ノウハウ PR

【卓球】新体連とは?日本卓球連盟との違いを徹底解説!

【卓球】新体連とは?日本卓球連盟との違いを詳しく解説します
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、村長です。

新体連という言葉を最近になってよく聞くようになってきました。

私自身、新体連の試合に参加したこともありますので、今回はその経験をもとに

・新体連とはどのようなものか

・日本卓球連盟との違いは何か

紹介していきたいと思います。

卓球における新体連とは?

新体連と呼ばれることが多いですが、正式名称は新日本スポーツ連盟です。

1995年以前は新日本体育連盟という名称だったので、その名残でいまだに新体連と呼ばれているのではないかと思います。

新日本スポーツ連盟のホームページの組織概要には以下のように記載されています。

新日本スポーツ連盟全国卓球協議会は、1979年に「選手・愛好者が主人公のスポーツ」という理念のもと設立されました。“スポーツきみが主人公”とは、選手・愛好者が組織や競技大会の運営にも力を発揮し、みんなでスポーツができる環境を作っていこうというものです。大会を開催する側と参加する側という壁を乗り越えて、選手の要望に沿ったスポーツ活動を目指しています。

これまで、より多くの人が楽しくスポーツに参加できるようにと、競技方法の刷新を図り、従来採用されていた種目(4単1複の団体戦、シングルス、ダブルスなど)以外に新しい種目を考案。ペアマッチ(2人の団体戦)、3ダブルス大会、2複3単の団体戦などの大会を行ってきました。

また、トーナメントだけではなく予選リーグ&同順位トーナメント方式を採用し、だれでも多くの試合数を保障し、できる限り同じレベルでの試合が組めるような工夫をしています。こうした考えを競技の中に貫いていくことによって、勝利至上主義や選手選抜主義を克服して、楽しく、豊かで、選手・愛好者のニーズに応えた創意・工夫が生まれると思います。

組織概要 | 新日本スポーツ連盟全国卓球協議会 (stta.jp)


競技としての卓球だけでなく、より多くの人が卓球を楽しめるように普及活動を進めているようです。

続いて新日本スポーツ連盟主催の大会の特徴についてメリット・デメリット併せて紹介していきます。

新体連主催の卓球大会4つのメリット

まず新日本スポーツ連盟主催大会のメリットから紹介していきます。

私の思う主なメリットは下記4つです。

新体連主催大会4つのメリット

①様々な団体戦の形式がある

②試合をたくさんできる

③レベル別にランク分けされている

④全国大会へ出場しやすい

組織概要にも記載されていましたが、多くの人に卓球を楽しんでもらうことを重視していることが分かりますね。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット①:様々な団体戦の形式がある

新日本スポーツ連盟主催の大会では、以下のように様々な形式で団体戦が開催されています。

団体戦形式の例

・3シングルス+2ダブルス

・2シングルス+1ダブルス

・3シングルス+1ダブルス

・男子シングルス+女子シングルス+混合ダブルス

また、男性の部に女性が参加できることが明示された大会も頻繁に見かけます。

メリット②:試合をたくさんできる

全試合リーグ戦形式であったり、予選リーグ&順位別トーナメント形式にすることで、なるべく多くの試合ができるように設計されています。

初戦からトーナメントの試合だと、参加者の半分が1試合だけして終わりとなってしまうのでありがたい配慮ですよね。

メリット③:レベル別にランク分けされている

申し込みの段階で、レベル別に分けて参加申し込みを行う大会もあります。

はじめからレベルを分けることで同じ競技レベルの人同士で試合ができるようになります。

まだ卓球を始めて日が浅い人にとっては、大会に出るのは少しハードルを感じるかもしれません。

しかし、このようなランク別に分かれている大会であれば、同じレベル帯の人とだけ試合できるので初心者でも参加しやすいのではないかと思います

メリット④:全国大会へ出場しやすい

新日本スポーツ連盟主催の全国大会が年に1度開催されています。

予選会も開催されていますが、全国出場枠が多かったり、参加人数が少なめなので全国大会に出場しやすいです。

また、全国大会本戦でもプロレベルの選手は出てきませんので、趣味で卓球をしている人でも上位進出も目指すことが可能です。

とはいえ予選会を通過するのは簡単ではありませんし、全国大会ともなれば強い選手も多く出場しています。

ある程度競技レベルに自信がついてから腕試しとして参加するのが良いと思います。

新体連の全国大会に関して、申込み方法や詳しい規定など、こちらの記事で詳しく解説しています。「全国大会に出たい!」という方は読んでみて下さい。

【新体連卓球全国大会】申込方法から大会規定まで徹底解説【2024年度版】
【新体連卓球全国大会】申込方法から大会規定まで徹底解説!【2024年度版】新体連は、卓球の普及や競技を通じての交流、健康促進を図ることを目的とした組織で、各地でオープン大会を開催したり、年に1度全国大会を開催しています。本記事では、新体連卓球全国大会の申込方法から大会規定まで詳しく解説します。...

ここまでメリットについて説明してきましたが、続いてデメリットについても併せて紹介していきます。

新体連主催の卓球大会2つのデメリット

新日本スポーツ連盟主催大会のデメリットは下記2つです。

新体連主催大会2つのデメリット

①競技レベルが高い人が出場しない傾向にある

②参加メンバーがある程度固定される

こちらもそれぞれ見ていきましょう。

デメリット①:競技レベルが高い人が出場しない傾向にある

より強い人と試合をしたい人にとってこれは非常に大きなデメリットだと思います。

競技レベルが高い人が出場しない傾向にある理由は主に下記2つではないかと思います。

競技レベルが高い人が出場しない傾向にある理由

①認知度が低い

②ダブルスの試合が多い

①認知度が低い

まず日本卓球連盟に比べ新日本スポーツ連盟自体新しい組織であるため、そもそもの認知度が低いです。

東京などの首都圏では大会もたくさんあり認知されるようになってきていますが、県によっては大会があまり開催されていない県もあります

②ダブルス、ミックスダブルスの試合が多い

団体戦の試合形式でダブルス、ミックスダブルスが多いことも関係しているのではないかと感じます。

卓球という競技自体が個人競技の側面が強く、私の周りなどを見ても競技レベルが高い人はシングルスで活躍したいと思う人のほうが多い傾向にあります。

そのためダブルスの比率が高い新日本スポーツ連盟の大会には、上級者が出てこない傾向にあるのだと考えています。

デメリット②:参加メンバーがある程度固定される

新日本スポーツ連盟の試合は勝ち負けだけでなく、卓球を楽しむことも目的としています。

そのため卓球好きな人は大会が開催される度に出場するようになっていきます。

その結果、メンバーがある程度固定化されてしまうということに繋がります。

以上がデメリットだと思う点になります。

続いて日本卓球連盟との違いについて比較していきたいと思います。

日本卓球協会と新体連の違い

日本卓球協会と新日本スポーツ連盟の大きな違いは下記3つです。

日本卓球協会との違い

・組織の目的の違い

・大会出場方法の違い

・全国大会での団体戦形式の違い

1つずつ説明していきます。

組織の目的の違い

日本卓球協会のホームページには以下のような中長期の計画が掲載されています。

ビジョン

1 強化育成   世界ナンバーワンになる

2 卓球人支援  豊かな卓球人生をサポートする

3 普及     国民的スポーツに育てる

4 事業     社会における事業価値を高める

5 競技運営   全国の競技大会を統括管理する

6 組織     進化する組織であり続ける

中長期計画 – 公益財団法人日本卓球協会 (jtta.or.jp)


新日本スポーツ連盟は、「選手・愛好者が主人公のスポーツ」という理念のもと、みんなでスポーツをできる環境を作っていくことを掲げていました。

対して日本卓球連盟では卓球の普及に加え、強化育成などより競技としてレベルを高めていくこともビジョンとして掲げています

大会出場方法の違い

日本卓球連盟主催の大会は、日本卓球連盟に登録していないと参加できません

日本卓球連盟への登録はこちらのページから行いましょう。

対して新日本スポーツ連盟主催の大会は、連盟へ加盟していなくても参加可能です。
(非加盟だと値段が若干高くなります。)

ただし、全国大会、全国大会予選会に参加する場合は

在住・在勤・在学の選手が半数以上、かつその都道府県の予選に出場する

という制約があるので注意が必要です。

登録をしていなくても出場できるので参加しやすいですね。

全国大会での団体戦形式の違い

日本卓球連盟主催の全国大会は、団体戦の形式が4シングルス+1ダブルスとなります。

対して新日本スポーツ連盟主催の全国大会は、3シングルス+1ダブルス+ビクトリーマッチ(1ゲームマッチのシングルス)の形式となります。

2019年までは3シングルス+2ダブルスの形式だったのですが、2022年からはビクトリーマッチを取り入れた現在の形式に変更されています。
(※2020年、2021年はコロナウイルス感染拡大防止のため大会中止)

これはTリーグで採用されたビクトリーマッチを取り入れた形となります。

村長

個人的にはTリーグで行われているビクトリーマッチが非常に面白いと思っていたので、色々な大会で採用されていったら面白いなと思ってます

まとめ:新体連の卓球大会はたくさん試合が出来るので初心者にオススメ

新体連はより多くの人に卓球を楽しんでもらうことを理念として掲げている団体で、主催する大会は以下のような特徴があります。

・たくさん試合ができる

・レベル別に分かれている試合も多く初心者でも参加しやすい

・競技レベルが高い人が出場しない傾向にあるレベルが高い人が出場しない傾向にある

・参加メンバーがある程度固定される

といった特徴があります。

特徴を理解した上で、どんな目的で大会に参加したいのか考え参加する大会を決めていきましょう。

大会が増えて色々と選択肢が増えてきているのは非常に良いことだと思います。

今後さらに卓球業界が盛り上がってくれたら良いですね。

以上、参考にしてもらえたらうれしいです。

ありがとうございました。