こんにちは、村長です。
卓球においてラバーは非常に重要な用具の1つで、ラバーによって戦い方も大きく変わってきます。
数あるラバーの中で最も回転をかけやすいのが、粘着ラバーです。
実際に世界ランキング1位の選手も粘着ラバーを使用しており、非常に人気があります。
「粘着ラバーを使ってみようか迷っている」
「粘着ラバーの種類がたくさんあってどれを使っていいか分からない…」
と考えている人も多いのではないかと思います。
そこで今回は、粘着ラバーを2021年から3年間使い続けている私がオススメの粘着ラバーを紹介していきます。
目次
卓球のおすすめ粘着ラバー4選
おすすめ粘着ラバー①:キョウヒョウ ネオ3 省チーム用 ブルースポンジ(紅双喜)
粘着ラバーの中で回転量、スピード、使いやすさ全てのバランスが良いのがこのラバーの特徴です。
回転をかけやすいラバーはその分スピードが落ちるのですが、キョウヒョウネオ3ブルースポンジは強い回転をかけつつ、ある程度スピードを出すことが可能です。
また、世界トッププレイヤーの馬龍選手、王曼昱選手もこのラバーを使っているという実績があります。
また、キョウヒョウネオ3には品質によるランクが3つ存在しています。「値段」、「性能」のバランスが良い「省チーム用」をオススメします。
「【キョウヒョウNEO3ブルースポンジ】徹底レビュー!」という記事で詳しくレビューしているので、気になる方は参考にしてください。
私も色々と粘着ラバーを試しましたが、最終的にこのラバーが1番気に入っています!
おすすめ粘着ラバー②:キョウヒョウプロ3 ターボオレンジ(ニッタク)
キョウヒョウネオ3をより使いやすくしたラバーが、キョウヒョウプロ3ターボオレンジです。
キョウヒョウネオ3に比べ、弾みが強くテンションラバーに近い打球感でドライブを打つことが可能です。
「キョウヒョウネオ3は飛ばないので使いにくい」と感じた方はこちらのラバーをおすすめします。
おすすめ粘着ラバー③:ディグニクス 09C(バタフライ)
めちゃくちゃ回転をかけやすいテンションラバーがディグニクス09Cです。
ディグニクス09Cはテンションラバーをベースにプラスαで粘着ラバーの特性を追加したような印象です。
テンションラバーのような感覚で使えるのに回転をかなりかけることが出来るので、圧倒的に使いやすいです。
テンションラバーを使っていた人でも使いやすく感じると思いますので、これまで粘着ラバーを使ったことがなかった人が試しに使うラバーとしては最適です。
より詳しく性能を知りたい方は「【ディグニクス09Cレビュー】スピード+回転を両立したい卓球選手に最適な高性能ラバー」という記事でレビューしているので、参考にしてみて下さい。
おすすめ粘着ラバー④:翔龍(ヤサカ)
このラバーは、相手が嫌がる癖のあるボールを出しやすいという特徴があります。
ラバーとしては弾みが強い微粘着ラバーなのですが、打つボールの回転量がブレやすく非常に取りにくいボールを出すことが出来ます。
「ボールが綺麗だからやりやすい」と言われる人におすすめします。これまでの自分と違ったプレーで得点できるので戦略の幅を広げることができます。
また、他の粘着ラバーと比べ値段が安いこともポイントです。
粘着ラバーおすすめ4選を徹底比較!
「料金」「回転」「スピード」「クセ球」4つの基準で粘着ラバーを比較した結果を見ていきます。
自分の目的に合わせて粘着ラバーを選んでいきましょう!
ラバー名 | 料金 | 回転 | スピード | クセ球 |
---|---|---|---|---|
キョウヒョウネオ3 省チーム用ブルースポンジ |
◯ 6,200円〜 |
◎ |
△ |
◎ |
キョウヒョウプロ3 ターボオレンジ |
◯ 4,851円〜 |
◎ |
◯ |
◯ |
ディグニクス09C | △ 8,080円〜 |
◯ |
◎ |
△ |
翔龍 | ◎ 3,336円〜 |
◯ |
◯ |
◯ |
粘着ラバーに合うラケット3選
次に粘着ラバーに合うラケットについて紹介していきます。
私自身、20年間さまざまなラケットを使ってきました。この経験から粘着ラバーに最も合うラケットは打球感の柔らかいラケットと考えます。
なぜなら、粘着ラバーの性能を引き出しやすいからです。
ほとんどの粘着ラバーはゴム・スポンジ共に硬いため、スイングスピードを速くしないと威力のあるボールを打つことができません。
しかし、打球感が柔らかいラケットを組み合わせることで、硬いラバーでも扱いやすくなります。
「打球感の柔らかいラケットと言われてもよく分からない…」
と感じる方も多いかと思いますので、打球感の柔らかいオススメラケットを紹介していきます。
粘着ラバーに合うラケット①:ビスカリア(バタフライ)
メーカー | バタフライ |
タイプ | 攻撃用 |
ラケットの種類 | ・シェーク ・中国式ペン |
グリップの種類 | ・FL ・ST ・中国式ペン |
素材 | 木材5枚合板 + アリレート カーボン2枚 (アウター) |
平均重量 | 86g |
回転量とスピードをバランス良く両立したラケットがビスカリアです。ラケットに使用される木材の外側に特殊素材(アリレートカーボン)を入れたアウタータイプのラケットです。
一般的にラケットの外側に特殊素材を入れると、弾みが強くなり回転をかけにくくなります。しかし、ビスカリアは特殊素材を入れているにも関わらず、打球感が柔らかく非常に回転がかけやすいです。
そのため、弾みが弱い粘着ラバーと組み合わせることで、強い回転をかけながらスピードを出すことが可能です。
また、多くのトップ選手も使用しているラケットで、実績もあるラケットです。
粘着ラバーに合うラケット②:カーボネード45(スティガ)
ビスカリアと同じくラケットの外側に特殊素材が入っています。ビスカリアと比べ弾みを抑え回転をかけやすくしたのがカーボネード 45です。
ラケット自体がしっかりボールに食い込んでくれるので、打球感が硬い粘着ラバーと組み合わせても使いやすいことが特徴です。
また、ボールが上に上がりやすく、プレー自体も安定します。
女子のトップである孫穎莎選手も使用しているラケットとして有名です。
実際に私もこのラケットに粘着ラバーを貼って使っています!
粘着ラバーに合うラケット③:キョウヒョウ龍5(紅双喜)
ラケットの内側に特殊素材を入れたインナータイプのラケットで、ボールへの食い込みが良く非常に回転をかけやすいことが特徴です。
世界卓球、オリンピックで優勝している中国の絶対王者である馬龍選手が使用しているラケットをモデルにしたラケットです。
一般的にインナータイプのラケットは回転をかけやすい分、弾みが弱くスピードを出しにくいです。しかし、キョウヒョウ龍5は若干硬めのラケットであるため、他のインナーラケットに比べスピードを出しやすいです。
↑で紹介したキョウヒョウ龍5は市販用のラケットですが、実は選手用に厳選された特別仕様のラケットも存在します。(↓のラケット)
厳選された個体であるため、恐らくラケット本数自体が少ないと思われます。もし気になっている方がいれば、売り切れる前に早めに注文しておきましょう。
粘着ラバーの種類
粘着ラバーはその粘着力によって以下の3種類に分けられます。
- 強粘着ラバー
- 弱粘着ラバー
- 微粘着ラバー(粘着テンションラバー)
強粘着ラバー
粘着力が強いので回転をかけやすいですが、弾みが弱くスピードを出しにくいという特性があります。
弱粘着ラバー
強粘着ラバーに比べ粘着力が弱いので、回転はかけにくいですがスピードは出しやすいです。
微粘着ラバー(粘着テンションラバー)
粘着力はかなり低いですが、テンションラバーのようにスピードを出しやすいことが特徴で最近使う選手が増えています。
微粘着ラバー・粘着テンションラバーとは?【販売ラバーを一覧で紹介】という記事で詳しく紹介しているので、こちらも参考にして下さい。
粘着ラバーによるおすすめの戦い方
粘着ラバーは回転量で相手のミスを誘うプレースタイルの選手に向いているラバーです。具体的には、下記タイプの選手にオススメします。
- ドライブを主戦とする戦い方
- カットを主戦とする戦い方
ドライブを主戦とする戦い方
回転量の多いドライブを打つことで、相手のブロック、カウンターのオーバーミスを誘うことができます。
また、粘着ラバーは敢えて回転をかけずに打つことも可能なので、回転量の差でネットミスを誘うことも可能です。
カットを主戦とする戦い方
ドライブと同じように、回転量の多いカット、少ないカットを使い分けることで相手のドライブミスを誘うことが出来ます。
また、粘着ラバーは弾みが弱いので回転の強いボールを打たれても、オーバーミスを防ぐことが可能です。
粘着ラバー使用時のメリット
粘着ラバーのメリットは以下の3つです。
- 回転をかけやすい
- 台上技術がやりやすい
- 強く打ってもオーバーミスしにくい
回転をかけやすい
これまで何度も説明してきましたが、粘着ラバー最大の強みは回転をかけやすいことです。
これはラバー表面の粘着力によりボールとの摩擦が増え、回転がかかりやすくなるためです。
台上技術がやりやすい
粘着ラバーは弾みが弱いので、ボールを飛ばさない台上技術が非常にやりやすいです。
特にストップは台上で2バウンドするようにコントロールしやすいので攻撃されにくいです。
強く打ってもオーバーミスしにくい
先ほど説明したように粘着ラバーは弾みが弱いので、緊張した場面で力んでしまったとしてもオーバーミスをしにくいです。
力が入ってしまいやすい方にとっては大きなメリットになります。
粘着ラバー使用時のデメリット
粘着ラバーにはデメリットも存在します。
・スピードを出しにくい
・飛距離が出ない
・回転をかけられなかった時のボールが強打されやすい
スピードを出しにくい
回転がかけやすい反面、スピードが出しにくいです。
回転でミスさせやすいですが、強打で打ち抜くような得点パターンは減ることになります。
とはいえ、チャンスボールを打つ時のようにしっかりと振ればスピードは出ます。
卓球台に近い領域でプレーする選手はそこまで気にする必要はないかと思います。
飛距離が出ない
粘着ラバーは弾みが弱いので、飛距離が出ません。
ドライブが浅くなることが多いので、回転量が落ちるとブロックで振り回されたりカウンターされてしまいます。
また、台から下がってしまった場合は球威が落ちて簡単に返球されてしまうことも多くなります。
卓球台から離れたプレーを頻繁にする選手は物足りなく感じるかと思います。
回転をかけられなかった時のボールが強打されやすい
回転をかけられなかった場合、スピードも出ないので中途半端なボールとなり、相手に強打されやすいです。
つないだボールや、充分な体勢で攻撃できなかった時にカウンターされてしまうこともあります。
メリット・デメリットを理解したうえで、粘着ラバーを使うか判断していきましょう!
粘着ラバーのメンテナンス方法
粘着力を維持したい方はラバークリーナーを使わずに、息を吹きかけてラバー表面の埃を拭きとりましょう。
なぜなら、ラバークリーナーを使用すると、埃と一緒に粘着力まで一緒に落ちてしまう事があるからです。
※逆に粘着力を落として使いたい方はラバークリーナーを積極的に使うことで粘着力をある程度低下させることが可能です。
埃を拭き取ったら粘着性の保護フィルムを貼ることでラバー表面の粘着力低下を防止することもできます。
特にVICTASの保護フィルムは粘着力が強いのでオススメです。
粘着ラバーを使う卓球のトッププレイヤー
実際に卓球のトッププレイヤーで粘着ラバーを使っている選手を見ていきたいと思います。
キョウヒョウネオ3 ブルースポンジを使用するトッププレイヤー
・馬龍(マロン)選手
・王曼昱(ワンマンユ)選手
・早田ひな選手
キョウヒョウネオ3 ブルースポンジはほとんどの中国人選手が使用しています。
世界ランク1位を取ったことがある馬龍選手もこのラバーを使っていることで有名です。
日本人では、石川佳純選手や早田ひな選手が使用していた実績もあります。
ディグニクス09Cを使用する選手
・篠塚大登選手
・及川瑞基選手
・ティモ・ボル選手
ヨーロッパ選手や日本人選手が数多く使用しています。
まとめ:粘着ラバーを使うと卓球の実力が底上げされる
粘着ラバーは回転をかけやすいですが、スピードも出しにくく扱いが難しいラバーでもあります。
しかし、粘着ラバーを上手く使えるようになると回転をかける能力も一緒に向上していきます。
粘着ラバーを使った結果、自分に合わなかったとしても、回転をかける能力が向上して結果的にプラスになるはずです。
是非気になる方は使ってみて下さい。
初心者の方は以下の記事で、オススメする用具を紹介していますので、こちらも参考にしてみたください。
参考になればうれしいです。
ありがとうございました。