こんにちは、村長です。
・粘着ラバーを使ってみたいけど、どれを選んだらいいか分からない
・使っている粘着ラバーが弾まないので、もう少し弾む粘着ラバーを使いたい
といった悩みを持つ人もいるのではないでしょうか?
実際に私も粘着ラバーのキョウヒョウネオ3を使っていたのですが、ボールが遅くカウンターされることが多いことに悩んでいました。
その時に色々と試した中で最も良かったラバーがディグニクス09Cでした!
ディグニクス09Cは粘着ラバーの回転のかけやすさと、テンションラバーのような弾み両方をバランスよく兼ね備えたラバーです。
本記事は、20年間で様々な粘着ラバー、テンション系ラバーを使い続けてきた私が、実際にディグニクス09Cを使用して感じたことを紹介していきます。
目次
ディグニクス09Cの評価まとめ
ディグニクス09Cを使った評価をまとめました。
ディグニクス09Cの評価 | |
---|---|
満足度 | ★★★★★ |
回転量 | ★★★★☆ |
スピード | ★★★★☆ |
飛距離 | ★★★☆☆ |
重さ | ★★★☆☆ |
寿命 | ★★★★☆ |
硬度 | ★★★☆☆ |
使いやすさ | ★★★★☆ |
結論から言うと、ディグニクス09Cはスピード・回転量を高いレベルで両立した総合力の高いラバーでした。粘着ラバーを使っていてスピードが物足りない方、ハイテンションラバーを使っていてもう少し回転をかけたい方には、間違いなくおすすめできるラバーです。
ディグニクス09Cの硬度
テンション系ラバーと粘着ラバーの中間くらいの硬さです。
粘着ラバーのように薄く擦って打球することもできますが、強く当てれば食い込ませて打つことも可能ですので、バランスが良いです。
柔らかいラバーはインパクトの強い人が使うと飛ばずに落ちることがありますが、そのようなことも起こりにくかったです。
ちなみにバタフライのカタログスペックでは、スポンジ硬度44と表記されています(※硬めと言われているディグニクス05はスポンジ硬度40)
ディグニクス09Cの重さ
ラケット形状にカットした後の重さで、同じテンションラバーのテナジーシリーズやファスタークシリーズと比べ2〜3g程度重いです。
「2〜3gでそんなに変わる?」と思うかもしれません。私の感覚ではラケットを振ると少し重くなっていると実感できる程度であまり気になりませんでした。
2〜3g程度であっても気になる という人はラケットを軽くしないと使いにくいかもしれません
筋力が少ない小学生の選手や女子選手は怪我に繋がる可能性もあるので注意が必要です。
ディグニクス09Cの寿命
他のテンション系ラバーに比べて1.5倍〜2倍程度長持ちします。
2時間×週3回の練習であれば1ヶ月程度はラバーの性能劣化を感じません。
2ヶ月程度使い続けると、さすがにシートが引っかかりにくくなる といった感じです。
2ヶ月使用した際のラバー状態はこのようになります。
週1回であれば半年程度は問題なく使えるのではないかと思います!
また、元々の性能が高いので、多少劣化しても十分使用することが出来ます。
実際に週1回×1年間使い続けたディグニクス09Cを貸してもらいましたが、多少回転がかかりにくいだけで、そこまで違和感なく使用できました。
ディグニクス09Cを使うデメリット3つ
非常に高性能なディグニクス09Cですが、私が感じたデメリット3つを紹介します。
①スピード、回転量どちらかを特化させることが難しい
②下回転に対するドライブが難しい
③値段が高い
ディグニクス09Cを使うデメリット①:スピード、回転量どちらかを特化させることが難しい
スピード・回転量ともに高い性能を持っていますが、それ故にどちらかに特化したラバーには性能で劣ります。
例えば、テンション系ラバーのテナジーシリーズやその他のディグニクスシリーズよりスピードは出ません。
また、粘着ラバーであるキョウヒョウの回転量を超えることも難しいです。
とはいえ、スピード・回転量ともにかなり高いレベルなので、どちらかを特化させたプレースタイルの人でなければあまり気にする必要はないです。
ディグニクス09Cを使うデメリット②:下回転に対するドライブが難しい
下回転に対してスピードの早いドライブを打つことが難しいです。
何故かというと、ラバーが硬いのでゆっくりなボールをラバーに食い込ませることが難しいからです。
スピードの早い前進回転のボールであれば、スイングスピードが遅くてもボールのスピードでラバーに食い込んでくれます。
しかし、ツッツキのようにゆっくりなボールだと十分なスイングスピードで打球しないと、食い込む前にボールが飛んでいきスピードが出ません。
しかし、他の粘着ラバーよりは硬くないのでキョウヒョウネオ3と比べるとスピードは出しやすいです。
少し打球感が硬いなと思ったら、打球感が柔らかいラケットを使うことも有効です
打球感が柔らかいラケットのオススメは、記事の後半で紹介していますので参考にしてみて下さい。
ディグニクス09Cを使うデメリット③:値段が高い
お店によって変わりますが、ラバー1枚で8,000円〜10,000円で他のラバーと比べ値段が高いです。
ラケットと同じくらいの値段設定なので、割高感を感じる人もいると思います
しかし劣化スピードが遅く、寿命が長い(テンション系ラバーの1.5倍〜2倍程度)ので頻繁に買い直す必要がありません。
結果的にそこまで割高とは感じませんでした。
ディグニクス09Cを使うメリット3つ
ディグニクス09Cを使う際に感じたメリットは以下の3つです。
①高い水準でスピード・回転量を両立できる
②台上技術がやりやすい
③カウンターがやりやすい
それぞれ詳しく紹介していきます!
ディグニクス09Cを使うメリット①:高い水準でスピード・回転量を両立できる
ディグニクス09C最大のメリットは、スピードの早いドライブ、回転量が多いドライブをそれぞれ打つことが可能であることです。
基本的にラバーはスピードが上がると回転量が落ち、回転量が上がるとスピードが落ちる といった関係があります。
私がキョウヒョウネオ3を使っているきは、下回転に対するドライブは回転量が多いので非常に有効な武器でした。
しかし、前進回転のラリーになった際、ドライブのスピードが出ずに打ち負けることが課題でした。
下回転に対するドライブの回転量を維持しつつ、前進回転のラリーになった際にスピードを出せるラバーを色々と探した結果、最もバランスが良かったのがディグニクス09Cです。
ディグニクス09Cはシートが粘着性であるため、下回転に対して薄く捉えることでキョウヒョウネオ3のような強い前進回転をかけることが出来ます。
また、前進回転のラリーになった際は、厚く当てることでスピードを出すことも可能となります。
このように、スピードと回転量を両立可能であることが非常に大きなメリットだと感じました
ディグニクス09Cを使うメリット②:台上技術がやりやすい
「スピードを出しやすいので、台上技術は難しそうだな」と思っていたのですが、意外にもほとんど難しさを感じませんでした。
キョウヒョウなどの粘着ラバーに比べ、ストップは若干長くなってしまうこともありましたが他のテンション系ラバーと比べ、圧倒的にやりやすいです。
また、ツッツキやフリックは台の深い場所にコントロールしやすく、粘着ラバーよりも攻撃的に用いることが出来ます。
フリック、ツッツキがうまく出来ない選手は、むしろ粘着ラバーよりやりやすいと感じるかもしれません
ディグニクス09Cを使うメリット③:カウンターがやりやすい
回転量の多いループドライブ、スピードの速いドライブ、どちらに対してもカウンターがやりやすいです。
引っ掛かりが強く、ラバーの硬さもあるので、相手の回転量が多かったとしても打ち負けずにカウンターすることができます。
また、ラケット角度をそこまで気にしなくても入りやすく、速いボールに対しても対応がしやすいです。
何故かというと、回転がかかるのでカウンターであってもボールが弧線を描くためです。
ラケット角度をそこまで気にしなくても入りやすいので、速いボールに対して咄嗟にカウンターするときのミスが減りました
ディグニクス09Cに合うラケットは打球感が柔らかいラケット
ディグニクス09Cに合うラケットは打球感が柔らかいラケットです。
ディグニクス09Cは粘着ラバーと比べ使いやすいとはいえ、通常のテンション系ラバーよりも硬いラバーであることは事実です。
そのため、ラケットは柔らかい物を使うことでバランスを取りましょう。
これは、ラケット、ラバー共に硬いものを使うと、ボールを食い込ませて打つことが難しくなりコントロールが難しくなるからです。
「柔らかいラケットが分からない」という方は、以下のラケットがオススメです!
ディグニクス09Cに合うラケット①:ビスカリア【バタフライ】
ラケットに使用される木材の中心から外側に特殊素材(アリレートカーボン)を入れており、回転量とスピードをバランス良く両立したラケットです。
一般的にラケットの外側に特殊素材を入れると、弾みが強くなり回転をかけにくくなります。しかし、ビスカリアは特殊素材を入れているにも関わらず、打球感が柔らかく非常に回転がかけやすいです。
そのため、弾みが弱い粘着ラバーと組み合わせることで、強い回転をかけながらスピードを出すことが可能です。
また、多くのトップ選手も使用しているラケットで、実績もあるラケットです。
ディグニクス09Cに合うラケット②:カーボネード45【STIGA】
ビスカリアと同じく、ラケットの外側に特殊素材が入っていますが、より弾みを抑え回転をかけやすくしたのがカーボネード45です。
ラケット自体がしっかりボールに食い込んでくれるので、打球感が硬い粘着ラバーと組み合わせても使いやすいことが特徴です。
また、ボールが上に上がりやすく、プレー自体も安定します。
女子のトップである孫穎莎選手も使用しているラケットとして有名です。
ディグニクス09Cの打ち方
ディグニクス09Cは厚く食い込ませて打つことも、薄く当てて擦る打ち方もできるラバーです。
スマッシュやスピードドライブなどは厚く当てることでスピードを出すことが出来ます。
ループドライブやストップは薄く当てることで、回転をかけてコントロールすることが可能です。
上記のように使い分けることでディグニクス09Cの性能を十分に発揮できるかと思います
ディグニクス09C使用選手
ディグニクス09Cはトップ選手でも数多く使用されています。
・樊振東選手(中国)
・篠塚大登選手(日本)
・及川瑞基選手(日本)
・ティモ・ボル選手(ドイツ)
・オフチャロフ選手(ドイツ)
上記の選手は、回転量を武器にしている選手という共通点があります。
こちらの選手にも使用されている実績がありますので、ラバーの品質が高いことは間違いありません。
まとめ:ディグニクス09Cをオススメするプレーヤー
ディグニクス09Cは以下のように考えている選手にオススメです。
・粘着ラバーに初めてチャレンジしたいと思っている選手
・粘着ラバーを使っていて、もう少し弾む粘着ラバーを使いたい選手
ディグニクス09Cはスピード・回転量を両立したラバーであるため、初めて粘着ラバーを使う選手でも使いやすいです。
また、粘着ラバーの特徴である台上技術のやりやすさはそのままに、ボールのスピードを底上げしてくれます。
粘着ラバーの特徴である回転量を維持しつつ、ボールのスピードが上がるので、カウンターされにくくブロックで振り回されることが減ります。
その他の粘着ラバーについて知りたい方はこちらの記事で紹介していますので、合わせて読んでみて下さい。
皆さんの参考になればうれしいです。
ありがとうございました。