こんにちは、村長です。
2024年に開催されるパリオリンピックに向けて、卓球でも代表争いが話題になっていました。
その話題の中で、リザーブという言葉が頻繁に出てきました。
・リザーブってそもそもどんな意味?
・リザーブ選手ってどうやって決まるの?
という疑問を持った方もいるかと思います。
そこで今回は、リザーブに関して卓球に詳しい人でなくても分かるように丁寧に解説していきます。
私も初めて聞いた時はよく分からなかったのですが、理解するとそこまで難しい話ではありませんでした。なので安心して読んでください!
目次
卓球のリザーブ選手とは
リザーブ選手とは、団体戦メンバーのうち誰か棄権が出た場合に交代できる選手のことです。
団体戦で万が一トラブルで出場できない選手が出た場合など、緊急の事態に備えるために男女それぞれ1名ずつ選出されます。
それに加えて、選手のサポート全般を行うことも重要な役割となっています。
卓球のリザーブ選手が実際に行うこと
具体的にリザーブ選手が行うサポート全般は、選手の練習相手、ボール拾い、応援などが挙げられます。
実際に代表経験のある水谷隼選手や岸川聖也選手が、Xで自身の経験を交え説明してくれています。
オリンピックの場合、試合会場はもちろん、練習会場も細かく時間とコートが指定されているため代表選手ですら満足に練習できない状況です。…
— 水谷隼🏓Jun Mizutani (@Mizutani__Jun) February 9, 2024
水谷隼選手のツイートより引用|X(2024年3月30日アクセス)
あまり知られてないけど隼の言う通りで、ロンドンオリンピックの時、シングルスのドローで初戦(ベスト16決定)でジオニスと当たる事が決まってからはリザーブの賢二にバック粒高のカットマンになってもらってました! https://t.co/TTJIBIStZK
— 岸川聖也 Seiya Kishikawa (@seiyakishi) February 9, 2024
岸川聖也選手のツイートより引用|X(2024年3月30日アクセス)
次にリザーブ選手がどのような観点で選ばれるのか説明していきます。
卓球のリザーブ選手の選ばれ方
リザーブ選手の選ばれ方は以下2つの観点があります。
①代表選手に次ぐ実力の選手
②将来有望な選手
①代表選手に次ぐ実力の選手
1つめの観点は、代表選手に次ぐ実力をもっていることです。
先ほど説明したように、リザーブ選手は代表選手が万が一出場できない事になった際、代わりに出場するメンバーであるためです。
また、日本卓球協会のオリンピック選考基準に記載された内容とも一致しています。
(4)リザーブ候補選手1名の選出方法
第33回オリンピック競技大会(パリ2024)日本代表候補選手選考基準|日本卓球協会
日本がメダルを獲得するために必要なダブルスおよびシングルスでの国際競争力を持ち合わせている者1名を強化本部が決定する。
実際にリオオリンピック(2016年)の大島選手、北京オリンピック(2008年)の吉田選手は代表選手の次に世界ランキングが高い選手でした。
②将来有望な選手
2つめの観点が、将来有望な選手であることです。
リザーブ選手は代表選手を間近でサポートすることになるので、多くの経験を積むことができます。
リザーブとしてオリンピックを経験し、将来に繋げてもらうという意図も含まれています。
実際に2021年の東京オリンピックでリザーブ選手として選出された早田選手は、Xで以下のようにコメントしています。
卓球日本代表選手の皆さんメダル獲得おめでとうございます😊🎉
今回リザーブとして東京オリンピックを経験させていただき沢山の事を感じる事が出来ました。今の気持ちをメモにしましたのでお時間がありましたらぜひ読んで下さい🐣 pic.twitter.com/NXEAB3xd20
— 早田ひな (@hayata_hina) August 6, 2021
早田ひな選手のツイートより引用|X(2024年3月30日アクセス)
その後、早田選手はグングンと実力を伸ばし2024年のパリオリンピック代表に選出されました。
卓球のリザーブ選手が発表される時期
リザーブ選手が発表される時期はおそらく5月終盤〜6月初めあたりではないかと思います。
これは、過去のオリンピックでのリザーブ選手発表時期からの予想となります。
2021年の東京オリンピック(7/23〜8/8)の時は6/5にリザーブ選手の発表がありました。
パリオリンピックの時期が7/26〜8/11で東京オリンピックとほぼ同様であるため、リザーブ選手の発表も同様の時期であると予想できます。
以上の理由から、今回のリザーブ選手発表も5月終盤〜6月初めあたりになるのではないかと思われます。
※参考)
なお、日本卓球協会のオリンピック選考基準にはリザーブ選手の発表時期が以下のように記載されていますが、JOCへの推薦期限がいつなのか調べても分かりませんでした。
リザーブ候補選手の発表時期はJOCへの推薦期限直前とする。
第33回オリンピック競技大会(パリ2024)日本代表候補選手選考基準|日本卓球協会
※)2024年6月8日追記
リザーブ選手が6/8に発表されました、当初の予想通り6月初旬の発表でした。
リザーブ選手については次で紹介していきます。
2024年パリオリンピックの卓球リザーブ選手
6/8(土)にオリンピックのリザーブ選手が以下のように発表されました。
男子:松島輝空 選手(木下グループ)
女子:木原美悠 選手(木下グループ)
この決定により、
男子代表は
張本智和 選手(智和企画)
戸上隼輔 選手(井村屋グループ)
篠塚大登 選手(愛知工業大)
リザーブ:松島輝空 選手(木下グループ)
女子代表は
早田ひな 選手(日本生命)
平野美宇 選手(木下グループ)
張本美和 選手(木下グループ)
リザーブ:木原美悠 選手(木下グループ)
となりました。
選ばれた選手の活躍が楽しみですね!
過去の卓球のリザーブ選手一覧
過去のオリンピックのリザーブ選手についても紹介していきます。
年 | 大会名 | 男子 | 女子 |
---|---|---|---|
2008 | 北京オリンピック | 吉田海韋 | 藤井寛子 |
2012 | ロンドンオリンピック | 松平賢二 | 藤井寛子 |
2016 | リオオリンピック | 大島祐哉 | 平野美宇 |
2021 | 東京オリンピック | 宇田幸矢 | 早田ひな |
2024 | パリオリンピック | 松島輝空 | 木原美悠 |
その世代を代表する選手ばかりですね!
まとめ:卓球のリザーブ選手のことを知ってオリンピックをより深く楽しみましょう
オリンピックでの卓球のリザーブ選手について紹介してきました。
あまり表には出てこないかもしれませんが、リザーブ選手は代表選手をサポートする非常に重要な役割を持っています。
また、将来の活躍を期待される選手が選ばれることも多く、リザーブを経験したことで急成長することもあります。
オリンピック本戦も良いですが、リザーブ選手の動向を見ていくのもまた違った面白さを感じることが出来るのではないかと思います。
パリオリンピックでは、リザーブとして選ばれた松島選手、木原選手の活躍にも期待ですね
オリンピック情報を詳しく知りたい方は、オリンピックに関してまとめた記事でも詳しく解説しています。
また、日本の強さや、世界の卓球の強い国についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方は参考にして下さい。
以上、参考にしてもらえたらうれしいです。
ありがとうございました。