こんにちは、村長です。
卓球で人からアドバイスをもらった時に、
「考えて試合をした方がいい」
と言われたことはありませんか?
・「考えて試合をした方がいい」と言われたけど、何を考えたら良いかわからない
・考えて試合することで、実際に勝ちやすくなるの?
と感じる人もいるかと思います。
実際に私もはじめに言われた時は、
「そんなこと言われても具体的にどうすればいいんだ…」と思っていました。
しかし、その後色々な試合に出て、全国大会に出られるようなレベルになった今であれば、その意味がよくわかります。
試合中に考えることは勝つためにすごく大事!
そこで今回は、当時の自分と同じように
「考えて試合をした方がいい」と言われたけど、具体的に何を考えたら良いかわからない
という方に向けて、全国大会に出場経験のある私が
初心者の方でも分かるように、卓球の試合中に考えることを丁寧に解説していきます。
今回は「試合中に考えること」を詳しく解説していきますが、試合に勝つためにトータルで必要なことは下記記事で紹介しています、良ければこちらも読んでみてください。
目次
卓球の試合中に考えることは5つ
卓球の試合中、具体的に考えるべきことは以下の5つです。
①最終的に勝つ戦略を立てる
②サーブの構成、回転、コースを考える
③レシーブの待ち方を考える
④得点パターンを考える
⑤相手の苦手を考える
それぞれ詳しく解説していきます。
卓球の試合中に考えること①:最終的に勝つ戦略を立てる
目の前の1点、1ゲームでなく最終的に試合に勝つことを考えて戦略を立てましょう。
卓球は1ゲーム11点先取で3ゲーム先に取った方が勝利します。
当たり前ですが、相手に2ゲーム先取されていても後から3ゲーム取り返すことができれば試合に勝つことができます。
私が実際に体験した例で説明していきます!
・相手のサーブが全然返せずにゲームカウント0-2でリードされる
・3ゲーム目からサーブを上手くレシーブできるようになる
・3、4、5ゲーム目を連取し勝利
実際に私が1ゲーム目取られた時点で立てた戦略は以下の通りです。
「サーブが返せないから、2ゲーム目は取られてもいいから強気でレシーブを試して、3ゲーム目から取り返す」
ポイントとしては
「2ゲーム目を取られてもいいと割り切って、レシーブから攻めたこと」です。
もし2ゲーム目は何とか取ろうとして、中途半端なレシーブをしていたら、相手に狙われどう対応していいか分からなくなっていたと思います。
このように、最終的に相手より先に3ゲームを取ることを考えて試合全体の戦略を考えましょう。
卓球の試合中に考えること②:サーブの構成、回転、コースを考える
卓球の試合の半分は自分のサーブから始まりますので、サーブを考えることは必須です。
サーブの構成
サーブの構成とは、試合全体を通してどのようなサーブを出していくのか組み立てることです。
自分の持っているサーブの中から、
・どんな回転のサーブを
・どんなコースに
・どんなタイミングで
という選択していくことで試合を有利に進めていくことが出来ます。
大事なことは、
です。
例えば私の場合、台上技術が得意なので
「ショートサーブをメイン」+「たまにロングサーブ」が基本で、以下のようなサーブ構成で試合を組み立てます。
試合序盤:
「色々な回転のショートサーブを色々なコースに」+「たまロングサーブ」
試合中盤〜終盤:
序盤で効いたサーブを中心に組み立てる
意外と多いのは、「台上技術が苦手なのになんとなくショートサーブをメインに出している」という人で、これはあまり良い構成ではありません。
台上技術が苦手で前進回転のラリーが得意なのであれば、自分の得意な展開に持ち込みやすいロングサーブをメインにすることが適切です。
このように自分の得意・不得意をまずは把握して、サーブの構成を考えましょう!
サーブの回転、コース
サーブの回転、コースを考える際のポイントは以下の2点です。
・レシーブから攻撃させない
・自分の得意な3球目の展開に持ち込む
今回はモデルケースとして、以下の選手に対してサーブの回転、コースを考えてみることにします。
・台上技術はチキータ(バックフリック)が得意
・上回転のラリーは強いが下回転に対して強いドライブは打たない
・フォア・バック両ハンドをバランスよく使う
レシーブから攻撃させない
両ハンド、チキータが得意なので、強く攻撃させないためにどうするかを考えます。
強くチキータされないためには、強い下回転のサーブ、もしくはロングサーブが当てはまります。
加えて、両ハンドを振らせないためにロングサーブはミドルコースに集める といった対策が考えられます。
自分の得意な3球目の展開に持ち込む
続いて自分の得意な3球目の展開に持ち込みやすいサーブを考えます。
私は下回転をフォアドライブする展開が得意なので、
「ツッツキをフォアドライブする展開に持ち込みたい」と考えてサーブを選択します。
そうすると、台上でギリギリ2バウンドする強い下回転のサーブが当てはまりますので、このサーブをメインに考えます。
以上の「レシーブから攻撃させない」+「自分の得意な3球目の展開に持ち込む」を総合的に考えると、以下2つのサーブをメインにすることが基本戦略となります。
「台上でギリギリ2バウンドする強い下回転サーブ」
「ミドルにスピードのはやいロングサーブ」
「攻撃させない」、「自分の得意に持ち込む」の2点を意識しましょう!
卓球の試合中に考えること③:レシーブの待ち方を考える
レシーブは卓球の試合の中で最も難しい技術の1つで、待ち方を考えることは非常に重要です。
これは相手がどんなサーブを出してくるのか分からないので、初見で対応が難しいことが理由です。
「得意な技術のはずなのに全然入らない…」という経験をした人も多いかと思います。
まず試合序盤はサーブに慣れるためにも「安定して返すことができる技術」を中心に組み立てることをオススメします。
相手の回転に慣れないうちにストップや強いフリック等の難しいレシーブをすると、ミスを連発してしまい相手の流れになってしまうからです。
ちなみに私は、試合序盤なるべく相手コートに深く入るようなツッツキをメインに組み立てます
試合中盤以降でサーブに慣れてきたら、自分の得意なレシーブや強気のレシーブをしていきましょう。
普段の練習から得意なレシーブだけでなく、安定して返球できるレシーブも練習しておくことが大事です。
卓球の試合中に考えること④:得点パターンを考える
1、2ゲーム目が終わった段階で、自分がどんなパターンで得点しているか考えることでその後の試合を有利に展開することが可能です。
例えば前進回転のラリーになったら得点できているのであれば、
・前進回転のサーブを増やす
・積極的にフリックしていく
といった戦略を立てることが出来ます。
このように、どうやって得点しているか考えることで試合を有利に進めていくことが出来ます。
卓球の試合中に考えること⑤:相手の苦手を考える
相手の苦手を考えることで、格上の選手であっても得点を重ねていくことが可能です。
試合の中で相手が何を嫌がっているのか確認するために、
ことが大事です。
どんなに上手い選手であったとしても、他の技術と比べて苦手としている技術は絶対にあるからです。
相手の嫌がることを見つけたら、後はしつこく繰り返していくことで格上の選手であっても効率よく得点することができます。
また、対戦相手の苦手を攻めるために覚えておいて欲しいことは、
ということです。
何故かというと、苦手は選手によって様々で、それに対応するためには色々な技術が必要になるからです。
例えば「強い下回転のツッツキを攻撃できない」と分かったとしても、強い下回転をかけたツッツキが出来ないと苦手を攻められません。
以上の理由から、苦手を攻めるためには幅広い技術を身につけていく必要があります。
普段の練習でも得意技術だけでなく、様々な技術を習得しておきましょう!
卓球の試合中に考えるべきこと:Q&A
ここからは、よくある質問にそれぞれ回答していきたいと思います。
試合中は目の前の1点で手一杯、そこまで考えられない
試合に出る回数を増やし慣れていくと、少しずつ考える余裕が生まれてきます。
初めは難しいと思いますが、まずはサーブだけ考えてみる など自分のできる範囲で考えることに挑戦していきましょう。
少しずつできるようになっていきますので、諦めずに頑張りましょう!
もし試合にあまり出たことないのであれば、こちらの記事で「大会の申し込み方法」、「大会の1日の流れ」を解説しているので参考にしてみてください。
全てのラリーパターンを考える必要があるの?
全てのラリーパターンを考える必要はありません。
サーブであれば3球目、5球目、レシーブであれば4球目くらいまで考えれば十分です。
これ以上長い展開のラリーは予想しにくいので、考えてもその通りにならないことが多いからです。
ただし、相手の苦手を踏まえて「ラリーになったらフォアを狙う」、「繋ぐボールはバックを狙う」程度のおおまかな方針は立てましょう。
自分の得点パターンが分からないので戦略が立てられない
よく練習する人に聞いてみたり、自分の試合のビデオを撮り得点パターンを確認することで得点パターンを知ることが出来ます。
自分が気付いていないだけで、「これが得点パターンだったんだ」ということはよくあります。
周りに聞く or 自分の試合のビデオを見て自分の得意パターンを把握しましょう!
まとめ:卓球の試合中に考えることは勝つために大事
卓球の試合中に考えること5つをまとめます。
①最終的に勝つ戦略を立てる
②サーブの構成、回転、コースを考える
③レシーブの待ち方を考える
④得点パターンを考える
⑤相手の苦手を考える
「考えて試合をする」というのはこれらを考えることを指し、強い選手はこのようなことを考えて試合を進めています。
「これまで出来ていなかった」という人は今回紹介した5つの内、1つでも試してみることをオススメします。
すぐにできるようにはならないかもしれませんが、やっていけば少しずつ出来るようになっていきます
試合に勝っていくためにも、卓球を上達していくためにもこの記事を参考にしてもらえたらうれしいです。
ありがとうございました。