こんにちは、村長です。
最近卓球がメディアでよく取り上げられるようになったり、Tリーグが発足したり、頻繁に卓球の話題を聞くようになってきました。
実業団やTリーグで卓球選手としてやっていきたいと思っている人も増えてきているのではないでしょうか?
そこで今回は、
・実業団に入るにはどうしたいいの?
・実業団とプロ卓球選手はどう違うの?
といった疑問を誰でも分かるように丁寧に解説していきたいと思います。
この記事を読めば「実業団に入る方法」、「実業団とプロの違い」を知ることが出来ます!
目次
卓球の実業団とは?
自治体や法人に所属する社員で構成されたチームのことです。
2023年の全日本実業団卓球選手権大会の参加資格は以下のように定められています。
チーム編成は、原則として同一都道府県内の同一官公庁・警察署・消防署・工場・会社・商店・学校(以下団体という)単位とし、2023年4月30日以前から引続き当該団体に正社員、正職員、契約社員(1年以上の契約)または嘱託(1年以上の契約)として勤務(所属)している加盟会員とする。(学校の場合、学生、生徒を除く)
「第73回全日本実業団卓球選手権大会 実施要項 (11)参加資格」より引用
色々と書いてありますが、要するに組織で働いている人が参加できるということです。
2023年の全日本実業団卓球選手権大会は125チームが参加しており、予選で落選したチームを含めるとそれ以上の実業団チームが全国に存在しています。
実業団と聞くと、全国トップレベルの選手たちしか入れないといったイメージを持っているかもしれませんが、そうではないということですね
実際にトップレベルの選手たちが入る実業団も存在しますが、それは日本卓球リーグに参加しているチームになります。
日本卓球リーグ実業団連盟とは?
日本卓球リーグ実業団連盟のホームページを見ると、以下のように記載されています。
日本卓球リーグは、1977年(昭和52年)に26チームの参加を得てスタートし、実業団卓球の振興と選手の国際競争力向上に意を注ぎ、わが国の卓球の発展に寄与することを目的に設立されました。
新規加盟のご案内 | 一般社団法人 日本卓球リーグ実業団連盟 (jttl.gr.jp)
日本卓球リーグ実業団連盟は実業団卓球を盛り上げ、卓球発展に力を入れてきたことが分かります。
年間で主に下記4大会を実施し、卓球界の活性化を推進しています。
・前期日本卓球リーグ
・後期日本卓球リーグ
・JTTLファイナル4(プレーオフ)
・ビッグトーナメント4大会
また、これまで日本卓球リーグ加盟チームの中から多くの日本代表選手を輩出してきており、日本卓球界へ大きく貢献しています。
実業団卓球選手とプロ卓球選手の違い
実業団とプロ卓球選手の違いについてそれぞれ見ていきます。
実業団卓球選手
会社の仕事をしながら企業スポーツとして卓球をしていきます。
仕事の時間と卓球の時間については会社の方針によって変わってきます。
卓球に力を入れている実業団では、「午前は通常の仕事をして午後から練習」であったり残業の少ない部署に配属されたりという待遇もあります。
もちろん仕事が最優先で、卓球は自主的にやりたい人だけ練習するという企業も数多くあります。
プロ卓球選手
卓球の試合に出て成績を残していくことが仕事になります。
各種国際大会で勝ち上がって賞金を得たり、プロリーグに参加することで契約金+歩合給でお金を稼ぎます。
ドイツのブンデスリーガやロシアのプレミアリーグをはじめ、海外では卓球のプロリーグが存在しており多くのプロ卓球選手がいます。
日本でも2018年から発足したTリーグによりプロ卓球選手として活動する選手が増えてきています。
卓球の実業団に入るための3STEP
具体的に実業団に入るための3STEPを紹介していきます。
まず日本卓球リーグに参加しているような強豪チーム以外であれば、卓球部を持つ会社に入社することさえできれば卓球部に入ることは可能です。
しかし日本卓球リーグに参加しているような強豪チームに入る場合、入社してから卓球部に入ろうと思っても難しいです。
このような強豪チームに入る人は入社前から卓球部に入ることが決まっているので、他の人が突然来ても入部することはできません。
そこで、より確実に卓球部に入るためには以下の方法を取っていきましょう。
STEP①:
日本卓球リーグ実業団連盟のチーム紹介ページ(チーム紹介 | 一般社団法人 日本卓球リーグ実業団連盟 (jttl.gr.jp))から入りたい企業の卓球部メンバーの実績・出身校を確認する
STEP②:
「卓球部メンバーと同等以上の成績を残す」もしくは「卓球部メンバーが多い出身校に入学し卒業まで頑張る」
STEP③:
顧問の先生、コーチに入りたい実業団チームを伝え交渉してもらう
日本卓球リーグの1部で優勝するようなチームに入るためには全国トップレベルの実績を残す必要はありますが、それ以外のチームであれば実績以外の点も評価される場合があります。
例えば企業の監督と繋がりのある高校の選手や、地元の強豪校の選手を優先して取っている企業もあります。
以上の理由から、企業がどのような選手を獲得しているか事前に調査しておくことは非常に有効です。
とはいえ、地元の強豪校に入るのもそれなりに実績を上げていないと入学することさえ難しいです。
地元の有力なクラブチームやコーチの下で指導を受けてレベルアップしていきましょう。
こちらの記事で全国の有力なチームを紹介していますので、参考にしてみて下さい。
https://www.table-tennis-village.com/recommended-team/1177/実業団卓球選手、プロ卓球選手の活動内容と収入
続いて実業団選手やプロ卓球選手が具体的にどのような活動をして、どれくらい収入を得ているのか見ていきます。
実業団卓球選手の活動内容と収入
活動内容は会社の業務+卓球(練習、大会)となります。
先ほど紹介したように、企業によって業務内容や卓球に割ける時間の割合は変わってきます。
収入は基本的に会社から出る給料となります。
給料自体はそれぞれの会社の一般社員と同等程度で、大会で成績を残した場合ボーナス査定が高くなるといったことはあるようです。
また、用具代や遠征費、大会参加費などは会社から支給される場合もあるので、その分の金銭的支援はあります。
プロ卓球選手の活動内容と収入
日々の練習や大会へ参加して成績を残していくことが主な活動内容となります。
また、スポンサー契約をしている企業によっては宣伝活動として企業の主催するイベントへ参加することもあります。
収入は大会賞金、スポンサー契約金、チームからの年俸・歩合給(プロリーグに参戦している場合)となり、選手によって大きく変わってきます。
日本人トップの水谷隼選手がメディアで発言していますが、年収は1億円を超えていたようです。
また、ロシアのプレミアリーグに所属するヨーロッパのトップ選手も同程度の報酬が得られるようです。
しかしトップ選手以外の収入はそれほど多くなく、オフシーズンはイベントに参加して収入を得ている選手もいるようです。
詳しくは卓球王国のウェブページにて紹介されていましたので、気になる方は読んでみて下さい。
【卓球】【欧州・日本プロ卓球事情1】56年の歴史を持つドイツ・ブンデスリーガと新鋭のTリーグ。プロ卓球選手の現実とは? – 卓球王国 (world-tt.com)
まとめ:卓球で実業団に入るために考えること
以上、実業団選手、プロ選手に関する情報を紹介してきました。
色々と書いてきましたが、まず前提として実業団に入って自分がどうしたいのか考えることが大事です。
卓球選手として頑張っていきたいのか、卓球はほどほどで仕事も頑張りたいのか、これらを考えた上で選んでいくことで納得して卓球に打ち込むことが出来ると思います。
深く考えた上で、「実業団に入らなくてもクラブチームで趣味として続けられたら良い」となるのであれば、無理せずそちらを選んだ方が絶対に良いです。
皆さんの参考になればうれしいです。
ありがとうございました。