こんにちは、村長です。
卓球では複数人でチームを組む団体戦があります。
団体戦といってもサッカーや野球のように複数人で同時に競技を行うわけではなく、試合そのものは個人戦でトータルでの勝利数を競います。
団体戦に出場した経験がない方や、テレビで初めて卓球の団体戦を見た方は、
・卓球の団体戦は人数や順番にルールはあるの?
・同じ選手が複数回出ていいの?
といった部分が分からない方も多いのではないでしょうか?
私自身、学生時代は先生がオーダーを決めていたので、あまり団体戦のルールを意識していませんでした。
しかしその後、自分たちで団体戦に出るようになった時に初めて、団体戦のルールを分かっていないことに気付き苦労しました。
そこで、当時の私と同じように「団体戦のルールが分からない」という方に向けて
中学、高校、大学、社会人それぞれの期間で様々な形式の団体戦に参加してきた私が
初心者の方でも分かるように、卓球の団体戦ルールについて丁寧に解説していきます。
数多くある団体戦形式を一通り網羅し、なるべく分かりやすく説明しましたので気軽に読んでみて下さい!
目次
中学生の卓球団体戦ルール
全国中学校卓球大会およびその予選会は4シングルス+1ダブルスの団体戦で、試合順番は以下の通りです。
試合順 | 種目 | 備考 |
---|---|---|
1番 | シングルス | 3セット先取 |
2番 | シングルス | 3セット先取 |
3番 | ダブルス | 3セット先取 |
4番 | シングルス | 3セット先取 |
5番 | シングルス | 3セット先取 |
中学生の団体戦方式で特筆すべきは、
・シングルス、ダブルス共に全て異なる選手が出場しなければならない
というルールです。
つまり、最低6人の参加メンバーが必要となります。
高校生の卓球団体戦ルール
全国高等学校卓球選手権大会(インターハイ)およびその予選会は4シングルス+1ダブルスの団体戦で、試合順番は以下の通りです。
試合順 | 種目 | 備考 |
---|---|---|
1番 | シングルス | 3セット先取 |
2番 | シングルス | 3セット先取 |
3番 | ダブルス | 3セット先取 |
4番 | シングルス | 3セット先取 |
5番 | シングルス | 3セット先取 |
高校の団体戦で特筆すべきは、
・シングルスは全て異なる選手が出場しなければならない
・ダブルスはシングルスに出場した選手が重複して出場してOK
ただし、1番、2番のシングルスに出場した選手同士で組むことは出来ない
というルールです。
中学校の団体戦と似ていますが、ダブルス出場選手のルールが異なっています。
世界卓球団体戦のルール
世界卓球は個人戦、団体戦が1年毎に交互に開催されます。
世界卓球団体戦は5シングルスの団体戦で、試合順番は以下の通りです。
試合順 | 種目 | チーム1 | チーム2 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1番 | シングルス | A | X | 3セット先取 |
2番 | シングルス | B | Y | 3セット先取 |
4番 | シングルス | C | Z | 3セット先取 |
3番 | シングルス | A | Y | 3セット先取 |
5番 | シングルス | B | X | 3セット先取 |
それぞれのチームがABC、XYZに出場メンバーを割り当てて試合をしていく形式です。
世界卓球団体戦で特筆すべきは、
・出場メンバーは3人
・2人の選手が2回出場し、1人の選手が1回出場
というルールです。
2回出場できるAB、XYに1、2番手が起用される事が多いため、各チームのエースクラス同士の勝負になることがポイントです。
オリンピック卓球団体戦のルール
オリンピック団体戦は4シングルス+1ダブルスの団体戦で、試合順は以下の通りです。
試合順 | 種目 | チーム1 | チーム2 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1番 | ダブルス | B・C | Y・Z | 3セット先取 |
2番 | シングルス | A | X | 3セット先取 |
3番 | シングルス | C | Z | 3セット先取 |
4番 | シングルス | A | Y | 3セット先取 |
5番 | シングルス | B | X | 3セット先取 |
オリンピックで特筆すべきは、
・出場メンバーは3人
・1人がシングルスに2回出場
2人はシングルス・ダブルスに1回ずつ出場
というルールです。
世界卓球と同じように3人で構成され、それぞれのチームがABC、XYZに出場メンバーを割り当てて試合をしていく形式ですが、ダブルス種目が含まれていることが大きな違いです。
Tリーグの卓球団体戦ルール
Tリーグは2018年よりスタートした日本の卓球リーグです。
Tリーグの団体戦3シングルス+1ダブルス+1ビクトリーマッチの団体戦で、試合順番は以下の通りです。
試合順 | 種目 | 備考 |
---|---|---|
1番 | ダブルス | 2セット先取 |
2番 | シングルス | 3セット先取 |
3番 | シングルス | 3セット先取 |
4番 | シングルス | 3セット先取 |
5番 | シングルス(ビクトリーマッチ) | 1セット先取 |
Tリーグで特筆すべきは、
・2-2になった場合に限り、1セットのみのビクトリーマッチが行われる
(ベンチ入りメンバーは誰でも出場可能)
・デュース無、ただしビクトリーマッチのみデュース有
・最終セットは6-6から始まる
・ビクトリーマッチを除き、シングルスは全て異なる選手が出場
・最低4人出場しなければならない
というルールです。
他の団体戦形式ではあまり見られない、1セット限定のビクトリーマッチが行われることが特徴です。
また、デュースが無かったり、最終セットが6-6で始まるため短期で勝負が決まります。
まとめ:卓球の団体戦でルール違反、オーダーミスをすると圧倒的に不利になるので気をつけましょう
団体戦でオーダー順をミスすると、該当の試合が負けになり圧倒的に不利な状況になります。
例えば、高校の団体戦である4シングル+1ダブルスは1、2番に出場した選手同士でダブルスを組むことが出来ません。
誤って1、2番に出場した選手同士でダブルスを組むと、試合をせずにダブルスが0−3で負けとなります。つまり、団体戦も0−1の状態でスタートすることになってしまいます。
卓球の実力ではなく、ちょっとした不注意が原因で負けてしまうのは非常にもったいないです。
実は私もオーダーミスの経験がありますが、
「物凄く気まずくなる+その後しばらくイジられる」という状況に陥りますので、本当におすすめしません
団体戦の大会に出る際には、しっかりとルールを確認しどのような形式か確認するようにしましょう。
また、団体戦のルールだけでなく、卓球に関するルール全般を理解しておくことも重要です。こちらの記事で解説していますので、合わせて読んでみて下さい。
また、今回紹介したように団体戦の順番などにも注目すると、お互いのチームの戦略や駆け引きが見えてくるようになります。
卓球観戦の際は、オーダーにも注目してみてはいかがでしょうか?より卓球観戦が楽しめるようになると思います。
皆さんの参考になればうれしいです。
ありがとうございました。