こんにちは、村長です。
卓球を続けていると、自分より強い人を見て
「あの人のように強くなりたい!」
と1度は感じたことがあるのではないでしょうか?
私自身、卓球を始めてから「強くなりたい」「どうすれば強くなれるんだろう?」と悩んだ回数は1度や2度ではありません。
それでも、20年間で色々な強い選手と対戦したり練習させてもらった中で強い人の特徴や共通点が少しずつ分かってきました。
そこで今回は、
・卓球が強い人って他の人と何が違うの?
・何か特別な練習をしているの?
という疑問を持つ方に向けて、卓球が強い人の特徴を初心者の方でも分かるように丁寧に解説していきます。
強い人の特徴全てを取り入れるのは難しいかもしれませんが、出来るものから1つずつ実践してみてください!
目次
卓球が強い人の特徴①:継続して練習している
強い選手は例外なく継続して練習をしています。
継続といっても、ただなんとなく練習をしているのではなく、明確な目的を持って練習を続けているという意味です。
どんな分野でもある程度結果を出すのは1万時間以上の時間を費やす必要があると言われており、卓球でも1万時間が1つの目安かと思います。
私が1万時間練習した得た実績についてこちらの記事で紹介しているので、参考にして下さい。
学生であれば、「卓球しているよりも他の遊びをしたい!」という欲求もあると思います。強い選手は、その感情をうまくコントロールして卓球に向き合っています。
一切遊ばないのではなく、遊びと卓球メリハリを付けてしっかり向き合っていきましょう
社会人であれば、「仕事を早く終わらせて練習する」、「仕事終わりの遅い時間に少しでも時間があれば練習する」といった努力を続けている選手が強いです。
「仕事終わりで卓球出来る場所がない」と困っている方は、こちらの記事が参考になるかと思います。
卓球が強い人の特徴②:勝ちへの執着心がある
強い選手は勝つことに対して、非常に強い執着心を持っています。
「勝ちたいな」ではなく「何が何でも絶対に勝つ」という意味合いで、執着心という言葉を使っています。
同じレベルや格上の相手と試合する際、ほんのわずかの差で勝敗が決まることがほとんどで、この差を埋めてくれるのが勝ちへの執着心だからです。
例えば、自分がやりたいプレーで得点できず、苦し紛れに入れたボールで得点できていたとします。
その場合、「自分の理想のプレーを抑えてでも、得点できたパターンに徹することが出来る」という人が勝つことができます。
私を含め、理想のプレーを追い求め過ぎて失点していく選手は非常に多いです
また卓球以外の面でも、「本当にそんな事して意味あるの?」と思えるような色々なゲン担ぎをしている方もいます。
これは、決まった習慣を行うことで緊張を和らげてパフォーマンスを上げたり、調子が良かった時の行動をトレースして同じ状態を再現したい、という意図で行われます。
例えば私の周りでも、大事な試合前日の夜ご飯は絶対に牛タン、試合当日はお気に入りのユニフォーム、試合当日の食事はセブンイレブンの羊羹と決めている方がいます。(書き切れないので省きましたが、他にもいくつも決め事がありました)
何が言いたいかというと、程度の差はあっても強い人は「勝つためならば何でもする」という強い意志を持っているということです。
卓球が強い人の特徴③:試合に加え普段の練習も考えて行っている
試合はもちろん、普段の練習内容も目的を考えて行っています。
ただ闇雲に練習しているのではなく、「どうすれば試合で勝てるようになるのか」「自分の課題は何なのか」を意識して練習出来ているからこそ強くなれるからです。
具体的に課題を把握するためには、試合のビデオを見たり、周りの人に必ず意見を求めましょう。
何故かというと、自身の意見だけでは正確に課題が把握できないためです。
私の例を紹介していきます。
「チキータのスピード出ないし、前進回転もうまくかけられないからここが課題だ!」と思って練習をしていました。
しかし、強い選手と練習した際に「なんでチキータ練習してるの?今のチキータ横回転かかって取りにくいからそのままで十分通用するよ」と教えてもらいました。
(※もちろんスピード出せたり、前進回転かけられた方が技術の幅は広がるので出来た方が良いですが、他にもっと大きな課題があるならそちらに時間を使った方が良いということです)
このように、課題だと思っていたことが実はそうではなかったということもありますので、ビデオを見たり、周りの客観的意見を必ず聞いて課題を考えましょう。
もちろん人によって考え、技術レベルが違うので、もらうアドバイスは様々です
それでも数人に聞くと共通して出てくる課題があると思うので、その課題を優先して練習していきましょう!
試合については長くなってしまうので、こちらの記事で詳しく紹介しています。良ければ読んでみて下さい。
卓球が強い人の特徴④:長期的目線で強くなるという意識を持っている
2〜3ヶ月ではなく、1年や2年という長期的な目線で強くなることを意識して練習に取り組んでいます。
何故かというと、新しい技術の習得や苦手への対策には1年単位の時間がかかることが多いからです。
「そんなこと既にやっているよ!」と思う方もいるかも知れませんが、実際に1年通して出来ない技術を身に着けようとすることは非常に険しい道のりです。
練習できる時間には限りがあります。限られた時間の中で新しく技術を習得しようとした場合、どうしても他の得意な技術の練習時間が減ってしまいます。
その結果、得意だった技術のミスが増えたり、今まで負けたことがない選手に負けたりする時期が続いてしまいます。
そんな時に、
「この練習を続けて本当に勝てるようになるの?」
「今までだったら勝てていたはずなのに…」
といった考えが浮かび、結局苦手な技術の練習はやめて今までやっていた得意な練習ばかりやるように戻ってしまう、という訳です。
長く卓球を続けてきた方は分かると思いますが、「このままの卓球では絶対に勝てない」と思う選手と対戦する時が絶対に訪れます。
この時に、一時的に負ける悔しさも受け入れ長期的な視点を持って新しい技術の習得、苦手な技術の克服が出来る選手が強くなっていきます。
卓球が強い人の特徴⑤:チャンスボールをミスしない
強い選手はチャンスボールをミスすることがほとんどありません。
「チャンスボールなんて試合中ほぼこないし、もしミスしても1点失うだけじゃないの?」
と思うかもしませんが、チャンスボールのミスは勝敗に大きく関わります。
なぜかというと、チャンスボールのミスは単純に失点してしまうだけでなく、試合の流れが相手選手に傾いてしまうからです。
勝ち寸前の場面でチャンスボールをミスしたことがキッカケで、一気に逆転されたことが何度もあります…
何故チャンスボールをミスしてしまうのかと言うと、チャンスボールを打ち慣れていないからです。
普段の練習でドライブやブロックをする場面は多いかと思いますが、チャンスボールを打つタイミングは数回ラリーして1回程度です。
つまり、単純に打つ回数が少ないので他の技術と比べ体に染み付いていないということです。
強い選手は普段の練習からチャンスボールを出してもらって、意識的に打つ練習をしています。
練習時間が取れない方は、少なくとも試合前だけでもチャンスボールを打つ練習をしておきましょう
格上選手と試合する際にチャンスボールが滅多にきませんが、1度や2度はチャンスボールが絶対にきます。
その時の1点を得点できるかどうかで、試合の流れは大きく変わります。
「チャンスボールなんてほとんどこないし、練習してもあまり意味ないよ」と思う気持ちもわかりますが、しっかり練習していくことが大事です。
卓球が強い人の特徴⑥:競った場面の1点を取る力がある
強い選手はゲームカウント2-2の9-9といった競った場面で1点を取る力があります。
これは技術力、集中力、メンタル、試合経験などの複合的な要素が必要となります。
そのためすぐに出来るようになるものではなく、練習を継続して行い試合にも出場し続けていくことで少しずつ身についていく力です。
狙って身につけようとするものではなく、長い間卓球に真剣に取り組むことで自然と身につくものです
地道に練習を積み重ねていきましょう!
卓球が強い人が行う練習内容
ものすごく難しい練習をしていると思う方がいるかも知れませんが、基本練習とランダム系の練習をしている選手が多いです。
基本練習とは、「フォア2本バック2本」や「3球目ドライブしてからフォア1本バック1本」などのコースを決めた練習です。
ランダム系練習とは、「3球目攻撃してから、バックブロック対ランダム」などのコースを指定しない練習のことを指します。
数年卓球を続けている方であれば「既に同じような練習しているんだけど、、、」と感じる方も多いと思いますので、もう少し詳しく説明していきます。
練習内容が同じだとして、強い選手と他の選手との違いがどこにあるかというと、「練習に目的を持って取り組んでいるかどうか」にあります。
例えばフォア2本バック2本の練習では、私がざっと思いつくだけで以下7つの観点があります。
①台との距離感:前陣 or 中陣 or 後陣
②ボールの質:スピードボールなのか回転系ボールなのかミート系なのか
③ボールの安定感(スピード、回転を落としてもミスしないことを重視)
④バック2本を回り込んで打つのかバックハンドで打つのか
⑤回り込みの速さ
⑥打った後の戻りの速さ
⑦重心の低さ
これら全てを一気に意識することはできませんので、自分の課題が何なのかを理解したうえで、この中から目的に合った点を意識して練習をするということです。
ここで言いたいことは、「フォア2本バック2本の練習でこの点を意識しましょう」ではなく、「この練習をする目的は何なのか?」を考えて練習に取り組むことがとても大事、ということです。
目的が明確あればワンコースの練習であっても、非常に効果が高い練習になります
①目的を考える→②練習内容を決める という順番で練習を考えましょう!
まとめ:卓球が「強い人」=「上手い人」とは限らない
今回は卓球が強い人の特徴を紹介してきましたが、「強い人」と「上手い人」は似ているようで意味が違います。
強い人はそのままの意味で、点数を取り試合に勝てる選手のことを指します。
卓球は相手コートにボールを入れ続けることができれば勝つことが出来る競技です。
かっこいいプレーで取った1点もラケットの角に当たってまぐれで取った1点も同じ扱いです。
つまり、どんな不格好な打ち方であってもボールを返し続けることが出来る選手が強い選手ということです。
一方で上手い人とは、プレー単体の技術が高い選手のことです。
逆モーションで相手の逆を突いたり、綺麗なフォームでドライブを打つ選手を想像してもらえたら良いです。
しかし、上手い選手=強い選手とは限らないのが卓球の難しいところであり面白いところでもあります。
単体の技術が上手かったとしても、タイミングがずれたボールのミスが多かったり、ラリーになると点数が取れなかったり、点数に直結しないことも多々あるからです。
練習では全くミスしないのに、試合では別人のようにミスをしてしまう選手もいます
「自分のことだ!」と思った方は本当にあと一歩なので、今回の記事を是非参考にしてみて下さい!
皆さんも強い選手になるために、今回の記事を参考にしてもらえたらうれしいです。
ありがとうございました。