こんにちは、村長です。
卓球においてラケット選びは非常に大事です。
そのため、様々なメーカーから数多くのラケットが販売されています。
しかし、初心者の方は卓球ラケットを選ぶ際に
・卓球ラケットの値段ってどれくらいなの?
・値段が高いラケットと安いラケットで何が違うの?
と思う方もいるのではないでしょうか?
私自身、卓球を始めたばかりの頃はラケットの相場が分かっていませんでした。
当時は値段が高ければ高いほど弾むラケットだと思っていました
その後、卓球を20年間続けていく中で様々なラケットを使い、ラケットの相場や値段設定について段々と分かるようになってきました。
そこで今回は、当時の私と同じように「ラケットの値段がどれくらいか分からない」という方に向けて、
初心者の方でも分かるように、ラケットの値段について詳しく解説していきます。
プレースタイルやラケットの素材別に値段を比較していきますので、ラケット選びに悩んでいる方の参考になるかと思います!
目次
全卓球ラケットの値段
下記10ブランドのメーカーホームページやカタログに掲載されていたラケット365本を対象に、ラケットの値段を調査しました。(2024年7月11日現在)
①バタフライ
②ニッタク
③VICTAS
④Yasaka
⑤ミズノ
⑥andro
⑦TIBHAR
⑧STIGA
⑨JUIC
⑩ダーカー
なお、値段に関しては全て各ホームページ、カタログに記載されている税込み価格でデータを集計しています。
全ラケットの値段は以下のとおりです。
ラケット本数:365本
最安値:3,850円
最高値:44,000円
最安値が「エクスター5」の3,850円、最高値が「キョウヒョウ龍5」「サイバーシェイプカーボン CWTトルルスエディション」の44,000円となっています。
5,000円以下のラケットも10本ありましたが、ほとんどのラケットは5,000円以上です。
また、5,000円〜10,000円のラケットが非常に多いですが、10,000円を超える高額なラケットも数多くあることが分かります。
続いて、プレースタイル別に細かく分けてラケットの値段を紹介していきます。
プレースタイル別卓球ラケットの値段
以下4つのプレースタイル別に分けて、ラケットの値段を詳しく紹介していきます。
・シェーク攻撃型
・カット守備型
・日本式ペン攻撃型
・中国式ペン攻撃型
シェーク攻撃型向け卓球ラケットの値段
ラケット本数:266本
最安値:3,850円
最高値:44,000円
シェーク攻撃型のラケットは5,000円〜10,000円が最も多い90本、次に多いのが20,000円以上のラケットで69本です。
5,000円〜10,000円のラケットは、主に初心者〜中級者の方におすすめできるコントロール性に優れた木材ラケットが多くあります。
特に有名なラケットとしては、「スワット」「水谷隼メジャー」があります。
この2つのラケットは卓球王国が毎月出している売り上げランキングで常に上位に入るほど人気のラケットになっています。
10,000円以上のラケットは、特殊素材入りラケットや弾みが強い上級者向けのラケットがラインナップされていました。
多くのトップ選手も使用している「ビスカリア」「インナーフォースレイヤーALC」などの有名ラケットがこの価格帯になります。
カット守備型向け卓球ラケットの値段
ラケット本数:31本
最安値:3,960円
最高値:36,300円
カット守備型のラケットは5,000円〜15,000円の価格帯に集中しています。
日本人のレジェンドカットマン松下浩二選手モデルの「KOJI MATSUSHITA(松下浩二)」もこの価格帯でVICTASから販売されています。
日本式ペン攻撃型向け卓球ラケットの値段
ラケット本数:36本
最安値:4,730円
最高値:38,500円
日本式ペン攻撃型のラケットは5,000円以上の様々な価格帯でバランスよく販売されています。
日本式ペンでは、バタフライから販売されているサイプレスシリーズ、ダーカーから販売されているスピードシリーズが古くから販売されているロングセラー商品です。
現在サイプレスシリーズは、値段の安いものから「サイプレスT-MAX」「サイプレスV-MAX」「サイプレスG-MAX」という順番で3つが販売されています。
最も値段の安い「サイプレスT-MAX」は、初心者の方にもおすすめできる日本式ペンラケットとして非常に人気があります。
中国式ペン攻撃型向け卓球ラケットの値段
ラケット本数:131本
最安値:5,500円
最高値:44,000円
値段帯としては10,000円〜15,000円の数が23本と少ないですが、全体的にバランスよく値段が分かれています。
また、中国式ペン攻撃型のラケットは、シェーク攻撃型ラケットのグリップを変更したものがほとんどです。
「スワット」「ビスカリア」に中国式ペン仕様がありますので、シェーク攻撃型のラケットと同様に人気があります。
素材別卓球ラケットの値段
卓球では木材のみを使ったラケットとカーボンなどの特殊素材を使ったラケットがあります。
特殊素材をラケットに使うことで、回転をかけやすくなったり、スピードを出しやすくしたりと様々な効果が得られます。
しかし、特殊素材入りラケットは木材ラケットと比べ、値段が高くなりやすい傾向があります。
シェーク攻撃型ラケットの内、木材、特殊素材で値段がどのように分布しているかまとめましたので、ラケット選びの参考にして下さい。
木材卓球ラケットの値段
ラケット本数:121本
最安値:3,850円
最高値:36,300円
木材のラケットは5,000円〜10,000円の値段帯が非常に多いです。
特殊素材を使っていないため、弾みを抑えたコントロールしやすいラケットが多く、初心者の方がまず始めに使うラケットとして最適です。
また、上級者でも木材の打球感を好む選手は多く、幅広いレベルの選手が使用するラケットです。
代表的なラケットとしては、超ロングセラーラケットである「スワット」などがあります。
特殊素材入り卓球ラケットの値段
ラケット本数:145本
最安値:6,380円
最高値:44,000円
特殊素材入りラケットは全て5,000円以上となっており、20,000円以上の高価なラケットも多いです。
特殊素材といっても様々な種類が存在しており、弾みを強くするための素材、回転をかけやすくする素材など各メーカーが研究を重ねています。
そのためどうしても値段が高くなってしまいますが、上級者、トップ選手も満足するような性能のラケットとなっています。
代表的なラケットとしては、トップ選手にも愛用されている「ビスカリア」などがあります。
各メーカーの卓球ラケットの値段
続いて、各メーカーから販売されているラケットの値段について紹介していきます。
バタフライの卓球ラケットの値段
ラケット本数:73本
最安値:3,850円
最高値:41,800円
バタフライのラケットは5,000円〜10,000円、15,000円以上のラケットが多く販売されています。
特に20,000円以上の高額なラケットが多く、高性能なラケットが多い印象です!
代表するラケットは、「ビスカリア」「インナーフォースレイヤーALC」があります。
ニッタクの卓球ラケットの値段
ラケット本数:63本
最安値:3,850円
最高値:41,800円
ニッタクのラケットは5,000円〜10,000円、20,000円以上のラケットが多く販売されています。
また、5,000円以下、10,000円〜20,000円の価格帯も割合としては少ないですがバランスよく販売されています。
VICTASの卓球ラケットの値段
ラケット本数:71本
最安値:4,510円
最高値:36,300円
VICTASのラケットは5,000円〜10,000円の値段のラケットが特に多く販売されています。
一方で5,000円以下の安めの値段や、20,000円以上の高額ラケットは少ないです。
代表するラケットは、「スワット」です。
Yasakaの卓球ラケットの値段
ラケット本数:35本
最安値:5,060円
最高値:19,800円
Yasakaのラケットは5,000円〜20,000円のラケットのみ販売されています。
2004年、2008年のオリンピックで優勝した中国のレジェンド選手である馬琳選手が監修したラケットが有名です。
ミズノの卓球ラケットの値段
ラケット本数:12本
最安値:4,180円
最高値:17,380円
ミズノのラケットは5,000円〜10,000円、15,000円〜20,000円のラケットがほとんどです。
販売されている本数が12本と少ないですが、日本代表経験もある大島祐哉選手が使用するフォルティウスシリーズが販売されています。
androの卓球ラケットの値段
ラケット本数:24本
最安値:4,180円
最高値:29,700円
androのラケットは15,000円以上のラケットが多く販売されています。
性能だけでなく、デザインがオシャレで洗練されたラケットがラインナップされています。
また、フランス代表のシモン・ゴジ選手と共同開発した「GAUZY SL OFF」も販売されています。
TIBHARの卓球ラケットの値段
ラケット本数:26本
最安値:6,050円
最高値:27,500円
TIBHARのラケットは5,000円〜10,000円、20,000円以上のラケットが多く販売されています。
松平健太選手と共同開発の「MKカーボン」や、フランスのルブラン兄弟モデルのラケットなど、高性能なラケットを多く販売しています。
STIGAの卓球ラケットの値段
ラケット本数:34本
最安値:5,830円
最高値:44,000円
STIGAのラケットは10,000円〜15,000円、20,000円以上のラケットが多いです。
六角形ラケットとして話題になった「サイバーシェイプカーボン」や、中国トップの女子選手も使用したいて「カーボネード45」など、高品質な特殊素材入りラケットが人気です。
JUICの卓球ラケットの値段
ラケット本数:8本
最安値:6,600円
最高値:19,800円
JUICのラケットは5,000円〜10,000円、15,000円〜20,000円のラケットがほとんどの割合を占めています。
ラケットの本数が8本と種類が少ないですが、ユニフォームやTシャツの種類が非常に多く、アパレルに力を入れているメーカーという印象です。
ダーカーの卓球ラケットの値段
ラケット本数:22本
最安値:6,600円
最高値:38,500円
ダーカーのラケットは15,000円〜20,000円の高性能ラケットが多く販売されています。
日本式ペンのスピードシリーズが非常に有名ですが、最近ではリベルタシリーズ、7P-2Aシリーズなど様々なラケットがあります。
試合に出ることができる最も安い卓球ラケットの値段
今回調べた365本のラケットで最も安いラケットは、バタフライから販売されている「エクスター5」でした。(バタフライホームページ記載価格:3,850円)
こちらのラケットに別売りのラバーを貼ることで試合に出場することが可能となります。
卓球の試合に出るためには、日本卓球協会から公認されたラケットである必要がありますが、今回紹介した10社から販売されているラケットであれば、問題なく出場することが可能です。
ちなみに100円ショップに売っているラケットでは試合に出られません。
詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にして下さい。用具のルールを含め卓球のルール全般を紹介しています。
また、1,000円ほどで購入できる「ラバー貼り付け済ラケット」というものがありますが、こちらのラケットも公認されたものであれば試合に出ることは可能です。
しかし、本格的に卓球をやりたい方にはおすすめしません。
何故かというと、弾みが弱く、回転もかけにくいので上達が遅くなるためです。
「高性能なラケットを買いたいけど、なるべく安くしたい」という方は、こちらの記事を参考にして下さい。実際に私もこの方法で定価から16%以上安く買うことができています!
卓球ラケットの値段まとめ
最後にラケットの値段についてまとめます。
・ほとんどの卓球ラケットは5,000円以上
・全体で見ると5,000円〜10,000円のラケットの割合が多い
・初心者に人気のあるコントロール性が良いラケットは5,000円〜10,000円の値段に多い
・木材ラケットは5,000円〜10,000円、特殊素材入りラケットは10,000円以上が多い
・最安値は3,850円、最高値は44,000円
皆さんのラケット選びの参考になればうれしいです。
ありがとうございました。