卓球の国際大会4種類について詳しく紹介！【卓球観戦がもっと楽しくなる】

こんにちは、村長です。

頻繁に卓球の国際大会の結果が報道されていますが、種類も多く正直よく分からないという方も多いのではないかと思います。

今回はそんな国際大会について卓球経験者以外でも分かるように詳しく解説していきたいと思います。

卓球の国際大会①オリンピック

オリンピックについては皆さんも良く知っているかと思いますが、4年に1度開催されるスポーツの祭典ですね。

オリンピック競技の中に卓球も含まれており、以下のような形式で実施されています。

競技種目については、時々変更がありますが2024年は男女団体戦、男女シングルス、男女混合ダブルスの3種目のみになっています。

東京オリンピックでは水谷隼選手・伊藤美誠選手の混合ダブルスが金メダルを獲得しておりまして、印象に残っている人も多いかもしれませんね。

オリンピック（卓球競技）の日程

オリンピックで卓球競技が実施されるようになったのは1988年のソウルオリンピックからで、それ以降ずっと開催され続けています。

また、2024年のパリオリンピックの詳しい日程については、以下のように発表されています。

また、障がいを持つ選手が参加するもう1つのオリンピックと言われるパラリンピックに関しても卓球競技があります。

詳しくはこちらの記事で紹介しているので、気になる方は読んでみて下さい。

【パリ2024パラリンピック卓球】詳しいルール、日本代表、競技日程を徹底解説！本記事では2024年に開催される卓球パラリンピックについて、ルールや詳細情報（日本代表、日程）詳しく解説していきます。...

卓球の国際大会②世界卓球

正式名称は世界卓球選手権（World Table Tennis Championships）で、1926年から開催されている歴史のある大会です。

個人戦（男女シングルス、男女ダブルス、男女混合ダブルス）、団体戦が隔年で実施されます。

毎年テレビ東京系列で放送されていますので、比較的知っている方も多い大会なのかと思います。

それぞれの種目の試合形式などを下記表にまとめていますので、参考にしてみて下さい。

卓球の国際大会③ワールドカップ

少し紛らわしいですが、世界卓球とは別にワールドカップという名称で開催されています。

男女シングルス、男女団体戦の2種目でシングルスは毎年、団体戦は2年に1度の頻度で過去に開催されていました。

この形式のワールドカップは2020年の中国で行われたシングルスの大会を最後に開催されていませんでしたが、2023年から男女混合団体として復活しています。

詳しい団体戦の形式は以下の表にまとめています。

これまでワールドカップのような規模の大きい大会で、このような男女混合の団体戦は行われていませんでしたので、新しい試みとして注目を集めています。

卓球の国際大会④WTT（World Table Tennis：ワールドテーブルテニス）

2021年から新しく始まった国際大会のシリーズです。

WTTシリーズ（上位カテゴリー）、WTTフィーダーシリーズ（下位カテゴリー）、WTTユース（19歳以下のカテゴリー）の主に3つに分けられます。

上位の大会では獲得ポイント、賞金も高くなっていきます。

ただし上位の大会に参加するためには世界ランキングを上げていく必要がありますので、はじめは下位カテゴリーから参加していきポイントを積み上げていき、上位カテゴリーにチャレンジしていきます。

それぞれのランクの大会についてそれぞれ詳しく見ていきたいと思います。

なお今回紹介するWTTに関する情報は下記ページの2023年、2024年のWTTハンドブックを参考にしています。

World Table Tennis Technical Documents
「WTT Series & Feeder Series Handbook 2024」
「WTT Series & Feeder Handbook 2023」
「WTT Youth Series Handbook 2023」
https://worldtabletennis.com/technicaldocuments（2023年12月12日アクセス）

※）原文を確認してはいますが、間違いなどありましたら修正しますのでX（旧Twitter）のアカウント@tt_villageまでご連絡いただければと思います。

WTTグランドスマッシュ

WTTシリーズの中で、最高峰の位置付けとなる大会です。

この大会の特徴は以下のようになっています。

なんと優勝すると2,000ポイント＋賞金約6,000ドル（8,400,000円）（1ドル＝140円換算）で、卓球競技の中ではトップクラスの賞金です。

また、日程も予選、本戦トータル10日間に渡るスケジュールが組まれておりその規模の大きさが分かるかと思います。

ちなみにWTTの計画では最大で4回/年開催する計画が発表されていますが2022年、2023年はそれぞれシンガポールにて1回ずつしか開催されていないです。

各種目の獲得ポイントと優勝賞金をまとめましたので、詳しくは下記の表を確認してみて下さい。

2024年度WTTグランドスマッシュ大会日程

2024年度のWTTグランドスマッシュの大会日程は以下となっています。

WTTファイナルズ

WTTグランドスマッシュの次に位置付けられた大会です。

この大会の特徴は以下のようになっています。

世界ランキング上位者を対象に、WTTから招待されたシングルス16名、ダブルス8ペアのみで実施されます。

優勝すると1,500ポイント、賞金は40,000ドル（5,600,000円）と非常に高い報酬が獲得できます。

WTTグランドスマッシュほど人数はいないですが、参加者全員が実績のある世界トップ選手のため全ての組み合わせでハイレベルな試合が期待できるかと思います。

各種目の獲得ポイントと優勝賞金は下記の表の通りです。

2024年度WTTファイナルズ大会日程

2024年度のWTTファイナルの大会日程は以下となっています。

WTTチャンピオンズ

WTTファイナルズの次に位置付けられた大会です。

この大会の特徴は以下のようになっています。

予選はなくシングルスのみで世界ランキング上位から順に参加30名＋開催国推薦1名＋WTT推薦1名が参加できる大会です。

優勝すると1,000ポイント、賞金は3500ドル（4,900,000円）が得られます。

年間で最大4回開催され、得られるポイントも多いので世界ランキング上位の選手が年間を通して出場する大会という位置付けかと思います。

各種目の獲得ポイントと優勝賞金は下記の表の通りです。

2024年度WTTチャンピオンズ大会日程

2024年度のWTTチャンピオンズの大会日程は以下となっています。

WTTスターコンテンダー

WTTチャンピオンズの次に位置付けられた大会です。

この大会の特徴は以下のようになっています。

世界ランキング上位選手への参加人数制限がある＋予選が開催されるので、世界ランキング上位の選手以外でも大きくポイントを取得するチャンスがある大会となっています。

また、WTTファイナルズ、WTTチャンピオンズには混合ダブルスがないので、混合ダブルスの試合が行われることも見所の1つかと思います。

各種目の獲得ポイントと優勝賞金は下記の表の通りです。

2024年度WTTスターコンテンダー大会日程

2024年度のWTTスターコンテンダーの大会日程は以下となっています。

WTTコンテンダー

WTTスターコンテンダーの次に位置付けられた大会です。

この大会の特徴は以下のようになっています。

WTTスターコンテンダーとほとんど同じですが、世界ランキング上位者の人数制限が厳しくなっていることで、より世界ランキング下位選手が参加しやすい大会となっています。

また、年間の大会数もWTTスターコンテンダーは最大6大会であるのに対し、WTTコンテンダーは最大11大会と多く、世界各国で年間通してたくさんの大会が開かれています。

各種目の獲得ポイントと優勝賞金は下記の表の通りです。

2024年度WTTコンテンダー大会日程

2024年度のWTTコンテンダーの大会日程は以下となっています。

WTTフィーダーシリーズ

WTTフィーダーシリーズの特徴は下記の通りです。

特徴に書いたように世界ランキング上位の選手は参加がかなり制限されているので、世界ランキング下位の選手がランキングを上げていくための大会です。

ユース世代（19歳以下）からシニア世代に上がったばかりの選手、国際大会での経験がない選手が初めに参加する大会という印象です。

また、2名までユース選手が参加できるので若手選手が経験を積むこともできるような規定になっています。

WTTシリーズと比較するとポイントは少なめとなっており、各種目の獲得ポイントと優勝賞金は下記の表の通りです。

2024年度WTTフィーダーシリーズ大会日程

2024年度のWTTフィーダーシリーズの大会日程は以下となっています。

WTTユース

若手世代向けに開催される大会で、下記の年代別に細かく分けて開催されます。

また、ユースとはいえU19の大会では世界ランキングを上げるためのポイントも獲得できる上に、賞金もちゃんと出ます。

WTTユースシリーズに関するガイドラインに記載されていたものを参考に、WTTユーススターコンテンダーにおける獲得ポイントと賞金を以下の表にまとめました。

2024年度WTTユース大会日程

2024年度のWTTユースの大会日程は以下となっています。

まとめ：卓球の国際大会の詳細を知って卓球観戦をより楽しもう！

以上で国際大会に関する紹介は終わりです、お疲れさまでした。

色々な大会がありますが、今回の記事を読んでもらうことで国際大会への興味を持っていただければと思います。

WTTファイナルズ名古屋に実際に行ってみた感想もこちらの記事で書いていますので、そちらも読んでみて下さい。

【卓球国際大会】WTT女子ファイナルズ2023名古屋に行ってきた感想日本初の卓球のWTTが名古屋で開催されました。今回は実際に大会観戦に行ってきましたので、その様子をお伝えしていきます。...

以上参考になればうれしいです。

ありがとうございました。