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卓球の段位とは?ゼッケンの数字の意味と具体的な取得方法3つを詳しく解説!【2024年版】

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卓球の大会に出ると、ゼッケンに数字がついた人を見かけることがあると思います。

「ゼッケンに数字がついている人がいたけど、あれは何?」

「数字をつけるためには具体的にどうしたいい?」

と思った方もいるのではないでしょうか?

私もはじめて見たときは何を意味しているのか分かりませんでしたが、ゼッケンに付いた数字の意味を知ってから、

村長

いつか絶対ゼッケンに数字をつけたい!!

と思うようになり、卓球のモチベーションが大きく向上しました。

今回は当時の自分と同じように

・ゼッケンの数字の意味は何?

・ゼッケンに数字を付けるために、具体的に何をすればいいの?

と思っている方に対し

誰でも分かるように、ゼッケンの数字の意味と具体的な取得方法を丁寧に解説していきます。

ゼッケンの数字は卓球の段位

ゼッケンに付いた数字は、

その人の取得している段位

を表しています。

「段位って剣道とか柔道みたいな武道のイメージだけど、卓球でも段位があるの?」

と思うかもしれませんが、卓球においても日本卓球連盟が段級制というものを定めており、初段~10段の10段階に分けて段位が設定されています。(1級〜5級という級位もありますが、2024年から新規の級位取得はできないようになっています)

段位には下記2種類が存在します。

段位の種類

・成績段位
 大会成績に応じて取得できる

・名誉段位
 卓球競技の普及、発展に貢献した人に贈られる

次に具体的にどうすれば段位を獲得できるか見ていきましょう。

卓球の段位取得方法は3つ!

成績段位、名誉段位それぞれ取得方法が異なります。

まずは成績段位について見ていきたいと思います。

①成績段位の取得方法:全国大会本戦に出場する

基本的に

日本卓球連盟主催の全国大会本戦に出場することができれば段位を取得することができる

と思ってもらえれば良いです。

基本的にと書いたのは、一部の大会は本戦に出場しても段位を獲得できないためです。

よく勘違いされている、本戦に出場しても段位を取得できない大会は以下の通りです。

段位が取得できない大会

・全日本卓球選手権 カデット、ホープス、カブ、バンビの部

・東京選手権

上記大会は本戦に出場しても段位を取得できないので覚えておきましょう。

では、本題の段位取得条件の詳細を説明していきます。

■初段

初段の獲得条件は、以下の大会に出場することです。

大会名 種目 初段獲得の条件
全日本卓球選手権大会 一般の部 シングルス、ダブルス、混合ダブルス 出場
全日本社会人卓球選手権大会 シングルス、ダブルス
全日本卓球選手権大会 ジュニアの部 シングルス、ダブルス
全日本卓球選手権大会 マスターズの部 シングルス
全日本卓球選手権大会 団体の部 団体戦
全日本実業団卓球選手権大会 団体戦
国民体育大会 団体戦
全日本クラブ選手権大会 一般の部 団体戦

■2段

2段の獲得条件は

都道府県大会優勝

もしくは、以下の大会で2回勝つことです。

大会名 種目 2段獲得の条件
全日本卓球選手権大会 一般の部 シングルス、ダブルス、混合ダブルス 2回勝つ
全日本社会人卓球選手権大会 シングルス、ダブルス
全日本卓球選手権大会 ジュニアの部 シングルス、ダブルス
全日本卓球選手権大会 マスターズの部 シングルス
全日本卓球選手権大会 団体の部 団体戦
全日本実業団卓球選手権大会 団体戦
国民体育大会 団体戦

■3段

3段の獲得条件は

ブロック大会(関東ブロック、近畿ブロックなど)優勝

もしくは、以下の大会で3回勝つことです。

大会名 種目 3段獲得の条件
全日本卓球選手権大会 一般の部 シングルス、ダブルス、混合ダブルス 3回勝つ
全日本社会人卓球選手権大会 シングルス、ダブルス
全日本卓球選手権大会 ジュニアの部 シングルス、ダブルス
全日本卓球選手権大会 マスターズの部 シングルス
全日本卓球選手権大会 団体の部 団体戦
全日本実業団卓球選手権大会 団体戦
国民体育大会 団体戦

■4段

4段の獲得条件は

以下の大会でベスト8に入賞することです。

大会名 種目 4段獲得の条件
全日本卓球選手権大会 一般の部 シングルス、ダブルス、混合ダブルス ベスト8
全日本社会人卓球選手権大会 シングルス、ダブルス
全日本卓球選手権大会 ジュニアの部 シングルス、ダブルス
全日本卓球選手権大会 マスターズの部 シングルス
全日本卓球選手権大会 団体の部 団体戦
全日本実業団卓球選手権大会 団体戦
国民体育大会 団体戦

■5段

5段の獲得条件は

国際試合日本代表

もしくは、以下の大会でベスト4に入賞することです。

大会名 種目 5段獲得の条件
全日本卓球選手権大会 一般の部 シングルス、ダブルス、混合ダブルス ベスト4
全日本社会人卓球選手権大会 シングルス、ダブルス
全日本卓球選手権大会 ジュニアの部 シングルス、ダブルス
全日本卓球選手権大会 マスターズの部 シングルス
全日本卓球選手権大会 団体の部 団体戦
全日本実業団卓球選手権大会 団体戦
国民体育大会 団体戦

■6段

6段の獲得条件は

国際試合日本代表

もしくは、以下の大会で優勝することです。

大会名 種目 6段獲得の条件
全日本社会人卓球選手権大会 シングルス、ダブルス 優勝
全日本卓球選手権大会 ジュニアの部 シングルス、ダブルス
全日本卓球選手権大会 マスターズの部 シングルス
全日本卓球選手権大会 団体の部 団体戦
全日本実業団卓球選手権大会 団体戦
国民体育大会 団体戦

■7段

7段の獲得条件は

全日本選手権大会 一般の部 個人戦の優勝です。

また、7段以上の段位については料金がかかりません。

■8段

8段の獲得条件は

アジア競技大会、アジア選手権大会 個人戦の優勝です。

アジア選手権シングルスで優勝した平野美宇選手、早田ひな選手、ダブルスで優勝した戸上隼輔選手、宇田幸矢選手が8段を持っています。

■9段

9段の獲得条件は

世界選手権 個人戦の優勝です。

2021年の世界卓球 混合ダブルスで優勝した吉村真晴選手、石川佳純選手が9段を持っています。

■10段

10段の獲得条件は

オリンピック 個人戦の優勝です。

2021年の東京オリンピック 混合ダブルスで優勝した水谷隼選手、伊藤美誠選手が10段を持っています。

2023年度までは全国大会3回出場で2段、5回出場で3段を獲得できましたが、2024年度からこの制度は廃止されていますので注意しましょう

続いて、名誉段位の取得方法を見ていきます。

名誉段位については卓球競技そのものの実力ではなく、卓球協会としての活動や公認審判としての知識や経験が評価されて段位を獲得できるので、また違った難しさがあります。

②名誉段位の取得方法その1:都道府県、市区町村の卓球協会の役員になる

都道府県や市区町村の卓球協会の役員になることで段位を取得することができます。

役員歴が長くなるごとに取得できる段位も上がっていきます。

役員歴 段位
1~2年 初段
3~4年 2段
5~6年 3段
7~8年 4段
9~10年 5段
11~14年 6段

②名誉段位の取得方法その2:公認審判資格を取得する

公認審判資格を取得することで段位を取得することができます。

公認審判の資格にも段階があり、上級公認審判、国際審判、公認レフェリーという順に上がっていき、取得できる段位も上がっていきます。

役員歴 段位
公認審判 初段
上級公認審判、国際審判 2段
公認レフェリー 3段

より詳細に知りたい方は、下記の日本卓球協会のホームページに詳しく段級制度について記載されているので参照してみて下さい。
規程・お見舞い制度 – 公益財団法人日本卓球協会 (jtta.or.jp)

続いて、実際に成績段位を獲得しやすい大会について考えていきたいと思います。

卓球の成績段位を取得しやすい3つの大会

結論からお伝えすると以下の3大会は他の全国大会に比べ本戦に出場しやすいので段位を取得しやすいです。

段位を取得しやすい大会

1.全日本実業団卓球選手権大会

2.全日本クラブ卓球選手権大会 一般の部

2.全日本卓球選手権大会 マスターズの部

それぞれ理由を詳しく見ていきましょう。

①全日本実業団卓球選手権大会

この大会が圧倒的に段位を取得しやすいです。

理由は、

予選通過枠数が多いのに、出場するチームが少ないため

です。

神奈川県を例に説明していきます。

神奈川県の予選通過枠数は5チームですが、出場チームは7チームのみです。

つまり2チームだけが予選通過できないので、どこか1チームに勝つことができれば予選通過することが可能です。

以上の理由から、全日本実業団卓球選手権大会の予選は通過しやすいので段位を獲得しやすい大会であると言えます。

②全日本クラブ卓球選手権大会 一般の部

①の全日本実業団卓球選手権大会に出場するためには会社の卓球部に所属する必要があるので、会社に卓球部がないとそもそも予選に参加することすらできません。

①全日本実業団卓球選手権大会に参加できない方は、全日本クラブ卓球選手権(一般の部)出場を目指すのがオススメです。

何故かというと、

・実業団で登録しているトップ選手は出場しない

・高体連、日学連などに加盟している学生は出場しない

・都道府県によっては、参加チームが少なく予選無しで本戦に出場できる

という理由があるからです。

「会社に卓球部がない、新しく会社に卓球部を作ることも難しい」という方は、クラブチーム登録さえすれば誰でも参加できるクラブ選手権で本戦出場を目指すことをオススメします。

③全日本卓球選手権大会 マスターズの部

①、②は団体戦ですので、「一緒に全国大会を目指せるメンバーがいない」という方は、全日本卓球選手権大会 マスターズの部と出場を目指すのがオススメです。

この大会が予選通過しやすい理由は、

・参加数が一般の部と比べて少ない

・全日本選手権一般の部で上位進出したことあるような人は参加してこない

・過去に強かった人でも、練習量が落ちて勝てる可能性がある

です。

30代以降になると、卓球を続けている人が減っていきます。

また、全日本選手権一般の部で上位進出しているようなレベルの人は、20代でやりきって30代では卓球を続けている人はかなり少ないです。

たとえ昔強かった人が参加していても、練習していない人が多いので勝てるチャンスはかなりあると思います。

以上の理由から、全日本卓球選手権大会 マスターズの部は予選通過しやすい大会ですのでオススメです。

卓球の段位取得の料金

段位取得時に日本卓球協会に料金を払う必要がありますので覚えておきましょう。

19歳未満、大学生は少し安くなりますが、基本的に1段上がるにつれ10,000円ずつ値段も上がります。

同じ段位なのであれば翌年以降お金を払う必要はありませんが、すでに段位を取得している場合は差額を支払うことになります。
例:初段(10,000円) ⇒ 2段(20,000円)は差額の10,000円を支払う

詳しい値段については以下の表にまとめていますので参考にしてもらえればと思います。

等級 19歳未満 大学生
初段 10,000円 4,000円 6,000円
2段 20,000円 10,000円 16,000円
3段 30,000円 20,000円 26,000円
4段 40,000円
5段 50,000円
6段 60,000円
7段 贈呈のため無料
8段 贈呈のため無料
9段 贈呈のため無料
10段 贈呈のため無料

同じ段位なのであれば、翌年以降お金を払う必要はありません。

なお、下記大会の本戦に出場する場合有段者でなければならないという規定があり、

段位が欲しくなかったとしても最低でも初段獲得時の料金である10,000円(19歳未満は4,000円、大学生は6,000円)を支払い段位を取得しなければならない

ので注意が必要です。

段位の取得が必須な大会

・全日本卓球選手権大会 一般の部
・全日本社会人卓球選手権大会
・全日本卓球選手権大会 ジュニアの部
・全日本卓球選手権大会 マスターズの部
・全日本卓球選手権大会 団体の部
・全日本実業団卓球選手権大会

村長

全国大会に出られることになってから「そんなお金がかかるなんて知らなかった・・・」となると嬉しい気持ちに水を差されてしまいますよね

お金を払うことに変わりはありませんが、事前に知って気持ちに折り合いをつけておきましょう

卓球の段位申請の方法とタイミング

各都道府県の卓球協会に申請を行うことで段位を取得できます。

タイミングとしては、段位取得方法の条件を満たした後であれば申請が可能です。

各都道府県によって方法が異なりますが、成績段位であれば予選会当日に申請できる場合が多いです。

予選当日に忘れたとしても、各都道府県の卓球協会に連絡をすれば申請することが可能ですので、忘れていた方は連絡してみましょう。

段位取得必須の大会に出場する際、申請を忘れていると出場取り消しになる場合がありますので注意しましょう。

村長

「予選通過が嬉しすぎて、うっかり申請を忘れていた」とならないようにしましょう!

ちなみに申請後に、以下のような段位認定証がもらえます。

段位認定証

おまけ:卓球の級位について

2023年までは1級~5級という級位が存在していましたが、2024年から新規認定は行っていないようです

村長

恐らく級位を取得している人が少ないので、廃止されたのではないかと勝手に思ってます
(級を取得している人を私も見たことがなかったので…)

まとめ:卓球で段位取得は難しいですが、やりがいのある目標でもあります!

今回の記事についてまとめると、

・ゼッケンに付いた数字は段位を表している

・段位は全国大会に出場することで獲得できる

となります。

ゼッケンに数字がついているということは、過去に予選を通過して全国大会本戦に出場した実績があるということです。

段位の取得は非常に難しいですが、卓球をやっている人なら是非目標にして欲しいところです。

「段位取得にどれくらい練習時間が必要なのか」については以下の記事が参考になると思います。

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参考にしていただければうれしいです。

ありがとうございました。