こんにちは、村長です。
卓球のメンテナンス用品として、ラバーに貼る粘着保護シートというものが存在します。
そんな粘着保護シートに関して、
・粘着保護シートって使った方が良いの?
・粘着保護シートを使っている内に粘着力が弱くなってきたけど、なんとか復活できないの?
といった疑問を持つ人もいるのではないでしょうか?
私は20年間卓球を続けていますが、高弾性ラバー、テンションラバー、粘着ラバーと色々な裏ソフトラバーを使い、粘着保護シート色々と試してきました。
この経験を元に、粘着保護シートの用途、粘着力の復活方法に関して分かりやすく解説していきます。
今は粘着保護シートを使っていますが、粘着保護シートを使っていなかった時期もあるので、ある程度参考になるかと思います!
目次
卓球用の粘着保護シートとは
卓球で使う粘着保護シートとは、卓球していない時にラバーに貼り付けるメンテナンス用品です。
具体的には以下3つの効果が得られますので、使ったほうが良いと私は思います。
粘着保護シートの効果①:ラバー表面に埃などのゴミが付着することを防ぐ
粘着保護シートの効果②:空気と触れることによるラバーの酸化を防ぐ
粘着保護シートの効果③:ラバーの粘着力を維持、もしくは向上させる
粘着保護シートの効果①:ラバー表面に埃などのゴミが付着することを防ぐ
埃などのゴミがラバーに付着することを防ぐことが出来ます。
ラバー表面に埃などのゴミが付くと、ボールを打つ際に回転がかかりにくくなってしまいます。
粘着保護シートの効果②:空気と触れることによるラバーの酸化を防ぐ
空気に晒されないのでラバーの寿命を伸ばすことが可能です。
卓球ラバーの原材料であるゴムは空気と触れることにより酸化して劣化するため、粘着保護シートを貼ることで酸化を防ぐことが出来るからです。
ゴムの劣化のメカニズムについては、以下のページで詳しく解説されているので気になる方は参考にしてみてください。
ゴムの劣化の原因と防止方法|富士ゴム化成株式会社
粘着保護シートの効果③:ラバーの粘着力を維持、もしくは向上させる
ラバーの粘着力を維持、もしくは向上させることが可能です。
これは粘着保護シートの粘着剤がラバーに付着するためです。
例えば、粘着ラバーを使っている選手が粘着力を維持するために、粘着保護シートを使用していたりします。
もし粘着ラバーが気になっている方がいれば、こちらの記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
しかし、粘着保護シートは使い続けていく内に、どうしても粘着力が低下していってしまいます。
そこで、粘着保護シートの粘着力が低下してきた時に復活させる方法について、次で詳しく解説していきます。
卓球用の粘着保護シートを復活させる方法は水で洗うこと
水で洗うことで粘着保護シートの粘着力を復活させることが可能です。
水で洗うことで粘着面に付着した埃などの細かいゴミが落ち、粘着力が復活するためです。
洗い方は非常に簡単で、粘着保護シートに傷が付かないように優しく手で擦り、ある程度付着していた埃やゴミが取り除けたら乾燥させて完了です。
ただし、注意点としては
粘着保護シートが完全に乾燥してから使うようにしましょう
粘着保護シートが乾燥していない状態でラバーに貼ると、水分が付着してラバーの劣化に繋がります。覚えておきましょう。
以上の注意点を踏まえ、粘着保護シートの粘着力が低下してきたら水で洗うことで復活させることが出来ますので、気になる方は試してみてください。
何度も洗い続けると、さすがに粘着力が復活しなくなりますが2、3回は洗っても復活します!
卓球用の粘着保護シートの使い方
粘着保護シートの使い方について説明します。
①ラバー表面の汚れをクリーナーなどで拭き取る
②ラバーが乾燥するのを待つ
③粘着保護シートとラバーの間に空気が入らないように貼り付ける
④貼り付けた粘着シートをラケットの形に切り取る
卓球用の粘着保護シートの使い方①:ラバー表面の汚れをクリーナーなどで拭き取る
ラバー表面の汚れを拭き取って埃などのゴミが付いていない状態にしましょう。
ゴミが残っていると、ラバーの劣化に繋がることに加え、粘着保護シートにゴミが付いて粘着力が低下しやすくなるからです。
息を吹きかけて拭き取ることでもある程度ゴミは取り除けますが、ラバークリーナーが好ましいです。
(※ただし粘着ラバーの場合、ラバークリーナーの相性によっては粘着力が低下する可能性がありますので注意しましょう。)
卓球用の粘着保護シートの使い方②:ラバーが乾燥するのを待つ
ラバークリーナーで汚れを拭き取ったら乾燥するのを待ちましょう。
十分に乾燥していない状態で粘着シートを貼ると、水分がラバーに付着するのでラバー性能の劣化に繋がるからです。
卓球用の粘着保護シートの使い方③:粘着保護シートとラバーの間に空気が入らないように貼り付ける
粘着保護シートとラバーの間に空気が入らないように貼り付けましょう。
空気が入っているとラバーが空気に晒されている状態と変わらないので、酸化によってラバー性能が劣化してしまうからです。
空気が入らない貼り方のコツは、ラバーの端からゆっくり貼り付けることです
卓球用の粘着保護シートの使い方④:貼り付けた粘着保護シートをラケットの形に切り取る
貼り付けたら、粘着保護シートをラケットの形に切り取りましょう。
ラケットの形ピッタリに切り取るか、少し余裕を持って大きめに切り取るか意見が分かれるところなのですが、私としてはラケットの形ピッタリに切り取ることをオススメします。
大きめに切り取ると、ラバーに貼り付けていない部分に埃などのゴミが付着してしまうからです。
とはいえ大きめに切り取ると、粘着保護シートを剥がしやすいというメリットもあるのは事実なので、自身の好みで決めてもらえばよいかと思います。
オススメの卓球用粘着保護シート
粘着保護シートは各卓球メーカーから販売されていますが、正直どれを使っても大きな違いはありません。
すでに粘着保護シートを持っている人は新たに買い直す必要はありませんが、これから買おうと思っている人でどれを買っていいか悩んでいる人は、粘着力が強めのVICTASの粘着保護シートをオススメします。
実際に私もこの粘着保護シートを使っています
100均の粘着保護シートを卓球で使うのはオススメしない
100均で販売されている粘着性のシートである「ラミネートフィルム」を卓球用として使用することはオススメしません。
何故かというと、粘着保護シートの成分がラバーに悪影響を与える可能性があるからです。
卓球メーカーで販売されている粘着保護シートはラバーに使う前提で製造されたものですが、100均で売られている粘着保護シートは他の用途で使用されることを前提としています。
何が言いたいかというと、「卓球用以外の製品を使うことはオススメしない」ということです。
実際にどんな影響があるかはわからないですが、使わないほうが無難です
粘着保護シートと吸着保護シートの違いとは
卓球のメンテナンス用品には、粘着保護シートの他に「吸着保護シート」というものが存在しています。
粘着保護シートと同じくラバーの性能維持が用途ですが、違いとしては粘着力の有無です。
吸着保護シートは粘着力がないので、触ってもベタベタしておらず、ラバーに貼り付けても粘着力は増えません。
私の場合、粘着ラバーには粘着保護シートを使い、それ以外の裏ソフトラバーには吸着保護シートを使っています!
私の周りでも粘着ラバー以外の裏ソフトラバーを使う選手が吸着保護シートを使っている印象です。
まとめ:卓球用の粘着保護シートは水で洗うことで復活するが、ある程度使ったら交換しましょう
「粘着保護シートの粘着力が落ちてきた」と思ったら、今回紹介した水で洗う方法を是非試してみてください。
私も初めて試した時は半信半疑でしたが、実際に粘着力が復活して驚いたのを覚えています。
とはいえ、洗い続ければ永遠に使えるというわけではなく、少し使える期間が伸びる程度です。
ある程度使ったら新しい粘着保護シートに交換していきましょう。
粘着保護シート以外にも、あると便利な用具をこちらの記事で紹介しています。良ければ参考にしてみてください。
この記事が参考になればうれしいです。
ありがとうございました。