こんにちは、村長です。
・裏裏っていう単語を聞いたけど、いったいどういう意味?
・裏裏ってよく聞くけど実はあまり意味が分かっていない…
卓球を始めて日が浅い人は、このような疑問を持つ人もいるのではないでしょうか?
それもそのはずで、「裏裏」という言葉は卓球専門用語のため聞き覚えが無くて当然です。
プレーに関係する用語ならすぐ覚えると思いますが、プレーに関係のない言葉は周りに使う人がいないと本当に分からないですよね
そこで今回は、卓球でよく使う言葉である「裏裏」について、裏裏選手である私が丁寧に解説していきます。
卓球での裏裏とは、ラケット両面に裏ソフトラバーを貼っていること
裏ソフトラバーとは、表面が平坦なラバーのことで摩擦力が大きいためにボールに回転をかけやすい特徴があります。
シェークハンド、ペンホルダーともに両面に裏ソフトラバーを貼っていれば裏裏という呼ばれ方をします。
具体的な使い方としては、
「次の対戦相手はシェーク裏裏の選手だ」
のように使ったりします。
裏裏卓球選手のプレースタイルとは
裏裏の選手は主に下記3つのプレースタイルに分かれます。
①シェークドライブ攻撃型
②ペンドライブ攻撃型
③カット守備型
裏裏のプレースタイル①:シェークドライブ攻撃型
シェークハンドラケットを使い、両ハンドでドライブをかけて攻撃するプレースタイルです。
2024年2月の世界ランキングトップ10の内、8人裏裏のシェークドライブ攻撃型で、現代卓球の主流がこのプレースタイルです。
日本人では、水谷隼選手、張本智和選手もこのプレースタイルです。
これから卓球を始める人はこのプレースタイルをオススメします!
理由についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、詳細知りたい方は読んでみて下さい。
裏裏のプレースタイル②:ペンドライブ攻撃型
ペンホルダーラケットを使い、両ハンドでドライブをかけて攻撃するプレースタイルです。
過去にはオリンピック3大会連続で銀メダルを取った中国の王皓(ワンハオ)選手や元世界ランク1位の許昕(シュシン)選手がこのプレースタイルで活躍していました。
シェークハンドに比べ数は少ないですが、2024年2月の世界ランキングトップ10に2人ランクインしており今も強い選手は多くいます
日本人では松下大星選手(2022年全日本選手権男子シングルスベスト8)がこのプレースタイルです。
裏裏のプレースタイル③:カット守備型
シェークハンドラケットを使い、カットで相手のミスを誘いながら隙を見て攻撃もするプレースタイルです。
カット守備型は、片面に粒高ラバーや表ソフトラバーを使う選手が多いですが、裏裏のカット守備型も存在します。
粒高、表ソフトに比べ扱いが難しいですが、
「強い回転をかけることができる」「両面で攻撃できる」というメリットがあります。
日本人選手では、英田理志選手(2021年全日本選手権男子シングルスベスト8)がこのプレースタイルです。
裏裏ではない卓球選手のプレースタイルとは
裏裏以外の主なプレースタイルの呼び方は、以下6種類存在します。
①フォア表
②バック表
③両面表
④バック粒
⑤ペン表
⑥ペン粒
裏裏ではない卓球選手のプレースタイル①:フォア表
フォア:表ソフトラバー
バック:裏ソフトラバー
を使っていれば「フォア表」と呼びます。
「フォアは回転をかけずスマッシュで攻撃し、バックは回転をかける」プレースタイルで、フォアとバックの回転量の落差があり苦手な人も多いプレースタイルです。
有名選手ではスウェーデンのマティアス・ファルク選手(世界ランキング最高7位)がこのプレースタイルです。
裏裏ではない卓球選手のプレースタイル②:バック表
フォア:裏ソフトラバー
バック:表ソフトラバー
を使っていれば「バック表」と呼びます。
「フォアはドライブをかけ、バックに来たら変化をつける or 弾いて打つ」というプレースタイルです。
表ソフトは飛距離を出すのが難しいので、卓球台の近くでプレーする前陣速攻タイプが多いです。
フォアに裏ソフトラバーを使っているので、強い回転をかけたドライブを打てることに加え、バックで相手のミスを誘うことも出来ます。
日本人選手では、伊藤美誠選手(世界ランキング最高2位)がこのプレースタイルです。
卓球台から下がってプレーするのが苦手な選手や、前陣でプレーする女子選手に多いプレースタイルです
裏裏ではない卓球選手のプレースタイル③:両面表
フォア:表ソフトラバー
バック:表ソフトラバー
を使っていれば「両面表」と呼びます。
フォア、バックどちらも表ソフトなので、回転をかけることは難しいですが、その分ピッチの速さと回転をかけないボールを打つことが出来るプレースタイルです。
珍しいプレースタイルなので、慣れていない人に対して非常に強いプレースタイルです
裏裏ではない卓球選手のプレースタイル④:バック粒
フォア:裏ソフトラバー
バック:粒高ラバー
を使っていれば「バック粒」と呼びます。
フォアはドライブで攻撃し、バックは変化をつけるプレースタイルです。
バックが粒高なので表のように弾くようなプレーはできませんが、回転に大きな変化をつけることが出来るので相手のミスを増やすことが可能です。
裏裏ではない卓球選手のプレースタイル⑤:ペン表
ラケット:ペン
フォア:表ソフトラバー
を使っていれば「ペン表」と呼びます。
フォアはスマッシュで積極的に攻撃し、バックはナックルブロックで変化をつけるプレースタイルです。
特にペン表特有であるバックのナックルブロックは非常に返しにくいため、苦手な選手も多いです。
「ペンのバックは面が作りやすいのでブロックしやすい」
「表ソフトラバーは回転の影響を受けにくくブロックしやすい」
という特徴から、ブロックがやりやすいという点もメリットです。
過去に4度日本一になっている田崎俊雄選手がこのプレースタイルです。
最近ペン表の選手はかなり減りましたが、今でも十分に通用するプレースタイルだと思います
裏裏ではない卓球選手のプレースタイル⑥:ペン粒
ラケット:ペン
フォア:粒高ラバー
を使っていれば「ペン粒」と呼びます。
守備的なスタイルで、相手のボールは基本的に粒高ラバーで返球し変化をつけることで相手のミスを誘うプレースタイルです。
粒高ラバーだけを使う選手もいますが、最近は裏面に裏ソフトラバーを貼って攻撃する選手も増えてきています
まとめ
最後にもう一度、裏裏についてまとめます。
・裏裏とはラケット両面に裏ソフトラバーを貼ったプレースタイルのこと
・裏裏のプレースタイルは主に「シェークドライブ攻撃型」、「ペンドライブ攻撃型」、「カット守備型」の3種類
裏ソフトラバーでおすすめのラバーについては、こちらの記事で紹介していますので、参考にして下さい。
皆さんの参考になればうれしいです。
ありがとうございました。