バタフライ製の微粘着ラバー「ディグニクス 09C」のレビューです。
グリップ力が強いトップシートに、食い込みが良く反発力が強い「スプリングスポンジX」を組み合わせたバタフライの超人気ラバー。

ディグニクス09Cは「粘着ラバーの回転のかけやすさ」、「テンションラバーのような弾み」両方をバランスよく兼ね備えています。
そんな「ディグニクス09C」を、卓球歴20年、さまざまな粘着ラバー・テンションラバーを使い続けてきた私が、メリット・デメリット、すべて正直にレビューします。
ディグニクス09Cの評価 | |
---|---|
満足度 | ★★★★★ |
回転量 | ★★★★☆ |
スピード | ★★★★☆ |
飛距離 | ★★★☆☆ |
重さ | ★★★☆☆ |
寿命 | ★★★★☆ |
硬度 | ★★★☆☆ |
使いやすさ | ★★★★☆ |
結論、ディグニクス09Cはスピード・回転量を高いレベルで両立した総合力の高いラバーでした。
・粘着ラバーのスピードが物足りない選手
・ハイテンションラバーでもう少し回転をかけたい選手
上記の悩みを持つ方には、間違いなくオススメできるラバーです。
ディグニクス09Cに合うラケットを知りたい方は、記事後半を確認ください!
目次
ディグニクス09Cの性能をレビュー
以下の技術について、それぞれ詳しくレビューしていきます。
- ドライブ
- ブロック
- ツッツキ
- ストップ
- フリック・チキータ
- 流し
- カウンター
- スマッシュ
- サーブ
ドライブ性能をレビュー
前進回転に対するドライブ
- 回転量 :★★★★☆
- スピード:★★★★☆
- 飛距離 :★★★☆☆
下回転に対するドライブ
- 回転量 :★★★★☆
- スピード:★★★☆☆
- 飛距離 :★★★☆☆
スピードと回転を高い水準で両立したドライブが打てます。
特に前進回転のボールに対するドライブでは、その性能の高さを実感できます。スイングを前に振ると、スピードが出ると同時に回転がかかり、自然とボールが台に収まる感覚があります。
下回転に対するドライブでは、回転をかけやすいものの、前進回転に対するドライブと比べてスピードを出しづらく感じます。
決して遅いわけではありませんが、前進回転のボールを打つときのようなスピード感は得られにくいです。
また飛距離が出にくいため、一発で相手を打ち抜く場面は減りました。中陣から後陣に下がってドライブを打つと、相手のブロックやカウンターにつかまりやすいです。
前陣~中陣でのプレーで強みのあるラバーといえるでしょう。
ラバー自体は硬めですが、グリップ力が高く球持ちが良いので、スイングスピードが出せない選手でもドライブしやすく感じるはずです。
中級者から上級者まで幅広い層で扱えるラバーに感じます
ブロック性能をレビュー
- 安定感 :★★★☆☆
- スピード:★★★☆☆
- クセ球 :★★☆☆☆
極端に難しい・簡単というわけではなく、標準的な性能です。
ラバー自体が硬めで飛びすぎる心配がないので、ミート系のブロックは安定します。しかしラバーの引っかかりが良いため、回転の影響を受けやすく、角度調整を誤るとオーバーミスにつながります。
粘着ラバー特有のクセ球は出にくいです。ラバーの性能が高く、回転量が安定しやすいからです。
ブロックでの変化や得点は難しいですが、安定しやすい点が特長ですね。
ブロックは安定感があります
ツッツキ性能をレビュー
- 回転量 :★★★★☆
- スピード:★★★☆☆
回転量が多く、球足がはやいツッツキを打てます。
粘着性のシートを活かし、ボールを擦ることで回転量の多い切れたツッツキが可能となります。加えて当てる角度の調整により、ツッツキのスピードをコントロールしやすいのも特徴です。
角度を開き厚く当てれば球足がはやく深いツッツキ、薄く擦れば回転量の多いツッツキを繰り出せるため、状況に応じて柔軟に使い分けられます。
ツッツキのコントロールにより、カウンターの展開が作りやすくなるでしょう。
ただし回転をかけやすい分、相手の回転の影響も受けやすいという側面もあります。攻めるツッツキを意識しすぎるとオーバーミスも増えるので、回転の見極めも大事です。
回転量が多く鋭いツッツキで、有利な展開を作れます
ストップ性能をレビュー
- 回転量 :★★★☆☆
- コントロール:★★★★☆
粘着性シートのコントロール性により、2バウンドで収まるストップをしやすいです。
通常テンションラバーは反発力が強いため、短く抑えることが難しい傾向にあります。しかしディグニクス09Cは、粘着シートにより球離れが遅くなり短いストップも安定して行えます。
ただし純粋な粘着ラバーのようにピッタリ止める性能はありません。「ストップが苦手な選手でも簡単にストップできる」ほどの効果は期待できないでしょう。
2バウンドにコントロールしやすいです
フリック・チキータ性能をレビュー
- 回転量 :★★★★☆
- スピード:★★★☆☆
ミート系のフリック、回転系のチキータのどちらも高い安定性を誇るラバーです。
スピードで一撃必殺を狙うのではなく、コントロールしやすく確実に攻撃へとつなげる安定感が特徴です。
ミート系のフリックにおいては、スイング速度に応じてスピードが出るため、コントロールしやすいです。
引っかかりも良いので、回転系のフリックやチキータも、弧線を描きながら安定して台に収まります。
テンションラバーと比べるとスピードは出にくいですが、安定したコントロール性能と回転量の多さが魅力です。
回転量のある安定したフリック・チキータが可能です
流し性能をレビュー
- 安定感:★★★☆☆
- 飛距離:★★★☆☆
特別なやりにくさを感じることもなく、標準的な性能です。
テンションラバーほど飛ばず、純粋な粘着ラバーより弾むため、バランスが良いです。
純粋な粘着ラバーは飛距離が出にくいため、流しを行うと浅くなりがちです。
しかしディグニクス09Cは、粘着シートの引っかかりを活かしながらも、適度な弾みがあるため飛距離を確保できると感じました。
突出した性能ではないものの、安定感があり使いやすいです。
標準的な性能で、使いにくさは感じません
カウンター性能をレビュー
- 安定感 :★★★★★
- スピード:★★★★☆
ディグニクス09Cを使用するうえで、最も大きなメリットを感じる技術がカウンターです。
前にスイングするだけで安定してカウンターできます。硬めのシートと強いグリップ力によって、相手のボールの威力に押し負けないからです。
特にスピード系のドライブに対して真価を発揮します。細かく角度調整しなくても、前に振るだけで弧線を描いて台に収めることが可能です。
咄嗟に手を出しても、安定してカウンターできる点はディグニクス09Cの大きな強みです。
また回転量の多いループドライブに対しても優れた性能を持っています。シートのグリップ力が非常に強いため、薄く捉えてもボールが滑らず、安定したカウンターが可能です。
カウンターを武器に試合を組み立てたい選手にとって、間違いなくオススメできるラバーです。
カウンター主体の選手にとって大きな武器となります
スマッシュ性能をレビュー
- 安定感 :★★★★☆
- スピード:★★★☆☆
誰が使用しても使いやすいと感じるほどの安定感があります。
打球感が硬めなので、ミート系のスマッシュが打ちやすいです。
一般的なテンションラバーと比較するとスピードは控えめです。
それでも強く振れば十分な威力が出るので、ロビングやカットに対するスマッシュでも得点できる性能を持ちます。
また100%弾くスマッシュだけでなく、軽く回転をかけることで、コントロール性が向上します。スピードだけに頼らず、コースを狙いたい選手にとって武器となるでしょう。
安定したスマッシュ性能をもちます
サーブ性能をレビュー
- 回転量 :★★★★☆
- スピード :★★★★☆
- コントロール:★★★☆☆
回転をかけやすく、スピードも出しやすいため非常に優秀です。
薄く擦って強烈な回転をかけるサーブ、厚く当ててボールを食い込ませたサーブ、どちらも打ち分け可能です。選手の技術に応じて、多彩なサーブを実現できます。
ただしショートサーブのコントロールにおいて、若干の難しさを感じました。薄く擦る技術がないと、思ったよりボールが飛んでいく感覚があります。
技術次第で幅広いバリエーションのサーブが打てるため、使いやすいと感じました。
回転、スピードともにコントロールしやすいです
ディグニクス09Cの硬度
テンションラバーの中では非常に硬い部類に入りますが、それ以上に性能が良く使いやすいラバーです。
バタフライの公式データによると、販売する裏ソフトラバーの中で最も高いスポンジ硬度を誇ります。しかし実際に打ってみると、数値ほどの硬さは感じません。
硬く感じない理由は、その優れたグリップ力にあります。
シートがボールをしっかり掴むため、硬いラバーにありがちな「硬すぎてボールを掴む前に飛んでいく」という印象を受けません。
スイングスピードがなくとも回転をかけやすいため、上級者でなくとも扱えるラバーに感じます。
硬いラバーですが、それ以上に使いやすさが魅力です
ただし硬めの打球感であることに変わりはなく、一発で打ち抜くようなスピードを出すには強いインパクトが求められます。
バタフライが販売する裏ソフトラバーの硬さを比較しました。 (参考:バタフライ公式ページ)
ラバー名 | スポンジ硬度 (参考:バタフライ公式ページ) |
ディグニクス09C | 44 |
テナジー05ハード | 43 |
グレイザー09C | 42 |
ディグニクス05 | 40 |
ロゼナ | 35 |
ディグニクス09Cの重さ
ディグニクス09C (スポンジ特厚) は、カット後の重さが48gです。

テンションラバーの中では比較的重いです。過去使ったラバーとの重量比較を下記にまとめましたので、参考にしてください。
ラバー名 | 重量 |
キョウヒョウプロ3ターボブルー (特厚) | 54g |
省チーム用キョウヒョウネオ3ブルースポンジ (2.1mm) | 49g |
テナジー05ハード (特厚) | 49g |
ディグニクス09C (特厚) | 48g |
テナジー80 (特厚) | 47g |
ディグニクス80 (特厚) | 45g |
ロゼナ (特厚) | 45g |
ディグニクス09Cの寿命
試合前なら50時間、通常時であれば70時間が交換の目安になるでしょう。
週2回、各2時間の練習ペースで使用すると約4ヶ月。一般的なテンションラバーに比べて1.5倍〜2倍ほど長持ちする印象です。
0時間から20時間、20時間から50時間、50時間から70時間、70時間以上に分けて使用感をまとめました。
- 0時間から20時間
大きな性能低下は感じられず、新品に近い状態。 - 20時間から50時間
徐々に引っ掛かりが悪くなり、回転量も低下。 - 50時間から70時間
ループドライブへのカウンター精度の低下や、下回転に対するドライブの回転量の減少を実感できる。試合前であれば交換を検討する。 - 70時間以上:
明らかに引っ掛かりが悪くなり、擦る技術での精度が低下する。細かいタッチや繊細なコントロールを求める技術では、顕著な劣化を感じるため交換が望ましい。
ディグニクス09Cは寿命の長いラバーですが、50時間を超えたあたりから大きく性能が低下します。50時間から70時間が交換のタイミングに感じます。

50時間から70時間が交換の目安です
ディグニクス09Cを使うデメリット3つ
非常に高性能なディグニクス09Cですが、私が感じたデメリット3つを紹介します。
- スピード、回転量どちらかを特化させることが難しい
- 下回転に対するスピードドライブが難しい
- 値段が高い
スピード、回転量どちらかを特化させることが難しい
スピード・回転量ともに高い性能を持っていますが、それ故どちらかに特化したラバーには性能で劣ります。
例えば、テンションラバーのテナジーシリーズやその他のディグニクスシリーズよりスピードは出ません。粘着ラバーであるキョウヒョウの回転量を超えることも難しいです。
とはいえ、スピード・回転量ともにかなり高いレベルなので、どちらかを特化させたプレースタイルの人でなければ気にする程ではないでしょう。
回転もしくはスピードに特化したラバーには性能で及びません
下回転に対するスピードドライブが難しい
下回転に対してスピードの早いドライブを打つことが難しいです。
ラバーが硬いので、下回転のボールをラバーに食い込ませるほどの強力なインパクトを出すことが難しいからです。
スピードの早い前進回転のボールであれば、スイングスピードが遅くても勝手にラバーに食い込んでくれます。
しかしツッツキのような遅いボールは、十分なスイングスピードがないと食い込まず、スピードが出ません。
ラバー単体では硬いので、ラケットで打球感の硬さを調整しましょう。
ラバーの硬さは、柔らかいラケットを選べばカバー可能です
打球感が柔らかいラケットは記事の後半で紹介していますので、参考にしてください。
値段が高い
お店によって変わりますが、ラバー1枚8,000円〜10,000円で他のラバーと比べ値段が高いです。
しかし劣化スピードが遅く、寿命が長い(テンションラバーの1.5倍〜2倍程度)ので頻繁に買い直す必要がありません。寿命を踏まえると、そこまで割高とは感じませんでした。
20年間さまざまなショップを使ってきましたが、安く抑えたいのであればネットショップでの購入がベストです。参考に私がいつも利用しているショップのリンクを張っておきます。
ディグニクス09Cを使うメリット3つ
ディグニクス09Cを使って、特に際立つメリットは以下の3つです。
- 高い水準でスピード・回転量を両立できる
- 台上技術が安定する
- カウンター安定する
高い水準でスピード・回転量を両立できる
ドライブにおいて、スピードと回転量を高いレベルで両立できます。
一般的にスピードを重視すると回転量が落ち、回転量を重視するとスピードが落ちる関係があります。ディグニクス09Cはこの相反する要素をバランスよく両立できる優秀なラバーです。
薄く擦れば強い回転を生み出せ、厚く捉えればスピードを出すことができます。技術力に応じてボールの質を調整しやすく、幅広い質のドライブを打ち分け可能です。
回転とスピードをどちらも重視したいプレーヤーにとって、理想的なラバーです。従来の粘着ラバーではスピード不足を感じていた選手や、テンションラバーでは回転量の物足りなさを感じていた選手にとって、このラバーは新たな選択肢となるでしょう。
高いレベルでスピードと回転量を両立できます
台上技術が安定する
ディグニクス09Cは台上技術全般において非常に安定感があるラバーです。
シートのグリップ力が強く、自動的に回転がかかるため弧線を描きながら台に収まりやすいからです。
台上技術は一般的に難易度が高い技術です。ドライブのように大きくスイングするわけでなく、繊細な力加減や角度調整が求められるからです。
しかしディグニクス09Cは、シートのグリップが強いため、細かい調整をしなくても自動的に回転をかけられるという特長があります。これにより、相手の回転を過度に意識せずとも安定した返球が可能となります。
台上技術全般で安定感があります
カウンターがやりやすい
ディグニクス09Cは、カウンター性能が特に優れています。
純粋な粘着ラバーでは、相手の回転の影響を受けすぎて、ループドライブへのカウンターが難しいです。一方テンションラバーでは、弾みすぎてボールが安定しないというデメリットがあります。
ディグニクス09Cは、硬めのシートと強いグリップ力によって、相手のボールの威力に押し負けず安定してカウンターできます。
スピードドライブ、ループドライブともにカウンターしやすく、今まで使用したラバーの中で抜群にカウンター性能に優れていると断言できます。
カウンターの安定感は抜群です
ディグニクス09Cに合うラケットは弾みと回転を兼ね備えたタイプ
ディグニクス09に合うラケットは、「強い弾み」と「回転のかけやすさ」を兼ね備えたものです。なぜならディグニクス09Cの弱点である「スピード不足」や「飛距離の短さ」を補えるから。
ディグニクス09Cは回転性能に優れる一方で、スピードや飛距離はハイテンション系ラバーに及ばない部分があります。そこで弾みの強いラケットを組み合わせることで、回転性能を維持したままスピード不足をカバーします。
ただし弾みすぎるラケットを選んでしまうと、回転のかけやすさや球持ちの良さが損なわれます。そのため、弾みが強めで回転性能にも優れたラケットを選ぶことが重要です。
具体的にディグニクス09Cに合うラケットは以下の3つです。3つのラケットを比較したので参考にしてください。
横にスクロールできます→
ラケット名 | |||
ラケット種類 | シェーク FL:フレア ST:ストレート |
シェーク FL:フレア ST:ストレート AN:アナトミック |
シェーク FL:フレア ST:ストレート |
中国式ペン | 中国式ペン | 中国式ペン | |
ラケット構成 | 木材5枚合板 アリレートカーボン2枚 |
木材5枚合板 アリレートカーボン2枚 |
木材5枚合板 カーボン2枚 |
特殊素材の位置 | アウター型 | インナー型 | アウター型 |
平均重量 | 87 g | 88 g | 87 g |
ブレード厚 | 5.8 mm | 6.0 mm | 5.8 mm |
メーカー | バタフライ | バタフライ | STIGA |
回転量 | ★★★☆☆ ◯ |
★★★★☆ ◎ |
★★★★☆ ◎ |
スピード | ★★★★☆ ◎ |
★★★☆☆ ◯ |
★★★☆☆ ◯ |
飛距離 | ★★★★☆ ◎ |
★★★☆☆ ◯ |
★★★☆☆ ◯ |
コントロール | ★★☆☆☆ △ |
★★★☆☆ ◯ |
★★★☆☆ ◯ |
打球感の柔らかさ | ★★☆☆☆ △ |
★★★☆☆ ◯ |
★★★★☆ ◎ |
販売店 | 楽天市場 Amazon ヤフー |
楽天市場 Amazon ヤフー |
楽天市場 Amazon ヤフー |
ビスカリア【バタフライ】
- 回転量 :★★★☆☆
- スピード :★★★★☆
- 飛距離 :★★★★☆
- コントロール :★★☆☆☆
- 打球感の柔らかさ:★★☆☆☆
スピード・飛距離を出しながら、豊富な回転量を生み出せるラケットが「ビスカリア」です。
ビスカリアは、アリレートカーボンという回転性能に優れた特殊素材がラケットの外側に搭載されています。
一般的にラケットの外側に特殊素材を入れると、弾みが強くなり回転をかけにくくなります。しかしビスカリアは、強い弾みを持ちながら回転もかけやすいです。
ビスカリアとディグニクス09Cの組み合わせにより、ディグニクス09Cの弱点である弾みの弱さをカバーできます。
2024年11月の卓球王国シェークラケット売上ランキングでは2位にランクインしており、ビスカリアの人気の高さが分かります。
ビスカリアは、ディグニクス09Cの回転性能はそのままにスピードと飛距離を強烈にサポートします
張本智和インナーフォースALC【バタフライ】
- 回転量 :★★★★☆
- スピード :★★★☆☆
- 飛距離 :★★★☆☆
- コントロール :★★★☆☆
- 打球感の柔らかさ:★★★☆☆
「ビスカリアのようなアウター型は弾みすぎて扱いきれない」という方には、張本智和インナーフォースALCをオススメします。
張本智和インナーフォースALCは、球持ちの良さと回転性能に優れた特殊素材ラケットです。使用されているアリレートカーボンにより、強い弾みと回転量が両立されています。
張本智和インナーフォースALCは、ビスカリアと比べ弾みは抑えめですが、回転をかけやすくコントロールに秀でます。
ディグニクス09Cと張本智和インナーフォースALCを組み合わせることで、回転量がさらに高まり安定したプレーにつながるでしょう。
張本智和インナーフォースALCは球持ちが良く、ディグニクス09Cとの相性も抜群です
カーボネード45【STIGA】
- 回転量 :★★★★☆
- スピード :★★★☆☆
- 飛距離 :★★★☆☆
- コントロール :★★★☆☆
- 打球感の柔らかさ:★★★★☆
「ディグニクス09Cの打球感をもっと柔らかくしたい」という方は、カーボネード45が最適です。
カーボネード45は、打球感の柔らかさと弧線の作りやすさが強みのラケットです。打球感が柔らかく球持ちが良いため、ディグニクス09Cの打球感が柔らかくなります。
中国代表の女子選手である陳夢選手、孫穎莎選手もカーボネード45を使用していました。
私自身、ディグニクス09Cとカーボネード45を組み合わせて使用しています。回転量と弧線の作りやすさによりプレーが安定します。
スイングスピードが速くない一般プレーヤーには、ディグニクス09Cとカーボネードの組み合わせを推奨します。
ディグニクス09Cの硬さが気になる方は、カーボネード45がオススメです
ディグニクス09Cの値段とお得に買う方法
ディグニクス09Cを買うなら、オンラインショップでの購入をオススメします。
値段(税込)※送料込 | |
---|---|
バタフライ公式ストア | 10,780円 |
Amazon |
7,582円 |
楽天市場 |
7,980円 |
Yahooショッピング | 7,990円 |
(※2025年4月1日時点の値段です。)
ディグニクス09Cの値段を上記の表にまとめました。2025年4月1日時点では、Amazonが最安値です。
またセール期間やポイントアップキャンペーンを利用すれば、さらに安く購入可能です。
ディグニクス09Cの打ち方
ディグニクス09Cは厚く食い込ませて打つことも、薄く当てて擦る打ち方もできるラバーです。薄く擦れば回転、厚く当てればスピード、という打ち分けが基本です。
ドライブ、カウンターの打ち方は以下のとおりです。
- ドライブ
基本的に全て前にスイングする。回転量を重視する場合はボールの上側を、スピードを重視する場合はボールの斜め上側を捉える。 - カウンター
ラケットを下げず前にスイングする。ドライブの回転量増加にともない、なるべくボールの上側を捉える。
スイングは上ではなく、前方向に振ったほうが威力が出つつ安定します。アッパースイングの場合、オーバーミスが増えるので注意しましょう。
上記のように使い分けることでディグニクス09Cの性能を十分に発揮できます
ディグニクス09C使用選手
ディグニクス09Cは、多数のトップ選手が使用した実績があります。
- 樊振東選手(中国)
- 篠塚大登選手(日本)
- 及川瑞基選手(日本)
- ティモ・ボル選手(ドイツ)
- オフチャロフ選手(ドイツ)
上記の選手は、回転量を武器にしている選手という共通点があります。
これらトップ選手にも使用されていることから、ラバー品質の高さは疑いようがありません。
まとめ:ディグニクス09Cをオススメするプレーヤー
ディグニクス09Cはスピード・回転量を両立したラバーであるため、初めて粘着ラバーを使う選手でも使いやすいです。
また、粘着ラバーの特徴である台上技術のやりやすさはそのままに、ボールのスピードを底上げしてくれます。
ディグニクス09Cは以下のような選手にオススメです。
- 粘着ラバーに初めてチャレンジしたいと思っている選手
- 粘着ラバーを使っていて、もう少し弾む粘着ラバーを使いたい選手
個人的な評価は以下のとおりです。
ディグニクス09Cの評価 | |
---|---|
満足度 | ★★★★★ |
回転量 | ★★★★☆ |
スピード | ★★★★☆ |
飛距離 | ★★★☆☆ |
重さ | ★★★☆☆ |
寿命 | ★★★★☆ |
硬度 | ★★★☆☆ |
使いやすさ | ★★★★☆ |
その他の粘着ラバーについて知りたい方はこちらの記事で紹介していますので、合わせて読んでみて下さい。

皆さんの参考になればうれしいです。
ありがとうございました。