に柔らかくなるため、多少劣化したほうが好みという方もいるかもしれませんね。
20時間使用後のキョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルー

性能の劣化はほとんど感じられず、引っ掛かりも維持されています。
40時間使用後のキョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルー
やや引っ掛かりが悪くなりますが、プレーは大きな影響はありません。
若干打球感が柔らかくなり、ボールが飛んでいく感覚がありました。特にカウンター時にオーバーミスが増える印象です。
60時間使用後のキョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルー
引っ掛かりがかなり悪くなり、ドライブの回転量が落ち始めるのを自覚できます。
交換すべきタイミングですが、多少の劣化を気にしない方ならもう少し使い続けられます。
「ループドライブの回転がかからない」、「カウンターミスが目立つ」という理由から、私はこの段階で交換しました。
週2回 ✕ 2時間ほどの練習時間であれば、2〜3ヶ月は使えます
キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの硬度
非常に硬い打球感のラバーです。シートはキョウヒョウプロ3と同じもので硬く、スポンジも硬めに設計されています。
メーカー公式ページには、スポンジ硬度50と表記されており、同シリーズのキョウヒョウプロ3ターボオレンジ (硬度45) と比べて明らかに硬いです。キョウヒョウネオ3 (省狂) ブルースポンジの40度と同程度に感じます。
とても硬い打球感ですが、回転をかければしっかりと飛距離が出せる点が特徴です。硬さを活かしたミート系の技術も比較的やりやすく、強打時の安定感も高いと感じます。
ただし強いインパクトを出せないと威力が出にくく、十分なパワーと技術力が求められます。
硬いラバーですが、回転をかければ十分な飛距離を出せます
キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーのメリット
キョウヒョウプロ3ターボブルーのメリットは次のとおりです。
- 優秀な回転性能
- 粘着ラバーの中では飛距離が出て、スピードも出しやすい
- ミート系の技術がやりやすい
- 強いインパクトを出せる選手なら、高い威力のドライブが打てる
粘着ラバーならではの高い回転性能を持ちながら、飛距離やスピードも確保しやすい攻撃的なプレーに適した粘着ラバーです。
微粘着ラバーというよりは、あくまで「粘着ラバーカテゴリ内でスピードが出る」というポジションのラバーに感じます。
一般的な粘着ラバーは回転性能が優れている一方で、飛びづらくスピードが出にくい傾向があります。
しかしこのラバーは、粘着ラバーのメリットを残しつつ、ドライブやカウンター時にもしっかりとボールを前に飛ばせます。
回転をかけながらも随所でスピードのあるプレーを展開したい選手にとって、大きな武器となるでしょう。
回転をかけながら飛距離も出せるラバーです
キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーのデメリット
キョウヒョウプロ3ターボブルーのデメリットは次のとおりです。
- シート、スポンジが硬い
- 重い
- 威力を出すためには高い技術力・パワーが必要
粘着ラバーの中でも攻撃性能に優れますが、その一方で扱いが難しいラバーでもあります。
シートとスポンジの両方が硬く、粘着ラバーに慣れていない選手やスイングスピードが不足している選手にとっては、十分な威力を発揮できません。
重量があるためラケットが重くなりやすく、スイングスピードの低下や振り遅れの原因にもなります。
適切なフォームで強いスイングができなければ、回転もスピードも十分に発揮できず、単なる扱いにくいラバーになってしまう可能性があります。
扱いが難しい分、使いこなせれば圧倒的な回転量と威力のあるボールを生み出せます。その性能を引き出すためには、相応の技術力とパワーが求められるラバーです。
打球感が硬く重いラバーなので、初心者にはオススメしません
キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーの口コミ・評価
キョウヒョウプロ3ターボブルーの口コミをXから集めました。
「クセ球が出る」、「回転がかかる」というメリットの声がある一方で、「重すぎる」、「硬くて使いこなせない」というデメリットも目立ちます。
実験室番外編
— tti-labo (@ttilabo) November 23, 2019
キョウヒョウターボブルー×張継科ZLC
打球感はかなり素材感が強く硬い 粘着系としては弾むが全体のバランスとしてはそこまで弾性面での大幅な向上はない ただし下がって振った際に飛距離とスピードは確保できる 素材の影響で弾道に影響が無いのは良い 回転をかけるにはパワーが必要
キョウヒョウターボブルー、
— あこち@ほぼ毎日生配信 (@akochi_akochi) September 20, 2021
neo3より勝手に飛んでくれるのでスマッシュが安定して入るのは良いんだけど、せっかくドライブじゃなくスマッシュにしてるのに棒玉のようでナックル感が無い。スピードはそこそこあるはずなのに、少し下がられただけで簡単に拾われる。
試しでやってみたけど
— 卓球用具好き (@XuFvP6hufeNFZhi) January 25, 2023
キョウヒョウターボブルーは無理かな
硬すぎ
キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーと相性の良い組み合わせのラケット
キョウヒョウプロ3ターボブルーに組み合わせるラケットは、打球感が柔らかく、しなりのあるラケットをオススメします。
ラバー単体が硬いのでラケットまで硬いと扱いが難しくなるからです。
ラケットの柔らかさは、木材の材質、厚さ、重量、そして特殊素材の有無や種類によって決まります。打球感が柔らかいラケットは一般的に次のような傾向にあります。
- 木材が薄く軽量
7枚合板より5枚合板の方が薄く軽量で柔らかい傾向にある - 特殊素材が入っていない、もしくはラケットの内側に配置されている
特殊素材入りより、木材ラケットの方が柔らかい傾向にある
アウターカーボンよりインナーカボンの方が柔らかい傾向にある
ただしラケットが柔らかいほどボールの飛距離は出にくくなります。適度な弾みを持たせるために、特殊素材を活用することも重要です。
以上の基準をもとに、キョウヒョウプロ3ターボブルーとの相性が良いラケットを紹介します。
打球感が柔らかいラケットがオススです
カーボネード45【STIGA】
メーカー | スティガ |
タイプ | 攻撃用 |
ラケットの種類 | シェーク 中国式ペン |
グリップの種類 | シェーク FL、ST 中国式ペン |
素材 | 木材5枚合板 カーボン2枚 アウター型 |
基準重量 | 87 g |
板厚 | 5.8 mm |
ラケットの外側に特殊素材が挿入されたアウタータイプのラケットで、コントロール性能と弧線の作りやすさが特徴です。
通常アウターカーボンのラケットは弾みが強く、コントロールが難しくなる傾向があります。しかし、カーボネード45はアウターながらも、適度に球持ちが良く硬いラバーでも回転をかけやすいです。
私もカーボネード45にキョウヒョウプロ3ターボブルーを組み合わせて使用しましたが、一般レベルの私でも扱いやすく相性の良さを実感しています
2024年パリオリンピック金メダリストの陳夢選手や、2023年世界卓球シングルス金メダリストの孫穎莎選手も、このラケットを使用した実績があります。
両選手ともラバーにはキョウヒョウ3を使っており、相性の良い組み合わせであることが分かります。
ビスカリア【バタフライ】
メーカー | バタフライ |
タイプ | 攻撃用 |
ラケットの種類 | ・シェーク ・中国式ペン |
グリップの種類 | ・FL ・ST ・中国式ペン |
素材 | 木材5枚合板 アリレートカーボン2枚 アウター型 |
平均重量 | 87g |
板厚 | 5.8 mm |
数あるカーボンラケットの中でも、スピードと回転性能のバランスの良さが特長です。
ビスカリアに採用されているアリレートカーボンは、カーボン特有の反発力を持ちながらも、木材ラケットに近い柔らかさを兼ね備えています。
キョウヒョウプロ3ターボブルーは非常に硬く、適切なスイングスピードとインパクトが求められるラバーです。ビスカリアの持つ適度な柔らかさと弾みのバランスが、それを補助しスピードと回転を両立してくれるでしょう。
古くから多くのトッププレーヤーに愛され続けている名作ラケットでもあります。さまざまなプレースタイルの選手に選ばれ続けてきたことが、その性能の高さを証明しています。
2024年11月の卓球王国シェークラケット売上ランキングでは2位にランクインしており、人気の高さが分かります。
インスピーラCCF【STIGA】
メーカー | スティガ |
タイプ | 攻撃用 |
ラケットの種類 | シェーク 中国式ペン |
グリップの種類 | シェーク FL、ST 中国式ペン |
素材 | 木材5枚合板 カーボン2枚 インナー型 |
基準重量 | 88 g |
板厚 | 6.3 mm |
適度な弾みと回転性能を両立した攻守のバランスが良いラケットです。
ラケット板厚6.3mmと厚めに設計されており、ブロック時に相手の強打に押されにくく、しっかりとコントロールできます。
ラケットの板厚が厚いと弾みが強くなりやすいですが、インスピーラCCFはインナー仕様のため、回転をかけやすく安定したプレーが実現可能です。
インナー仕様による球持ちの良さと適度な弾みの両立により、キョウヒョウプロ3ターボブルーとの相性も良いラケットと言えるでしょう。
キョウヒョウ(狂飆)プロ3ターボブルーのレビュー・評価まとめ

キョウヒョウプロ3ターボブルーは「硬く重いため扱いは難しいが、使いこなせれば威力があり変化の大きい球質を作り出せる高性能ラバー」でした。
初めて粘着ラバーを使う選手や初心者には不向きですが、「威力を求める粘着ラバーユーザー」、「パワーヒッターの中〜上級者」にオススメできるラバーです。
個人的な評価は以下のとおりです。
キョウヒョウ(狂飆)プロ3 ターボブルーの評価 | |
---|---|
満足度 | ★★★★☆ |
回転量 | ★★★★☆ |
スピード | ★★★☆☆ |
飛距離 | ★★★☆☆ |
重さ | ★★★★★ |
寿命 | ★★★☆☆ |
硬度 | ★★★★☆ |
使いやすさ | ★★☆☆☆ |
気になる方は一度使ってみてください!